北里大学病院 の口コミ・評判

去年の秋のことです。

視力の低下をきっかけに近くの眼科を受診したところ、網膜剝離が見つかり、紹介状を書いてもらい北里大学病院を受信しました。
その眼科で最悪失明の恐れもあると説明は受けていたのですが、その日のうちに緊急入院が決まり、正直驚きました。

入院のための健康診断のような検査（血液検査、尿検査、心電図など）がたくさんあったのですが、どこに行くか書いてある紙がわかりやすく、テンポよく受けることができました。

最初の日は眼科の病棟に空室がなかったのですが、隣の婦人科の病棟に入りました。
すぐ翌日に眼科の病棟に移りました。
初めての入院でしたが、看護師も丁寧に説明してくれ、いくらか不安が減りました。

原因はよくわかりませんでしたが、もともと強い近視で網膜が薄く穴があきやすかったことが要因の一つでした。
穴が開く原因の一つである頭をぶつけたことがあるかも聞かれましたが、あまり覚えていませんでした。

治療は手術でした。
手術は網膜剝離の原因である小さな穴を塞ぎ、剥がれているところがくっつくようにシリコンを眼球の外側に縫い付けて、自然にくっつくのをまつ、というものでした。
模型を使ったりして、説明も分かりやすかったです。

また、手術まで目を清潔にするための目薬を3つほどさすように言われました。
看護師が朝・昼・夕にチェックをしにきました。
また、健康管理のために朝と夕方、体温と血圧を測りに看護師が来ました。
看護師は皆さん優しく、時には雑談なんかもして楽しかったです。

手術は痛いということで、全身麻酔を勧められました。
局所麻酔でも可能だけれど、痛くても動いてはいけないのを我慢しなければならたいと説明され、自信がなかったので全身麻酔を選びました。

手術は午前中でした。

手術台にのり、マスクをつけ、そこから麻酔の薬が出てきて少しせき込むと言われました。
すぐに少しせきこみ、意識がなくなりました。

目が覚めたら病室でした。
手術した目は眼帯がしてあり、目やにがたくさん出ました。
少し痛みと違和感がありましたが、それはそんなに辛くはなかったです。

大変だったのは、麻酔が抜けるまでのことです。
もともと血圧が低いこともあり、頭痛がひどかったです。
立つとめまいがしてしばらくトイレに行くこともできませんでした。
トイレに行って倒れてしまったときも、看護師さんがすぐ車いすを持ってきてくれました。
ただ、時間とともにそのような症状もなくなり、夕方には食事をとることもできました。

食事制限は特になかったのでふつうの病院食でしたが、温かいものは温かく、ご飯だけでなくパンや麺類も出て、果物があることもあり、とてもおいしかったです。

その後は数日入院して、わりと早く退院することが出来ました。
入院はちょうど一週間でした。

北里大学病院では手術二週間後、一カ月後など定期的に診察しました。
すぐに網膜はくっつかなかったものの、幸い特に大きな問題はありませんでした。
そこで、再び最初の眼科に紹介状を書いてもらい、経過観察のため月に一度診察に行くこと、次に北里大学病院には手術一年後に診察に来るよう指示を受けました。

受診のペースが半年ほどは月一でしたが、次第に二カ月に一度となりました。
手術の一年後、再び北里大学病院に行き、問題がなかったためもう受診する必要はないと言われました。
眼科の診察も、一年以上たった今は4カ月に一度でよくなりました。

大学病院ならではかな、と感じたことが２つありました。
退院する日に最終確認のためトップの先生の診察の時、医大生がいました。
先生が機械で見ているところが大きくモニターに映され、隣の先生が「これは○○の手術を受けた方で、今日退院です。」など患者の説明をしていました。
少し恥ずかしかったです。

病院は何年か前に建て替えられたもので、とてもきれいでした。
「新しい病院に入院出来てラッキーだったね」と言っている方もいましたが、本当にそう思えます。
下の階にはコンビニやコーヒーショップ、眼帯などが売っている売店もあり、便利でした。
また、私は使わなかったのですが、病室に備え付けてあるタブレット端末を使って、コンビニなどの一部の商品を配達してもらうこともできました。
使ってみればよかったです。
いろいろな面で最新の病院だと思います。


本当に親切な先生方に診ていただき、また入院生活を優しい看護師の方に支えていただき感謝しています。