かぜがこじれ急性腸炎に。地方出張を挟んだ事で、処置が遅れてしまいました。

　かぜがこじれ急性腸炎に。発端が鼻から来ていたか、お腹からだったか、どの風邪だったか、忘れてしまいました。ただ、いつもと同じ季節の変わり目に引くもので、大したことはないと信じていました。今回、かぜが長引いた原因としては、それが地方出張を挟んだ事で処置が遅れたためです。出発直前に引いた、いつもの風邪をそのまま持ち込み、それによって軽い風邪が病気へと発展しました。主治医も当然、近くにいない状況ですし、プレッシャーのある仕事で精神的にも緊張を強いられる中で、〝気合いでどうにかなるだろう″という安易な思い込みもありました。加えて環境の変化も手伝い、実際、着いてからは日に日にひどくなっていったんですね。症状としては、主に高熱がずっと続き、とにかく下痢でした。　熱はともかくも、仕事だったので下痢は凄く支障がありました。
　それまで―とはいっても１０代ですが―大きな病気ひとつしたことがなく、若いからすぐ治るだろうという過信も手伝って、完全に軽視してしまいました。
　滞在先で診察を受けた病院の処置は適切とはいえず、点滴の種類にも相性があることをその時知りました。
　病院へ行ってからも悪化の一方でしたので、帰ろうにも帰れず、帰京を１週間延ばしたのですが、病人を置いておくのはちょっと、と宿泊施設からそれ以上の滞在を断られてしまいました。止むを得ず、迎えに来た家族の助けで、何とか乗った列車で１時間ごとに席を外しながら帰京しました。地元に着いた足で、時間外診療で診てもらいましたが、こちらの点敵と処方された薬は効いた様です。
　　
　出張先など、いつもと違う病院で、そこの処置が自分に合わなかったり、適切でなかったりしたら、例えお世話になっている人のご紹介であっても、その人に頼んで病院を変える勇気をもつことも、時には必要と思います。日本では特に、患者が納得して治療を受けることは難しいですし、重い病気に限らず必ず選択肢を聞かれるアメリカとは違います。いい病院にたまたま出先で巡り合えなかったのは、単純に運だったと感じますが、きちんと医師に要望を伝えきれなかったのは自己責任とも考えております。結局、仕事に穴は空けなかったものの、20%ぐらいの力しか出せませんでした。合わない病院で我慢をし無理をしても、仕事の結果で評価を下げれば、結局はそのご縁から来るべき仕事を減らしてしまうリスクに繋がりますよね。とはいっても、実際、覚悟や思い切りはかなり必要ですが…。
　出張した先の病院で、効く点敵さえ打ってくれていたら、帰京して駆け込んだ地元の病院と同じ処置をそこで施しさえしてくれれば、回復はずっと早かったと思います。全治までには、約三週間ほどかかったでしょうか。　
　中途半端にせず、出張までに完璧に治す、それでも引いてしまったら、そして症状が重い様であれば、出張を断る勇気をもつ。常備薬を用意した上で、何か起きた時に、電話で質問できる関係性を地元の主治医と築いておくこと。大げさに聞こえるかもしれませんが、このぐらいはしておかなければ、と、今となっては失敗を教訓としている自分です。