全身の神経が麻痺し、呼吸もできないギラン・バレー症候群。

今から27年も前になりますが、昭和から平成になったと聞いたのは病院のベットの上でした。
全身の神経が麻痺した状態で自力では指一本も動かせなく、呼吸もできないため人工呼吸器を着けていました。
呼吸が苦しくなり歩くのも困難になったのは病院に担ぎ混まれる2日前です。1日前には病院へ行ったのですが風邪だと言われ点滴をして帰されています。1カ月位前から指先が痺れた用になっていて気にはなっていたものの風邪をひいたかなとしか思っていませんでした。
入院してからも、何とか自力で動いていた腕や足がだんだん動かなくなり最後には感覚もなくなりました。
ギラン・バレー症候群という病気だと聞いたのは入院してから1週間は経ってからでした。
入院した病院ではギラン・バレー症候群の治療をした前歴は無く、治療の前歴のある同じ系列の病院へ転院しました。
薬は無く、悪くなる所まで行き着かないと治らないとの説明があったらしく今では当たり前の治療の血漿交換を始めたのは入院してから一ヶ月を過ぎた頃からでした。
リハビリは入院当初からマッサージを欠かさずして頂いていました。
1月2日に入院してから退院まで半年かかり、一ヶ月は毎日リハビリを兼ねて通院しました。
ありがたい事に後遺症らしいものは無く、疲れると足の指の付け根がビリビリと電気が流れたようになるので、そうなった時は体を休ませる事にしています。
再発率は1～10%と高い数字だと思います。
今もこの厄介な病気の治療をしている方がいらっしゃると思いますが、必ず治る病気です。リハビリは痛く、なかなか目に見えて良くなるものではないけれど必ず治る病気です。諦めないでください。