怖すぎるマインドコントロール。骸骨みたいなのに痩せている自覚が全くない拒食症。

タイトルの怖すぎるマインドコントロールは、拒食症が治った今だから言えることです。
私は16歳の時に拒食症になり、1年間入院しました。当時は、自分が痩せていく姿を見ても、痩せているという実感はありませんでした。きっかけもありません。よく、ダイエットから痩せ願望が出て、拒食症になるという話を聞きますが、私の場合は、そういったきっかけは、ありません。細い人を見てもそうなりたいという欲望はありませんでした。

しかし、いつの間にか、体重計に乗ることが習慣になり、体重が減るともっと落としたいという気持ちになっていました。体重が減ることが快感のような感じだったのかもしれません。
たった3ヶ月で、もともとあった体重から20キロ以上落とし、30キロ代になりました。その時に食べていたものは、カロリーメイト半量と、わかめでした。それだけで1日を過ごします。

しかし、私が痩せていくことに不安を感じたのか、両親は怒鳴ることだらけです。髪の毛を掴み、無理矢理食べさせようとしたり、フォークで背中を刺されたり、そのような毎日でしたが、私は食べることを拒み続けました。たまたま喘息を持っていたため、通院をしていて、その度に体重測定を行って、点滴をされていました。体重測定の時には、ルーズソックスに、ケータイやガラス瓶、ろうそくなど、重みのあるものを忍ばせて計っていました。
点滴するときは低体温だったせいか、針がさせず、お湯につかってから、点滴を行っていました。でも、それでも私は自分を異常だと思いませんでした。

最終的には、通院先の主治医と家族に連れられて、精神科に行き、そのまま、入院することになりました。高校1年生になったばかりだったのですが、留年し、転学しました。当時の写真を見ると、骸骨にしか見えません。しかし、その時は、普通だと思っていたことに今でも驚きをかくせません。