診療案内
白内障
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<当院の白内障手術について>
患者様の眼球計測結果とご希望をマッチングさせ、光学理論に基づき最適な眼内レンズを選択します。短時間でストレスのない白内障手術を提供します。
当院の白内障手術は、患者様にあったベストなレンズ選択を重視して行っています。
手術前に患者様がどのような見え方の希望を持っておられるのか、院長がしっかりお伺いします。
術前検査では、前眼部OCT(CASIA2)や波面収差解析装置(KR-1w)など、他施設より非常に多くの機器を用いて患者様の角膜形状、眼球計測を行います。(保険点数の角膜形状解析の点数のみで行いますので、患者様の費用負担は他施設と同じです)
患者様の希望と眼球の計測結果をマッチングさせ、最適な眼内レンズを選択します。ご希望のみを優先し眼内レンズを選択した結果、日常生活に不具合が生じることもあります。そのような結果となり、ご相談に来られるケースにもたびたび遭遇し、眼内レンズ交換などのリカバリーも行ってきました。
白内障の治療で積み重ねて来た経験を生かした治療を提供いたします。単焦点・多焦点眼内レンズなど、白内障手術をお考えの方は安心して当院にご相談ください。
<白内障について>
白内障で水晶体が濁ることで、かすんだり、物が二重に見えたり、明るいところでまぶしく感じるなどの症状が現れます。
◆白内障でよくみられる症状
・白内障
・目がかすんで、霧がかかったように見える
・物が二重、三重に見える
・明るいところでは、かえって見えにくい
・太陽光や車のヘッドライトの光がとてもまぶしい
・視力が低下し、小さな文字が読みにくい
・急に眼鏡の度が合わなくなった(眼鏡を作りかえても見えにくさが変わらない)
白内障の治療は手術になります。
白内障と診断されても、人によって水晶体の濁りの程度や混濁の部位は異なり、日常生活にどの程度支障があるのか、実際の混濁の状態と併せて、手術のタイミングを検討します。
緑内障
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緑内障とは、眼圧が高くなることによって、視神経が圧迫・障害された結果、視野(見える範囲)が狭くなったり欠けたりする病気です。
ただ、日本人には眼圧が正常範囲内の人でも、視神経に障害が生じることが多く「正常眼圧緑内障」と呼ばれています。
緑内障の治療で現在エビデンスがあるものは「眼圧を低下させる」治療です。
眼圧を低下させるために、まず点眼治療を行いますが、それでも眼圧が十分低下しない、眼圧が低下していても視野障害が進行する場合には手術治療が必要になります。
早期から適切な治療を行うことにより、一生涯生活に支障のない視野を保つことも難しくない時代です。
40歳を過ぎたら定期的に眼科検診を受けて、自覚症状が出る前の早期のうちに発見し、適切な治療を受けましょう。
網膜硝子体疾患
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網膜には様々な疾患があり、適切に治療を行わないと、網膜が障害され不可逆的な視力障害が残ります。
近年は網膜の病態生理が詳しく解明され、抗VEGF薬などの硝子体注射、レーザー治療など、通院で行える治療も増えています。
◆当院の網膜硝子体検査機器
3次元眼底像撮影装置3D OCT-1 Maestro
網膜・視神経の断層撮影を行う機器です。
緑内障や黄斑部疾患等の診断に役立つ、基本的な解析アプリケーションを搭載しておりあらゆる疾患に対応します。
走査型超広角眼底撮影装置 CLARUS
無散瞳でも網膜の広い範囲の撮影を行うことができます。
黄斑部から周辺網膜まで全ての網膜疾患に対応すべく、自然色と明瞭で高解像度を併せ持つ次世代の超広角眼底撮影システムです。
◆抗VEGF薬硝子体注射
抗VEGF治療はこのVEGFの働きを抑える薬剤を眼内に注射することにより、黄斑浮腫を改善させ、病気の進行を抑える治療です。
硝子体注射が有効な疾患
・網膜静脈分枝閉塞症
・網膜中心静脈閉塞症
・糖尿病網膜症による黄斑浮腫
・加齢黄斑変性症
・中心性漿液性網脈絡膜症
◆硝子体注射の方法
点眼薬で麻酔をし、消毒する。
器具を使って目を開ける。白目の部分に細い注射針で注射する。
硝子体手術が有効な疾患
・網膜剥離
・黄斑円孔
・黄斑前膜
・糖尿病網膜症
当院では、硝子体手術を日帰りで行うことも可能です。
手術自体は当日で完了しますが、術後の経過観察のために術後しばらくは毎日通院が必要です。
入院・安静が必要なことも多く、患者様に負担が多くかかるため、ご希望の方は連携病院に入院していただき、院長が執刀、退院後も引き続き当院で院長が継続して治療を行うことも可能です。
ご希望の場合は大学病院等にご紹介もさせていただきます。
顔面けいれん・眼瞼けいれん
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目の周りが自分の意思とは関係なく、筋肉がけいれんし、ぴくぴくする病気です。
眼瞼けいれんと片側顔面けいれんは別々の病気ですので、どちらの病気かは専門医に診断してもらいましょう。
◆顔面けいれん
顔の左半分又は右半分、時に両側の筋肉がけいれんすることがあります。
目の周りから顔面、口の周りまで拡がり、顔がゆがんでしまう程になることもあり、これは顔面けいれんと呼ばれます。
原因として、顔面神経が血管によって圧迫されるために起こるとされています。
その他脳腫瘍や動脈瘤が顔面神経を圧迫しているとの説や、顔面神経麻痺の後遺症だという説もありますが、原因がはっきりしないことも多いです。
外科的手術もありますがリスクもあるため、MRIで脳内の状態を検索した後ボツリヌス療法(ボトックス治療)が有効です。
◆眼瞼けいれん
不要な瞬目(まばたき)が増え、自由に目を開けにくくなるため、しょぼしょぼしたり、不快感を感じます。
時にドライアイに似た「まぶしい」「かわいた感じがする」という症状が現れることもあります。
症状はドライアイに似ていますが、ドライアイの治療をしても改善しません。
症状が進行すると、瞼が下がってきたり、さらに全く眼を開けていられない状態となります。
ICL手術・近視矯正
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ICL(アイシーエル)は、小さなレンズを眼内に挿入、近視や乱視を矯正し、裸眼視力を回復させる視力矯正手術です。
ICLの特徴は、適応範囲が広くレーシックでは適応外となる強度近視の方や角膜が薄い方にも適応が可能です。
ICL(アイシーエル)自体は、世界中で広く使用されています。
日本でも国内治験の結果からICLの有効性と安全性が認められ、高度管理医療機器「有水晶体後房レンズ」として2010年に近視矯正用レンズ、2011年に乱視矯正も行えるトーリックレンズが厚生労働省から承認を受け、2014年には光学部中央に小さな孔の空いた新しいデザインのレンズが承認を受けています。
※ICLは自由診療です。
ICL認定講習を受講し、認定医インストラクターの立会いのもと手術を行い、ICL認定医としてトーリックICL(乱視あり)認定証を取得した医師のみが手術を行うことができます。
当院院長はICL、両方の認定医であり、多数の手術症例を行っております。
◆ICLの特徴
①高い術後満足度、鮮やかな見え方
②視力の長期安定性が期待できる
③ドライアイや視覚障害の出現が少ない
④術後でも術前の状態に戻せる
⑤強度の近視や乱視に適応可能
⑥有害な紫外線(UV)をカット
⑦日帰り手術が可能
⑧レンズ素材の安全性
【手術方法】手術は片眼5分程度です。
①麻酔
点眼と前房内麻酔を行います。不安が強い方は低濃度笑気麻酔を併用可能です。
②角膜切開
角膜(黒目)と強膜(白目)の境目付近に3mmの創口を作成。
③ICL挿入
眼内に挿入したICLを虹彩と水晶体の間に固定します。
④洗浄・創口閉鎖
眼内を洗浄して終了します。角膜創口は自己閉鎖します。
ICL治療は自費診療となり、術前検査から費用はすべて保険適応外となります。
手術費用には、手術・術後3カ月までの検査・診察代が含まれています。
セット価格となっておりますので、他院での検査結果の持参や術後定期検査を他院で希望されたとしてもその分の費用を減額することはできません。
また、当院では、術前検査のデータを精査し、ICLの度数、大きさを決定します。
乱視用ICLになるかは検査後に決定するため、当院では、乱視用ICLも同じ価格とさせていただいております。
涙道疾患
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当院の淚道疾患治療の特徴
「数少ない涙道疾患治療施設です。涙でお困りの方はご相談ください。」
涙道内視鏡を導入している眼科は、まだ多くはありません。
目がうるうるする、涙がこぼれてしまう、目やにが多いなど、気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
◆流涙症(涙目)とは
涙の排水路のどこかが詰まると、涙がうまく流れず、あふれて「涙目」になってしまいます。
一般的に「涙目」と呼ばれている症状は、医学的に「流涙症」と呼ばれています。
いつも涙があふれてハンカチが手放せない、涙の量が多くて視界がぼやける、メガネのレンズが曇るといった症状がでます。
淚道疾患の原因
・涙道の狭窄・閉塞
・加齢や炎症によるもの、抗がん剤治療(TS-1製剤など)でも閉塞がおこります。
・先天性鼻涙管閉塞(乳幼児)
◆涙道疾患の検査
①通水検査
涙点から生理的食塩水を通し、涙道の閉塞具合を確認します。
閉塞部位が推測でき、結果から治療方法を選択します。
②涙道内視鏡検査
涙点から直径1mm以下の細い内視鏡を挿入して、涙道内の閉塞状況をより詳細に確認します。
③前眼部OCT
涙液ティアメニスカスの量を、今までは自覚症状のみで判断されていた涙量を定量的に測定します。
実際にたまっている涙の量の測定や 涙道治療の効果判定にも使用します。
涙道疾患の治療
①通水処置
繰り返し行うことで、水圧により狭窄部位は広がります。
②涙道内視鏡下涙管チューブ挿入術
涙道内視鏡という細いカメラで涙道の内側を確認しながら、狭窄や閉塞部を広げます。
その後、涙道にチューブを挿入し、2~3か月間留置して涙道を拡張します。
2〜3か月後チューブを抜去します。所要時間は15分程度で入院の必要はありません。
③涙嚢鼻腔吻合術
涙道閉塞が強い症例では涙嚢と鼻腔を吻合する手術の適応となります。
入院が必要な手術であり、専門病院に紹介させていただきます。
角膜疾患・結膜疾患
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◆角膜疾患
・ドライアイ
目の表面が乾燥してる状態です。
症状は目の乾きだけでなく、目がかすむ、まぶしい、痛い、ゴロゴロする、赤いなど様々です。
原因は、加齢による涙の分泌低下、パソコンやタブレットの凝視、生活環境(低湿度、エアコン)、コンタクトレンズ装用、喫煙などがあります。
また、シェーグレン症候群や関節リウマチなどの膠原病なども原因となります。
軽度であれば、市販の目薬でも改善しますが、改善しない場合は治療が必要です。点眼治療や、涙点に栓(涙点プラグ)をして涙をためる治療などを行います。
・角膜変性疾患
角膜が混濁する病気で、角膜上皮から上皮下までの混濁の顆粒状角膜変性・帯状角膜変性については、エキシマレーザーによる治療が可能です。
当院では連携病院で院長が手術を行うことができます。
また、エキシマレーザーによる角膜混濁治療の後の白内障手術は眼内レンズ度数の決定が難しいのですが、当院ではそのような白内障にも対応します。
・翼状片
角膜上に結膜が伸びてくる病気です。翼状片が角膜をひっぱり、形状を変化させるため「乱視」が発生し、視力低下が発生します。
また長期に角膜上にあると、その部分の角膜が混濁してしまいます。
紫外線が原因とされていて、屋外活動の多い方はリスクが高いです。
手術で治療しますが、お若い患者様の場合再発も多く、手術のタイミングと手術方法をしっかり検討して治療をします。
◆結膜疾患
・アレルギー性結膜炎
花粉やハウスダストなどの原因で、結膜に炎症が発生しかゆみ、目やに、異物感などが生じます。
・細菌性結膜炎、ウイルス性結膜炎
いわゆる「ばい菌」が結膜に感染し充血、目ヤニが出現します。抗生物質やステロイド点眼などで治療を行います。流行性のものもあります。
・結膜弛緩症
白目(結膜)の表面が加齢によってのびてたるんでしまう状態です。涙や充血、異物感の原因になります。手術で治療可能です。
オルソケラトロジー
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特殊なデザインの高酸素透過性コンタクトレンズを装用し、角膜の形状をやや平坦化させ、視力を回復させる近視矯正法のことです。
いままでのコンタクトレンズとは逆の使い方で、夜寝る時にレンズを装用し、朝起きて外すだけで角膜の形状が変化し視力が回復します。
回復した視力は一定期間維持され、日中は裸眼でも良く見えるようになります。
画期的な最新の近視矯正法として、現在世界的に注目を浴びています。
◆オルソケラトロジーのメリット
・メガネやコンタクトレンズが煩わしい方へ
職業上メガネの使用が難しかったり、「時間がたつとゴロゴロする」「夕方になると充血しがち」等、コンタクトレンズの不快感から解放されたい方へ。日中は裸眼で生活出来ます。
・裸眼でスポーツを楽しみたい方へ
野球・サッカー等のスポーツや、水泳・サーフィン・スキューバーダイビング等の水中のスポーツをされる方へ、裸眼で安全にスポーツを楽しめます。
・外科的手術のレーシックや眼内にレンズをインプラントすること等に抵抗がある方へ
「手術なのでやはりこわい」「術後の感染症などが不安」という方へ。
オルソケラトロジーなら、レンズの装用を中止すれば角膜は元の状態に戻りますので安心です。
・近視進行の抑制効果があります
オルソケラトロジーを継続すると、近視の進行が抑制されます。特に仮性近視の方や、角膜が柔らかい若年層の方に効果があります。
・取り扱い
レンズの取り扱いは一般のハードコンタクトレンズと同様です。
また、夜間装用なので、日中装用のようにホコリやゴミなどが目に入ることもなく目への負担やレンズを破損・紛失するリスクも少なくなります。
◆使用するレンズ
当院で使用しますオルソケラトロジーレンズ:マイエメラルド(Emerald™)は、米国FDA・ヨーロッパCEマーク認可の長年世界各国で使用実績のあるレンズになります。
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