医療法人 桂名会 木村病院 の口コミ・評判

　私は、自宅内転倒事故で骨盤骨折、胸椎圧迫骨折のため、救急病院から紹介され、木村病院に入院した70代前半の男性です。全く身動きできない状態で、当日午前に介護タクシーで到着しましたが、ストレチャに乗ったまま、30分近くロビーで待たされました。
　ベットで寝たまま一時間ほど、入院説明を受け、手続きをしました。（猛烈に痛いのに！）。その後ベットに横たわったまま、食事、排便、排尿です。

整形外科の医師と連絡が取れないということで、看護師に完全介護の指示もなく、横に寝た状態でベット上で自分で食事です。（みじめ！）
　その後、整形外科の医師が私のところに回診に来たのは、金曜に入院後なんと5日後の火曜日でした。それも何の言葉かけもなく、ただ横目で見ていきました。（こんな医者は初めて会いました！）

　翌日からの離床指示とリハビリ開始で、1か月近い入院生活の始まりです。食堂、トイレも共用で使えるようになり、他の入院患者の様子もわかり、病院の実態が分かって来ました。

　見たところ、80歳以上の患者が大半で、かつ半分近くが認知症患者だと思いました。
　ぶつぶつ独り言を言う人、大声で騒ぐ人、看護師に文句を言い続ける人、リハビリの時間以外はぼんやりしている人。食事時だけは、皆ただ黙って食事します。

　夜の食事が済むと、部屋に戻されますが、私は睡眠薬をもらいましたが、全く眠ることができませんでした。時間感覚のない認知症患者が夜中に騒ぐからです。私が看護師に苦情を言ったところ、「大部屋だから仕方ない」との返事。（本当にそれでいいんですか！病室は静粛に保たなければいけないでしょ！）
また、一部の看護師、介護士は病室の中で患者を無視して大声で作業します。ですから病室内は大変な騒々しさです。（慣れてしまって、これが普通だと思っているのですね。）

　こんな中で、私が骨折の痛みよりつらかったのは、医師、事務員、そして一部の看護師、介護士、理学療法士の人が、入院患者全員が認知症患者だと思っていて、認知症ではない私にも認知症扱いすることです。（特に、医師、事務員はひどい！）
（最初のリハビリ時に、認知症検査が行われ、私は認知症ではなかった）

　患者全員が認知症だと思っているので、始めから患者に説明しません。（聞いても答えません！）
法的に説明が義務付けられていることは、事務的に家族に説明するだけです。

この他にもいろいろありましたが、要するにここは、介護施設などの老人施設でケガをすると、救急病院へ搬送し、その後転送される、リハビリ病院という名の、認知症対応老人介護施設です。そして入院1か月程でケガが完治していなくても、他の病院へ転院させるか、本来の老人介護施設へ戻し、たらい回しです。私の隣の人は、5回目の入院、3回目の入院の人でした。初めての人の方が少ないようです

　ここで、ケガの治療を望んではいけません。一切治療は行われません。
痛み止め薬を飲んで、リハビリという名の各種行為（歩行訓練、マッサージ、入浴など）を行いますが、ケガの治療らしい治療はありません。したがって、骨折が痛くても時期が来ると退院させられます。私は退院までの間に、整形外科の医師と治療について一度も話したことはありません。退院前にレントゲンを撮りましたが、撮っただけでなんの説明もありませんでした。

　退院の決定は、退院1週間ほど前に院長（医師ですが整形外科の先生ではないそうです）と私、家内の3人で決めましたが、その決め方が実に不思議なものでした。「日常生活が問題ないようなので、好きな時に退院してかまいませんよ。」という趣旨でした。骨折の具合は全く問題になりませんでした。（ここって病院？）

　退院前夜、看護師に初めての薬を明日の朝、服用するよう指示されました。私は、医師から何も聞いていないし、なんの薬なのかわからないといったところ、答えられず、後程調べて返事するとの事。
　答えは「骨粗しょう症」の薬との事。私は骨粗しょう症の検査もしていません。検査もせずに、医師から説明もなく、薬を服用させていいのでしょうか。納得できないので、飲んだと言って、飲みませんでした。

　私は退院直前になって、ここは病気やけがを治療する普通の病院じゃないと気づきました。
　だから「リハビリ病院」というのだと。知らなかった私がバカでした。