山形県の脊柱管狭窄症
病気名から検索
病院名から検索
脊柱管狭窄症について
背骨は脊椎動物に存在する体の支柱となる骨格であり、「脊柱(せきちゅう)」とも呼ばれる。頭から骨盤まで32~34個の椎骨(ついこつ)が連なり、頸椎(けいつい:首)・胸椎(きょうつい:胸)、腰椎(ようつい:腰)、仙骨(せんこつ)、尾骨(お尻)から構成される。「脊柱管」とは椎骨の背中側にあり、中には神経が通るトンネル状の部分で、椎間板(ついかんばん:椎骨と椎骨を繋ぐクッションの役割)、関節、黄色じん帯などで囲まれている。
●頸部脊柱管狭窄症
主に頸椎や腰椎の脊柱管が狭くなることにより神経の血流障害を起こして、手や足に痺れ・痛み、感覚・歩行・運動障害などの神経症状が現れる疾患。脊柱管が狭くなる要因には、加齢による脊椎の変形、椎間板の突出(腰椎椎間板ヘルニア)、黄色じん帯の肥厚などがある。
頸椎の脊柱管狭窄では手足の痺れや運動障害が現れ、お箸が使いにくい・字が書きにくい・ボタンを掛けにくいといった症状や、歩きにくい・階段の上り下りがしにくいなどの下肢症状も現れる。なお、初期では首・肩甲骨のコリや痛みのみで、首を動かすと痛みが強くなるが、しばらくすると治る・再発の状態を繰り返す。
●腰椎脊柱管狭窄症
高齢者の約10%にみられ、推定患者数は約580万人に上る。体を反り返す・立つ姿勢の維持などの動作をすると、腰から下に痺れ・痛みが現れる。一方で、自転車に乗る・押し車で歩くなど「前かがみ」の姿勢では症状が落ち着く。そのため、長く歩くとお尻や足に痺れ・痛みが現れ、少し休むと楽になるといった、歩行時の歩く・休憩を繰り返す歩き方「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が現れるようになる。
問診やX線検査(レントゲン)で推測可能だが、似た疾患との鑑別のため神経反射の確認やCT検査・MRI検査を行うことがある。なお、検査で脊柱管の狭窄がみられても、必ずしも自覚症状に繋がるわけではない。
痛み止めや血液循環を良くするなどの薬物療法・ブロック注射・運動療法・コルセット装着・リハビリテーションなど保存的治療を基本とするが、痛み・痺れが強く日常生活に支障を来す・歩行障害などが現れた場合には外科的手術を検討する。
全国合計 脊柱管狭窄症の治療実績
脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部
手術別 | 件数 | 平均在院日数 |
---|---|---|
(01) 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方又は後側方固定等 | 2,338件 | 27.3日 |
(02) 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 | 18,388件 | 19.5日 |
(03) 内視鏡下椎弓切除術等 | 455件 | 8.4日 |
その他手術 | 860件 | 14.8日 |
手術なし | 8,060件 | 9.0日 |
合計 | 30,101件 | 17.0日 |
脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎
手術別 | 件数 | 平均在院日数 |
---|---|---|
(01) 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 | 27,432件 | 21.1日 |
(02) 内視鏡下椎弓切除術等 | 6,317件 | 11.0日 |
その他手術 | 30,993件 | 16.5日 |
手術なし | 34,039件 | 9.5日 |
合計 | 98,781件 | 15.0日 |
脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)
手術別 | 件数 | 平均在院日数 |
---|---|---|
(01) 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 | 1,569件 | 28.9日 |
(02) 内視鏡下椎弓切除術等 | 91件 | 13.3日 |
その他手術 | 2,398件 | 22.5日 |
手術なし | 3,532件 | 16.0日 |
合計 | 7,590件 | 20.7日 |
病院別 脊柱管狭窄症の治療実績
「脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部」・「脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎」・「脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)」の治療実績数を、便宜上合算して“脊柱管狭窄症”のランキングとしています。