Caloo(カルー) - カイロプラクティックで急激に肘を外側に捻られ、滑膜ひだ障害受傷。 (写真あり) : 病気体験レポート
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カイロプラクティックで急激に肘を外側に捻られ、滑膜ひだ障害受傷。 (写真あり)

くろえ  (40歳代・女性)

オススメ: 97views 2016年01月30日投稿 0votes 0comments
病気滑膜ひだ障害
病院医療法人 北海道整形外科記念病院

昨年の8月に、いつも通っているカイロプラクティック店の施術を受けました。
そこは全身の骨格を矯正するのをウリにしており、ローカルテレビによく特集されるなど、有名店で、とても人気の店舗です。
その日、院長は「いつもより右肘が歪んでいるね」と言うなり肘の矯正(アジャスト)をしたのですが、いつもよりかなり大きな音でバキッと鳴り、激痛が走りました。
大変驚いたものの私はその痛みが一時的なものだと思い、施術を終えました。
施術着から私服に着替えた時に、腕が上がらず、かなり痛みがありましたが、常連である信頼からお店に特に何も言わず一晩寝れば治ると思い帰宅しました。

翌朝起きると肘の痛みは全く治っておらず、近所の小さな整形外科に行きました。
レントゲンを撮りましたが異常がなかったため、捻挫の診断を受け、2週間の安静と言われ腕を固定されました。
その後通院し、2週間後に医師より仕事復帰の許可が出ましたが、腕の可動域にかなり制限があり、痛みも残っていたため、「とても復帰(私はマッサージの仕事をしています。)出来ない。」と言うと、医師は「確かに腕に負荷のかかる仕事だからもう1週間休みなさい。でも、確実に良くなっているよ。」と言われたため、更に1週間様子を見ました。
しかし回復に変化がなく、捻挫には鍼治療が良いと聞いたため、鍼治療を取り入れている病院に行ってみることにしました。
ですが、「鍼治療は気休めでお勧めしない。肘の捻挫はリハビリ方法がないから、湯船に浸かって患部を温めながら自分でストレッチをするなどして徐々に可動域を広げていくしかない。」と医師に言われました。
そこでお風呂に入ってストレッチを実践してみましたが、それ以降日増しに肘が痛くなったため、総合病院でMRI検査を受けました。
しかしMRI写真に何も写っていなかったため、
医師からは「何も異常はない。」と言われ、質問や診断書作成依頼をしても鬱陶しそうに【治っているのに過剰に痛みに反応して面倒臭い患者だな】という態度をとられました。

3軒の病院全てに、もうすでに殆ど治っていると言われたため、痛みを感じるのは私の思い違いなのかもしれないと自分を責めましたが、最後にはっきりさせようと思い、上肢専門医(北海道整形外科記念病院)に受診したところ、医師の見立ての時点で反応が全く他の医師と違いました。
「おそらく関節に何かが挟まっている」と医師に言われ再度MRI検査を受けることになりました。
私は既にMRI検査を受けていたため、磁気の強いMRIだからと言われても、症状が確認できるのか半信半疑でしたが、結果は私にも分かるほど炎症が写っていました。
受傷後、既に2ヶ月が経過しており、「今の時点でこんなに炎症が酷いなら手術は必要」と医師に言われ、手術を受けることになりました。

受傷理由としては、カイロプラクティックの施術で急激に肘を外側に捻られたことにより、滑膜ひだが強制的に関節に挟まり、関節内が炎症を起こしている、ということでした。
手術は短いものでしたが、医師からは「かなり炎症が広がっていた。若いのにかわいそうだね。」と言われ、人生初めての手術だったこともあり、術後の痛みはかなり感じました。
しかし下剤はすぐお腹が痛くなってしまうため殆ど使えず、飲み薬での鎮痛剤服用以外はただただ耐えるばかりでした。
大きな保冷剤を常時患部にあてていると冷たさで痛みが麻痺し、有効的でした。

入院期間はおよそ3週間、ギブスをして安静でした。
退院後は週3のリハビリ、退院1ヶ月半後からは週2のリハビリ、退院2ヶ月半後からは週1のリハビリ(今はここです。)となり、痛みが出る時は湿布と鎮痛剤を併用しながら、自宅でも簡単なリハビリやストレッチをしています。

右腕全体の筋力が激減したため、簡単な家事などでも指先から首、肩甲骨にかけて筋違いのような痛みがかなり発生し、右腕と左腕とは別人になったような気分でしたが、暫くするとだいぶ治まりました。
しかし術後3ヶ月経っても関節周辺は痛みや違和感が残っています。
医師は私の仕事復帰に慎重ですが、流石にこれ以上仕事を休めないため、殆ど仕事は出来ないものの、もうすぐ仕事復帰予定です。(やってみないとマッサージの仕事を続けられるかどうか分からないですし。)

怪我の話とは関係ないですが、私に怪我をさせたカイロプラクティック店院長は、最初は謝罪していたものの、途中から話し合いを拒否し始め、止むを得ず弁護士さんや裁判所のお世話になると、改ざんしたカルテを提出し、そもそも肘の施術をしていない、でっち上げで私に損害賠償を求められていると言い出し、裁判で闘っている最中です。

私も大きな括りで言うとカイロプラクティック店院長と同業者ですが、会社で保険加入しているため、万が一お客様に施術中怪我をさせても、交通事故同様直ぐに保険会社担当員と共にお客様に謝罪し、その後について誠意ある対応をする準備は出来ています。
しかし、個人経営店などは満足に保険加入していない店舗、または保険加入していても保障内容にかなり制限(加入時はそういった記載はありませんが、申請時に通らないのだと思います。)もあります。
結局店舗は、ない袖は振れないため、事故が起きた場合、保身を優先するあまり、私が経験しているような状況に陥りがちです。
是非、気を付けて下さい。

また、滑膜ひだ障害は再発しやすい怪我です。
私はマッサージの仕事を継続することが困難かもしれません。
マッサージの仕事が出来なくて、他の仕事に就いたとしても、利き腕は必ず使います。
疲労過多になれば、多くの不便を感じるでしょう。
皆様はそんな不運に巡り合わないよう、疲労時に受けるマッサージは心身の癒しにだけ有効であるようお祈りしております。



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