産後の肥立ちが悪く、原田病に。激しい頭痛、視界にもやがかかる。 (写真あり)

子供を出産する際、３３時間かかるという難産でした。陣痛がきても子供が出てこないため、看護婦さん二人がかりでお腹を押されながら吸引されるということを何度か繰り返し、酸素マスクをつけられ２回ほど意識を失いかけました。

それでも何とか出産を追えたのですが、顔はパンパンに腫れ上がり目の視点も合わない、という状況でした。それからしばらく体調が悪かったのですが、それも落ち着いた出産から一年後のこと。夜突然今まで経験したことのないようなひどい頭痛が後頭部付近で起きました。辛くてそのまま寝たのですが、朝起きると突然、目の前に霧がかかったようになっていたのです。

けれども育児の疲れもあるだろうから、一晩寝れば治るだろうと思っていました。しかし数日経っても状況はよくならずさらに目の前が白くなっていってしまったのです。これは、若くして白内障になったのかと思い、眼科へ行くと「大きい病院で調べてもらってください」と紹介状を渡され、大きな総合病院へ行きました。症状が酷いときは、太陽の光が少しでも入ると目の前がさらに真白となり、もちろん車の運転もできず、歩いてバスで通ったのですが信号さえも見えない状況になりました。

病院で先生の診察を受けたところ、「原田病」と診断されました。一種の自己免疫疾患だそうです。きっと産後の肥立ちが悪かったり育児の疲れでなってしまったのだと思います。診断を受けてからは他の先生に代わり、眼底検査など行ったり、症状や使用する薬、薬の副作用などについての説明を受けました。

症状としては、良い色素細胞までも攻撃してしまう病気とのことで、網膜はく離を起こしたり、皮膚の一部が白くなったり、白髪が増えたりするとのことでした。実際、眼底検査で網膜はく離がかなり起きていて、それで光の屈折がうまくいかず、目の前が白くなってしまっているとのことでした。

他の症状は当時なく、ステロイドの点眼薬を処方され、冷蔵庫保管して毎日使用しました。ステロイドの副作用は髪の毛が抜けるとのことで、実際に朝起きると髪の毛がひどく抜けていましたが見た目が大きく違うところまでではなかったです。ひどいと、点眼だけでなく入院して全身ステロイド治療するとのことでしたが、幸い私は大丈夫でした。

薬を毎日決められた時間に点眼し、病院へ通って２ヶ月くらいするとようやく目の前の霧が少し晴れてきました。発症してから３ヶ月くらいで日常の視界が戻りましたが、それくらいから白髪が頭全体に広がってきて目立ってきていることを感じました。頭を押すと少し痛い場所にまとまってたくさん白髪が出てきているようでした。ピーク頃に白髪になっていたらしく、また１年くらいすると白い髪の下に黒い髪が伸びてきて、今は白髪はほとんどなくなりました。

出産後、子供が無呼吸発作で入院したのもあり、自分自身わかっていながらも無理をせざるを得ない状況下にありました。そのような無理もたたり、産後の肥立ちが悪かったのに加え育児も大変だったので、出産をされるママさんたちはお産が軽くても、産後は無理をしないようにしていただきたいと願っています。育児も出産異常にエネルギーを使いますので。