抗うつ剤で痛みをコントロールして付き合う帯状疱疹後神経痛。
すずめ (50歳代・女性)
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2014年12月23日投稿
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病気 | 帯状疱疹後神経痛 |
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70歳になる義母が帯状疱疹を発症しました。
病院で抗ウイルス剤をもらって帯状疱疹自体は一週間ほどで治ったのですが、皮膚の発疹が治っても、まだ痛みが走ると言い出しました。帯状疱疹は右肩から脇腹にかけてのものでしたが、本人が言うには、肩が上がらないくらいピリピリと焼けるような痛みで、特に、明け方、強い痛みを感じて目覚め手そのまま眠れなくなってしまうということでした。
病院で調べてもらったところ帯状疱疹後神経痛だということで、治療を始めることになりました。
しかし、この帯状疱疹後神経痛は鎮痛剤の効果がほとんどないというもので、とりあえずこの激しい痛みを何とかするという治療方針で進められていきました。この痛みを止める方法は個人によって違ってくるので、試行錯誤で合うものを探すことになります。
義母の場合は抗うつ剤が体に合ったようで、飲み始めて痛み自体は取れないけれど、ずいぶん楽になったといっていました。うつ病でもないのになぜ抗うつ剤が帯状疱疹後神経痛に効果があるのか、疑問に思ったので先生に聞いてみました。
簡単に言うと抗うつ薬に含まれる「塩酸エミトリプチリン」という成分が痛みに対する感受性をコントロールして痛みを感じにくくする効果があるそうです。
日本ではこの成分は鬱の薬に分類されていますが、アメリカやヨーロッパでは帯状疱疹の痛みを取る薬として一般的なんだとか。
気分が楽になったせいか、帯状疱疹後神経痛になってから閉じこもりがちだった義母も、温めると痛みが減るということもあって、お友達と温泉に出かけるようになりました。