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突発性難聴を放置しないでください。聴力が戻らず、不登校になりました。

KOKO  (50歳代・女性) 2018年11月08日
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病気
突発性難聴

中学生だった私はある朝目が覚めた時、片耳がジリジリと鳴るような違和感を感じました。耳鳴りだったんですが、子供だった私には耳鳴りが良く分からないので、
虫でも入ったのかな?と思って学校に行きました。

その日は体育の授業で平均台でした。だけど平均台に乗っても乗っても落ちるのです。思えば三半規管が悪くなっていたからかもしれません。

午後、帰宅してから母に話して耳鼻科に行きました。
聴力の検査をしたところ、左耳から耳鳴りがするだけでなく、聴力もほとんどなくなっていました。
そして、初めて「突発性難聴」という言葉を聞かされました。

その日から二週間学校を休み、薬を飲んで静かな部屋で本を読みながら過ごしました。
学校を休んで友達がいなくなってしまうような不安を抱えましたが、
その頃は突発性難聴が治らない病気なんて思いませんでした。
子供だったので薬の種類もわからなかったです。

服薬を続けて二週間たっても私の耳の状態は変わらず、学校へ復帰することになりました。大変だったね、と言ってくれる友達もいましたが、病気が珍しいからか、
聞こえない耳に向かって心無い言葉を投げかける男子もだいぶ多かったです。
聞こえない耳といっても、ヘッドホンでもなければ右耳から少し聞こえているので、
中学ではよく暴言を浴びせられて過ごしました。
友達の言葉が聞こえなくて、無視した!と言われ一方的に嫌われてしまうこともあり、そのうち不登校になりました。

その後、自分に合う高校を見つけ、難聴者でも何とか出来る仕事を見つけることができました。それでもずっと、難聴が怖くて極力人を避ける癖がついてしまいました。
大人になってふいに思い立ち、一度補聴器相談会に行ってみました。
私は補聴器適合者ではなかったですが、耳鼻科医の先生と話をしたら、
「最近の難聴治療は、発症してすぐ病院に行けば治ることもあるんだよ。だからあなたのもう片方の耳にもし違和感があったら、救急車でもいいから早く受診してね。」と言われました。

中学生のあの時、学校を休んで病院に行っていたらもしかして治っていたのかもしれません。
これからもし、突発性難聴の症状が出たという人がいたら、とにかくすぐに受診してほしいです。そしてどうか、難聴がきっかけで不登校になったり、人を避けるようになる人がもう増えませんように。

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