幼少期からの頭痛持ちです。薬物乱用頭痛を克服しました
雪557
(30歳代・女性)
薬物乱用型頭痛を治療する方法はとにかく薬をまずやめること、その後に、乱用のきっかけになった頭痛に対して改めて適切な対処法を見つけるしかありません。
ネット上ではとにかく頑張って薬をやめなさいというようなことが書いてありますが、実際に薬を減らせた方の体験談はあまり多くないように思います。減らせといわれても、どうやって減らせばいいのか困ってしまう方も多いのではないでしょうか。私自身ネットで探そうとしてなかなか見つからず困ったので、私の事例をここでは書いてみたいと思います。どなたかのご参考になれば幸いです。
わたしは小学生の頃から雨の日、高温の日が苦手で、6月から9月にかけては頭が痛くない日がないくらいでした。また空気の悪いところ(コンサートホール、ユニクロの路面店など)も苦手で、やはり頭痛と吐き気がひどかったのですが、なかなか周りの大人にわかってもらえず困っていました。
幼稚園の頃外斜視のため手術をしており、幼少期は複視の症状があったので、もしかしたら頭痛はそのせいだったのかもしれません。
大きくなると日光や空気の悪さに反応する頭痛・吐き気はおさまってきました。しかし低気圧由来のものは相変わらずで、痛む箇所は左側こめかみ付近のみで毎回決まっており、そのときどきによって頭のなかでギイギイきしむような音がしたり、脈打つような感じがしたります。
これはネットでみる限り片頭痛というには症状が軽いようなので、この程度で病院に行くべきではないと思って納得していました。特に小さい頃の方がひどく、それに比べれば楽になったと思っていたので、このままでもいつかよくなるのではとも思っていました。
とはいえ集中力を削がれるくらいには痛みますし、梅雨時などは薬なしに通学電車に乗るとずっと吐き気との戦いになります。
日常には差し支えましたし、だいたい痛くなり始めるときはわかるので、前もってロキソニンを飲むのが習慣になっていきました。
ただ、そうこうしているうちに、いつの間にか、頭が痛くない日がほとんどないこと、左こめかみ以外の部分にも痛みが出てきていること、また普通の人はそうでないらしいことにふと気がつきました。考えてみればとにかく飲まないことには生活がままならず、夜も寝付けないのでほとんど毎日飲んでいましたし、生理痛も軽くないため、生理中は1日4回を超えることもしばしばでした。
これはまずいと思って頭痛専門の病院に行き、MRIなどを撮りましたが異常は何もなく、薬物乱用頭痛と診断されました。先生からは痛みに過敏になっているから、辛くても薬を我慢するしかない、月に4回までを目標にするようにと言われました。
最初は絶対に無理だと思いましたが、ポーチに入れる薬の量を制限することにして、計画的にだんだん減らしていきました。
吐き気を紛らわすためのグミやミント系のお菓子を代わりに複数持ちあるくようにしました。頭痛対策にはまた前髪に隠せるサイズの小さく切った冷えピタを持ち歩きました。症状が軽いときでもすぐに薬に頼ってしまうのをやめるため、また薬がなくても大丈夫だと思えるようにして、心理的な依存を減らすためです。薬の買い置きもやめました。それでもどうしてもだめなときは家に帰って飲みます。出先でこのままでは何もできないと思って慌てて飲んでしまうのが悪循環をもたらしていたので、飲むときは家で飲むようにすることで、薬を飲むときでも間隔をあけられるようにしました。以前はきれるやいなや飲んでいましたが、それをやめることができました。
このようにして完全にペースを普通にできるまでは半年以上の時間がかかりましたが、今ではもうロキソニンではなくイブでも大丈夫になりました。
薬を減らすのは気持ち的にも相当しんどいので、自分でルールを作ってゲームのような感覚でできたのがよかったのかなと思います。私のように軽めの頭痛持ちの人は病院にかからず1人で我慢してしまいやすいのかなと思いますが、病院で相談するだけでも対処法がわかってずいぶん楽になりました。ぜひ病院で相談されると良いと思います。
なお、今でもどうしても辛くて飲み過ぎてしまうこともありますが、そのようなときは上のようなやり方でときどきペースをリセットしています。おかげで、飲み過ぎても自分は対処できるという自信がつき、飲み過ぎを過剰に恐れないですんでいます。薬を我慢しているせいでやることが何もできなかったり、よけい負担がかかるようでは元も子もありません。多少やるべきこととの兼ね合いを見つつ薬の量を調整するようにしています。
