福井県の椎間板ヘルニア
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椎間板ヘルニアについて
背骨は体の軸となる骨で首からお尻まで続く。頸椎(けいつい:首)、胸椎(きょうつい:胸)、腰椎(ようつい:腰)から構成され、背骨の骨と骨の間にはクッションのような役割をしている「椎間板(ついかんばん)」がある。
「椎間板ヘルニア」とは変性した椎間板の中にあるゲル状の髄核(ずいかく)が背中側に飛び出て神経を圧迫することにより、様々な神経症状が現れる病気。飛び出た椎間板の位置によって、首なら「頸椎椎間板ヘルニア」、腰では「腰椎椎間板ヘルニア」、胸であれば「胸椎椎間板ヘルニア」と分類される。
椎間板ヘルニアの主な症状は、手足の痛み・痺れ、感覚・歩行・排尿排便障害。ヘルニアの発症要因には加齢(老化)・重いものを持ち上げる・引っ張る・体をひねる・長時間の座り仕事など背骨に負担をかける動作がある。
頸椎・腰椎椎間板ヘルニアは一般的な疾患だが、有病率など詳細は明らかになっていない。胸椎椎間板ヘルニアは頸椎や腰椎の椎間板ヘルニアに比べて発症頻度が低く、約100万人に1人の割合であり、全椎間板ヘルニア発症のうち約0.15%~1.8%程度。
臨床症状やX線検査(レントゲン)・CT検査MRI検査で神経の圧迫状態を確認するほか、痛みを誘発するテスト・腱の反射・力の入り具合の検査など併せて行い診断する。なお、MRI検査などの画像診断で椎間板の突出がみられても症状が現れていなければ、すぐに手術をする必要はない。
頸椎・腰椎の椎間板ヘルニアの治療では、痛みが強い急性期にはコルセット装着などで安静保持を取りつつ、消炎鎮痛剤・神経ブロックなど薬物療法を中心に行う。痛みが落ち着いてきたら、牽引療法や運動療法・リハビリテーションを行う。これら保存的治療を2~3か月程度行っても症状が改善しなかったり、脊髄圧迫による手足の筋力低下の持続や歩行・排尿排便障害が伴ったりしてきた場合には、速やかに手術を検討する。
胸椎椎間板ヘルニアでは症状の進行がみられると、主に脊髄圧迫による下肢脱力・歩行障害が現れてくるため手術となる。脊髄圧迫がなければ保存的治療を行うが、脊髄症状があるにもかかわらず手術を先延ばしにしていると、適切な手術を行っても症状の残存が起こる可能性がある。
全国合計 椎間板ヘルニアの治療実績
椎間板変性、ヘルニア
手術別 | 件数 | 平均在院日数 |
---|---|---|
(01) 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 後方摘出術等 | 11,450件 | 8.9日 |
(02) 椎間板摘出術 後方摘出術 | 11,201件 | 14.2日 |
(03) 椎間板内酵素注入療法 | 2,808件 | 3.0日 |
その他手術 | 5,983件 | 16.4日 |
手術なし | 12,261件 | 9.2日 |
合計 | 43,703件 | 11.0日 |
病院別 椎間板ヘルニアの治療実績
「椎間板変性、ヘルニア」の治療実績数を、便宜上“椎間板ヘルニア”のランキングとしています。この件数には、他の病気の治療も含まれることがあります。