徳島県の胃がん
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胃がんについて
「胃がん」は胃粘膜の細胞が、がん細胞になることにより発症する。近年、発症リスクとされるピロリ菌の感染者減少に伴い、胃がん罹患率も減少傾向にあるが、依然としてがん患者数の男性トップ、女性3位の疾患。
胃は内側から「粘膜」「粘膜下層」「固有筋層」「漿膜(しょうまく)下層」「漿膜」の5層で構成され、がん細胞の広がりが粘膜下層までのものを「早期がん」、それ以上のものを「進行がん」と区別する。胃がんの多くは徐々に外側に増殖していき、漿膜に達するまでの過程で血管・リンパ管に入り転移を起こす。特殊例として「スキルス胃がん」は、胃壁に染み渡り粘膜表面に現れないため検査で発見されにくく、見つかった時には既に進行していることが多い。
胃がん初期にお腹の不快感・胸やけ・食欲不振がみられることもあるが、多くは無症状。進行すると胃(みぞおち)の痛み・倦怠感・嘔吐・貧血・黒い便などが現れる。
胃がんの早期発見のためには、無症状でも健康診断など定期的に検査を受けることが重要。内視鏡(胃カメラ)やX線(バリウム検査)・超音波検査から診断する。内視鏡では、検査と同時に細胞の採取(生検)も可能で、病理検査で詳しく調べて確定診断となる。がん確定後、CTやMRI検査、PET検査(ブドウ糖液を注射して、がんの広がりを調べる検査)・注腸検査(肛門からバリウム・空気を入れる造影検査)などにより「がん進行度(がんの深さ・転移の有無)」を調べて治療方法を決める。
胃がん治療の基本は手術によるがん切除であり、早期がんでは内視鏡治療や腹腔鏡手術が可能。高度進行がんの症状緩和や術後の再発防止目的として、抗がん剤治療(薬物療法)を行う。抗がん剤治療には3種類あり、細胞増殖を邪魔してがん細胞を攻撃する化学療法「細胞障害性抗がん薬」、がん細胞増殖に関わるタンパク質などを標的としてがんを攻撃する「分子標的薬」、免疫にブレーキを掛ける物質を抑える「免疫チェックポイント阻害薬」がある。ただし、化学療法は、がん細胞だけでなく正常細胞へも攻撃するため、アレルギー反応やしびれ・吐き気・脱毛・口内炎などの副作用が起こりやすい。なお、胃がんでは放射線療法を行うことは少ない。術後はCT・内視鏡などによる定期検査(3か月~半年に1回、3年間)や経過観察(5年間)を必要とする。禁煙や塩分の摂りすぎに注意することが胃がん予防に繋がる。
全国合計 胃がんの治療実績
胃の悪性腫瘍
手術別 | 件数 | 平均在院日数 |
---|---|---|
(01) 胃全摘術 悪性腫瘍手術等 | 7,778件 | 22.7日 |
(02) 胃切除術 悪性腫瘍手術等 | 27,794件 | 18.5日 |
(04) 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 | 51,077件 | 7.8日 |
その他手術 | 26,891件 | 18.0日 |
手術なし | 48,172件 | 9.2日 |
合計 | 161,712件 | 12.5日 |
病院別 胃がんの治療実績
「胃の悪性腫瘍」の治療実績数を、便宜上“胃がん”のランキングとしています。この件数には、他の病気の治療も含まれることがあります。