大分県の結腸がん
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結腸がんについて
結腸は全長約1.5mある大腸のうち、肛門直前の15~20cmほどの直腸を除いた部分のことで、盲腸・上行結腸(じょうこうけっちょう)、横行結腸(おうこうけっちょう)、下行結腸(かこうけっちょう)、S状結腸から構成される。水分やナトリウムなど電解質の吸収のほか、便を作る、小腸で消化しきれなかった食物繊維を発酵させて便を直腸へ送る働きをする。
「結腸がん」は結腸にできた悪性腫瘍で、食生活の欧米化に伴い、ここ10年で増加傾向にある。
がん化にはポリープ(良性腫瘍)からの移行、粘膜細胞からの直接発生がある。
結腸がんでは、血便・便が細い・下痢や便秘を繰り返す・残便感・腹部の張り・倦怠感・しこり・腸閉塞などの症状がみられるが、初期段階のほとんどが無症状。
健康診断でも行われている便潜血検査(検便)が大腸がんの一次検査として機能しており、直腸指診・大腸内視鏡検査・注腸造影検査・結腸鏡検査・生検などから、がんを診断する。がん確定後、CT検査・MRI検査・超音波(エコー)検査・PET検査などにより、がんの進行度を調べて治療法を選択する。
がん細胞が結腸の粘膜・粘膜下層の浅い部分に留まっている「早期がん」では内視鏡治療が可能だが、治療の基本は手術によるがん切除。また、再発予防・手術困難時の症状緩和・再発時治療・手術前のがんサイズ縮小などの目的で抗がん剤による化学療法(薬物療法)や放射線療法を行う。なお、抗がん剤治療はがん細胞だけでなく正常細胞へも攻撃するため、アレルギー反応やしびれ・吐き気・脱毛・口内炎などの副作用が起こりやすい。術後3年間は3か月~半年に1回の割合でCT検査や大腸内視鏡検査による定期検査を行い、5年間の経過観察を必要とする。
全国合計 結腸がんの治療実績
結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍
手術別 | 件数 | 平均在院日数 |
---|---|---|
(01) 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 | 60,620件 | 18.2日 |
(02) 腸吻合術等 | 2,360件 | 21.3日 |
(03) 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | 7,970件 | 10.1日 |
(04) 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 19,901件 | 6.6日 |
(05) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 12,562件 | 4.1日 |
その他手術 | 19,955件 | 17.6日 |
手術なし | 83,778件 | 6.3日 |
合計 | 207,146件 | 11.1日 |
病院別 結腸がんの治療実績
「結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍」の治療実績数を、便宜上“結腸がん”のランキングとしています。この件数には、他の病気の治療も含まれることがあります。