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極端なダイエットによる無月経。妊娠できなくなる可能性も。

みしず  (30歳代・女性) 2014年12月01日
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病気
無月経摂食障害
病院
医療法人ともこL.C. ともこレディースクリニック
製薬
プロゲストン錠2.5mg、プレマリン錠0.625mg

生理が始まったのが中学3年生というかなり遅いタイミングだった私は、高校在学中ずっと生理が不順なままでした。特に3年生は受験というストレスもあったのでしょうがないのかなと思っていました。 

晴れて大学生となった私は一人暮らしを始めました。もともと太り気味(身長162センチで62キロ)の体型に非常にコンプレックスを感じていたのですが、一人暮らしが始まるとみるみる体重が減っていきました。おそらく、食事の作り置きがないこと、アルバイトを始め食事をとるタイミングがずれたことで総量が減ったことなどがきっかけだったと思うのですが、体重が減るのがうれしくて、私はどんどん食事を減らしていきました。もっとも減らしていた頃などは、朝食にオールブランというシリアルとヨーグルト、ミルクティーなどをとり(350kcalほど)アルバイトにでかけ夕方4時ごろ軽いまかないをとる(500kcalほど、炭水化物はとらない)というような食事で、基礎代謝を下回る食事量を続けていました。
そうしていたら、あるとき不順気味でも二か月に1回くらいはきていた生理が半年以上きていないことにある日気づきました。二年生のはじめくらいでしょうか。その時点で53キロくらいになっていました。ですが、順調に来ていた時がほとんどなかったので深く考えず放置していました。二年生の夏休みごろ、軽い気持ちで母親にそのことを伝えたところ(そのときまでも来ていなかったので1年ほど生理がなかったことになります)、基礎体温をつけて婦人科にいけといわれたので、女医さんがいる通いやすい立地の病院を探し受診しました。(この時点が最低体重で、50キロくらいでした)

初診で各種女性ホルモンの検査や内診を行いました。そしたら女性ホルモンの結果が非常に低く、これでは将来妊娠できなくなると先生に叱られました…。そしてそんな食生活は摂食障害になりかけているとも。そこまできて、ようやく私も事態の深刻さに気が付きました。いずれは子供がほしい!というのは高校生のころからの悲願だったので、とても焦りました。治療は、カウフマン療法という、ホルモン補充薬を飲み続け、人工的に生理をおこし体に生理を思い出させるというものでした。そして食生活の改善を行うこと、基礎体温は漬け続けること。(ちなみに基礎体温も低温期高温期などなくめちゃくちゃで、痩せたことにより非常に体温が低くなってました)長期戦になるので、最低でも半年はこの治療を続けることが言われました。

言われた通り薬はのみましたが、食生活の改善は容易ではありませんでした。基礎代謝が落ちまくっていた私は非常に太りやすくなっており、そして太ることへ強い恐怖心があったためです。でもなんとか治したいの一心で、最低でも基礎代謝分くらいは食べるようにしました。

半年間、薬を飲み続けていたら順調に生理はきていたので一度休薬し様子を見ることになりました。ですが、休薬するとやはり生理はこず…二か月来なかったので再受診、再投薬が始まりました。このような休薬→再投薬を2回ほど繰り返しました。
転機は、皮肉にも多大なストレスのかかった就活でした。ストレスがかかったことを食べることと料理することで発散するようになり、就活中に7-9キロ激太りしたのです。太ったことはそれはもう嫌で嫌でしょうがなかったですが、それを機に休薬したら自力で生理が来るようになったのです!病院に行ったら、ホルモンの値はしっかり回復しているといわれ、先生にもうここは卒業だね、といってもらえました。とてもうれしかった覚えがあります。

その後、生理はだいたい32~35日周期で来るようになりました。就活が無事終わり、就職した後にゆるやかに少し体重は減り、162センチ56キロ近辺で安定するようになりました。美容体重からは少し重いですが、だいたいBMI21の健康体重です。自分でも食べることへの恐れがなくなり、食べることや飲むことを楽しめるようになりました。

そして25歳のときに結婚し、26歳の現在、幸いなことに自然に子供を授かることができました。上記のようなことがあったので、ひょっとすると子供はできないかもしれないと覚悟していたので、妊娠が発覚した時は信じられない思いでした。現在9か月、胎動を感じるたびに幸せを感じます。

若い女性の摂食障害のニュースや記事を見るととても悲しくなります。この体験を経て、私は妹や周りの子に、スタイルがよくなりたくても決して食事制限だけで痩せようとしちゃいけないと危険性を伝えるようにしています。

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