複数の歯科で原因不明のしみと痛み
茶水晶715
（本人・群馬県・30歳代・女性）
回答：1件
2021年01月01日 14:03投稿
お世話になります。
5年ほど前に虫歯治療をし、ハイブリッドセラミックをいれた歯（神経はあり）が1年ほど前からしみるようになりました。主に冷たい液体が染み、温かいものや冷たくても固形のものは染みませんでした。当時通っていた歯科より、レントゲンなどを撮影した上で歯の高さ調整、少しヒビがあったので軽く削ってレジンで補修、しみどめなどの処置をしていただいたのですが、あまり改善しないうちに、もう通わなくていいと告げられました（19年10月〜20年1月頃）。
シミが止まらなかったのですか、リモートワークや引越しの影響で同じ歯科に通うことができず、2つの異なる歯科に見てもらいましたが、2つめの歯科（20年6月）はレントゲンを撮った上で問題がないから様子見、3つめの歯科（20年11月）はレントゲンを撮った上でしみどめを1回塗りましたが改善しませんでした。
しかし、12月末より何もしなくても歯に痛みが走るようになり、翌日4つ目の歯科に行ったところ、レントゲン撮影の上でしみどめで様子見して1週間後に再度しみどめと言われました。しかし、しみどめを塗った日からどんどん悪化し、夜も激痛で何度も目が覚め、該当の歯だけでなく上下の隣り合わせた歯、舌の右側まで激痛が走り、頭痛もし、痛むたびにうずくまる状態です。また、今は温かいものもしみ、食事が辛いのですが、歯磨きをすると治まることがおおいです。
痛みは我慢できる方のため、これまで人生で痛み止めを飲んだことがなかったのですが、今は1日２回飲むほどの痛みです。今は正月休みですが、このまま様子見の場合、仕事もままならないのではないかと不安です。明日2回目のしみどめですが、このような場合様子見を受け入れるのは通常でしょうか。また、4つの歯科が全て同じ診断のため、診断を疑っているというよりは、すごく難しい症例なのだろうと思っています。銀歯の舌の虫歯はレントゲンによる診断が難しいと聞きますが、セラミックであれば虫歯があればわかるものなのでしょうか。いい大人なので、問題がないのに痛い痛いと騒ぐのも気が引けてしまい、アドバイス頂けると幸いです。
回答 1
茶水晶715さん、歯科医師の楳津（うめつ）と申します。
それはそれは、長期にわたって苦痛でしたね。
お察しいたします。
まずは現在の状態ですが、歯髄炎という状態です。
歯髄炎の中でも化膿性歯髄炎と言って、いずれ壊死を起こしてしまう状態です。
したがって、神経をとった方が良い状態になってしまっていると症状から推測します。
このまま放置しますと壊死を起こして嘘の様に染みる症状が取れて治ったかと思っていると、
今度は、歯茎が膨らんで腫れて痛んできてしまいます。
なぜ歯髄炎が起きてしまったかというと原因が複数考えられます。
①ひび割れやハイブリッドセラミックの境界部から虫歯菌が入り込んだ可能性。
②元々神経に近いところまで虫歯のために削ってあって、噛む力に耐えられず歯髄炎になった可能性。
③食いしばりや歯ぎしりがあって、歯が耐えきれず歯髄炎になった可能性。
④上記の全ての影響で歯髄炎になった可能性です。
※銀歯は、レントゲンを通さないので、セラミックの方が虫歯はわかりやすいのですが、治療してある歯の虫歯は、小さくてもすぐ神経に到達してしまうので、結局診断は難しいです。
結論、私はできるだけ神経を取らずに直す治療をオススメしている歯科医師ですが、今回の場合は壊死を起こしてしまいますので、早めに神経をとる治療をオススメいたします。
ただし、実際に神経を取った方が良いかどうかは、最終的には実際に診察した医師の判断となりますのでご注意ください。
では、お大事になさってください。