根管治療の痛みが酷いです
昔前歯2本欠けてしまった事から神経を抜き2本とも根管治療しています。1本は去年根管治療が完了し、もう1本は去年途中で行かなくなりました。ですが治療途中の前歯1本の薬が取れた為再度根管治療開始して頂きました。(痛みなどは全くありません)ですが再度治療開始してから1回目の根管治療後が痛くて圧迫感もひどいです。多少の痛みはあるかもと言われ我慢していましたが、どんどん痛みが増し根管治療後5日目にして寝ても目が冷めてしまう、噛むと痛い、笑ったり顔に触れたりすると痛い。
歯茎を見てみるとプツンと出来物が出来ていました(膿がみえる)余りの痛さに膿を潰したら痛みが引くのではと思い針を刺してみると大量の膿と血が出てきまました。膿の出来物を潰した瞬間、圧迫感が無くなり痛みも徐々に緩和されました。
ですがまだ痛みはあり歯と顔が痺れ触ったり笑ったり噛んだりすると痛いです。
これは根管治療による多少の痛みなのでしょうか?
それとも失敗なのでしょうか?
回答 1
みきさん、歯科医師の楳津(うめつ)と申します。
大変な思いされましたね。
お察しいたします。
さて、今回何が起こったか推測してみます。
根管治療を中断して時間が経ってしまったために細菌が根管の中に入り込み繁殖し始めました。
細菌は、2000倍以上に拡大してみるとミミズのような虫のようなものです。
これらの細菌がウジャウジャの状態です。
化膿させる細菌たちは酸素が届かないような密室が大好きなんです。
さらに細菌たちは、根管の中にとどまらず根の先の小さな穴から外へ出て骨の中に膿の袋を作ります。
根の先の穴は小さいので、細菌は少しづつしか外に出れません。
そこで症状がないまま、膿の袋は大きくなります。
つまり無症状で病気が悪化していた訳です。
そのような状態の時にしばらくぶりに治療再開されました。
殺菌するような薬を使っても細菌の数が多く、抑えきれなかったし、治療の刺激で膿の袋が急性化して、膿がたくさんできるようになったと言うわけです。
このような状態を想像して事前に抗生物質を飲んでもらうとか方法が無かった訳ではありませんが、細菌を歯科医師もみることができないので、なかなか難しいものがあるのも事実です。
ただし、このような状態になって辛い思いをされたとしても抜歯になる訳ではありません。
最後まで通院すれば治っていきますので、ご安心ください。
治療を中断せざるを得ない場合は、必ず担当医に話してください。
そうすれば、中断するとどのようなことになるか説明してくれるはずです。
根管治療は、何のためにやっているか、何回かかるのか説明がないと、患者さんは分からず中断してしまう方が多いようです。
このようなことにならないように歯科医師は、十分な説明をする必要がありますね。
お大事になさってください。
質問者からの返信
ご丁寧にありがとうございます。
先生のお声を聞いて1つ疑問なのですが、酷い圧迫感があったのですが膿を出した瞬間圧迫感が無くなったのは根管治療による痛みや圧迫感ではなく膿の出口が無くなった事による圧迫感、歯茎から膿が出るしかなかった為歯茎に膿の出来物が出来たんだと思ってしまったのですが、これも根管治療では普通にあるケースなのでしょうか?私が歯茎に針を刺して膿を出さなかったら日常生活に支障がでる程痛かったので本当に同じ歯医者さんに通っていて大丈夫なのか不安なのですが…
因みに奥歯に虫歯ができていて、「奥歯も神経とるかもね。うちレントゲンないから分かんないけど」と言われた事もあり、全てを疑って疑心暗鬼になってしまっています。
回答 3
追加のご質問にお答えしますね。
歯茎から膿が出ても歯自体や治療上は問題ありません。
症状が出ればもちろんつらいものではあります。
歯の病気は、無症状で悪化している事もあれば、症状が強くてもそれほど問題ないこともあります。
さて、レントゲンの無い歯医者とはあり得ないと思うのですが、本当でしょうか。
もし本当でしたら、転院を強くお勧めいたします。
根管治療を熱心に行っているところを探せればいいですね。
根管治療は、最後まで行わないとまた悪化してしまいます。
症状が出て病気が進行した訳でなく、病気が進行していたので症状が強く出たのです。
くれぐれも中断されないようにご注意ください。