治療後の歯について
左下の第二大臼歯が以前虫歯で治療してもらったのですが、かなり進行していたらしく神経治療もして根っこに近いところしかほとんど残っていない状態になっています。
担当してくれた歯科の先生からは最初は食べにくいかもしれないけど、このままでも大丈夫と言われ詰め物をしてもらい、歯がほとんどないまま過ごしています。
そこで最近心配になってきたのが噛み合わせの問題です。
やはりそこだけ歯がない状態なのでどうしても食べる時には反対側で食べてしまいます。特に問題ないと言われていたのですが少し気になってしまいました。痛みは特にありませんが、気になるのでよく舌で触ってしまいます。
少しだけ歯が尖っているところがあるのか若干舌も傷ついてしまうことがあります。
再度、以前行った歯科に行くべきなのでしょうか?
回答 1
砕氷542さん、歯科医師の楳津(うめつ)です。
今回の砕氷542さんのご質問に様々なシステムのひずみが患者さんに被害を与えているのかなと心配になりました。
でもまずは、主治医になぜ最後まで治療してくれないんですかと聞いてみてください。
それでは、ご説明させていただきます。
通常、神経治療(根管治療)が終了したら、根っこだけの状態に築造(メタルコア、ファイバーコアなど)して、土台を作ります。
その後にクラウン(銀歯)をかぶせて噛み合わせを回復させるのが原則です。
なるべく正直にご説明したしますが、この銀歯治療はパラジウムなどの原材料の高騰により、保険の価格が原価割れしている状態です。
つまり、治療すればするほど赤字幅が増える状態です。
現場の歯科医師は、治療を控えている状態かもしれません。
2億円以上の薬が、保険導入される一方で歯科の逆ザヤ現象は、全くニュースにならない状況です。
4月に保険の価格改正がありますので、少しは改善されると思いますが、根本的な解決にはならないと思います。
世界的に見ると歯科の保険制度は崩壊しており、どこの国にも真似したいと思われなくなりました。
保険でも治してくれる歯科医院を探していただくか、ご予算が許せば保険外の治療を行ってもらってください。
保険外の歯を入れてもらう場合は、長持ちするように根管治療もチェックしてもらってください。
日本の保険内の根管治療のレベルは非常に低く、治癒率は50%以下です。
諸外国は80%以上です。
残念ながら、日本の歯科医療は貧弱です。
自分の健康は自分で守らないといけない状態になってしまいました。
医者任せにすると危険です。
特に歯科は、要注意です。
ここは危機感を持って、賢い消費者(患者さん)になって、国を変えるのは難しいので、虫歯予防も含めて、個人防衛を考えてください。
以上の回答以外の理由があるかもしれないことも付け加えておきます。
例えば、歯を入れる隙間がないなどです。
ご参考になれば幸いです。
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