Caloo(カルー) - 歯科 Q&A : 「1年半ほど前に神経を抜いた奥歯、僅かな痛みが残るのはなぜ?」

1年半ほど前に神経を抜いた奥歯、僅かな痛みが残るのはなぜ?

image
ウニャムニャ (本人・愛知県・50歳代・男性) 回答:2件 2018年01月19日 01:01投稿
カテゴリ: 虫歯(根管治療
相談箇所: [永久歯/下右] 7 (第2大臼歯)歯の位置を見る

1年半ほど前に、半埋没親知らずとの間に虫歯ができていた右下6番の歯の抜髄治療を受けました。マイクロスコープ、ラバーダム無しでした。

治療は、麻酔が効きにくかったため神経を失活させる薬(ペリオドン)を入れ、その後、4回ほどリーマーとファイルでガリガリする治療が続きました。治療中に耐えがたい激痛があり、歯根膜炎の症状も出ました。その後、穴を詰めて終わりました。

銀歯を被せる時に、外側側面から押すと少し痛みがあり、銀歯を仮止めにして暫く様子を見ました。痛みが多少は軽減されたので、少し噛み合わせを調整して本着しました。本着後にも、少しだけ銀歯を削って噛み合わせを弱めてもらいました。

「治療時の刺激の影響で痛みが残っているが、次第に消えていくはず」とのことでしたが、いまだに僅かな痛みが残り、朝より夜の方が痛みが少し強いように思います。半年ほど前に、一時的に熱い物の飲食で痛む感じもありました。

何か要因があるかもしれませんので、一度、根の治療に力を入れている医院で診てもらおうと考えています。


それにしても、不思議なのは、今日の治療法で、なぜ痛みが残ってしまうのかという点です。というのも、ずっと昔に神経を抜いた3本の歯は、今よりうんと簡単な治療であったにもかかわらず、その後一切痛みを感じたことがなかいからです。

昔に神経を抜いた3本の抜髄治療は、
・1本目(左下6番、45年位前)は、他院に通院中にかえって虫歯が悪化して酷い穴になってしまい転院、神経を失活させる薬を入れて(帰宅後激痛)、2日後位に処置してすぐに詰めて終わりでした。
・2本目(右下6番、40年位前)は、少し削って詰めた跡のある歯で、噛んだり叩いたりすると少し痛みがあったので、麻酔を打って針金状の器具で神経をささっと抜き、あとは詰めて終わりでした。
・3本目(左上1番、38年位前)は、裏側に少し削って詰めた跡のある歯だったが、突如神経が完全に炎症を起こして激痛となり、医院に駆け込んで、すぐに神経を抜き炎症を抑える薬を入れて、次には詰めて終わりでした。

各々別の医院でしたが、いずれも、短時間の治療で、治療後すぐに痛みが無くなり、その後、今日まで痛みを感じたことが全くありません。リーマーやファイルでガリガリした記憶も、治療後にレントゲンで治療の出来栄えを確認した記憶も全くありません。同時期に神経を抜く治療を受けた人も同様だったようで、痛みが残ったという人もいませんでした。


短時間で手早く終わった昔の抜髄治療は、今の基準から見れば十分な治療ではなかったと思いますが、なぜ何十年も問題が起きていないのでしょうか。偶然でしょうか。
それに対して、1年半ほど前に受けた抜髄治療は、昔より長くて辛い治療で、予後も良くないことが全くの予想外で、ショックでした。歯科嫌いになってしまいました。
治療は進歩しているはずなのに、なぜ痛みが残ってしまうのでしょうか。今の治療ゆえの要因が何かあるのでしょうか。それとも、偶然でしょうか。不思議でなりません。

変な質問で申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

この質問は、回答受付を終了しています

回答 1

2018年01月19日 08:53

歯科医師の楳津(うめつ)と申します。
ウニャムニャさんの疑問は、実は歯科医師の疑問でもあります。

鋭いご質問にたじたじです。
私の経験からも以下のことが言えます。
①神経を取る初日に、根管の先(根の先)まで神経を取らなくても、あるいはとらないほうが翌日からの痛みが出にくい。
②昔の根管治療のほうが痛みが出にくい。
③ラバーダム、マイクロスコープを使ってさらに時間をかけたほうが痛みが出にくい

ただし、痛みとは別に根の先で化膿する根尖性歯周炎という病気があります。
根尖性歯周炎になっても無痛のことが多いです。
実は、昔の簡単な根管治療のほとんどは根尖性歯周炎になってしまって、抜歯の原因になってしまうことも多いです。

今回の痛んだ歯は右下6番ということですが、親知らず(8番)と接していたということですから
7番ではないでしょうか。
7番だとすると樋状根である可能性があります。
樋状根とは、特殊な歯根で2本の歯根が癒着したような形態で、神経の穴は、穴というより平べったいU字形の面となってしまっているような根です。
樋状根ですと根管治療が非常に難しく歯医者泣かせの歯です。
根管内が十分きれいになっていない可能性があります。

文章をお読みして、治療方法というより歯根の形態がもっとも問題だったのではないかと感じております。

是非、歯科用CTを撮影可能な根管治療にこだわりを持っている歯科医院で診断してもらってください。

お大事に


質問者からの返信

2018年01月19日 11:18

楳津先生

早速、ご回答頂き、ありがとうございました。

質問1行目の「右下6番の歯の抜髄治療」は「右下7番の歯の抜髄治療」の間違いでした。「相談箇所:[永久歯/下右] 7 (第2大臼歯)」が正しいです。

樋状根というのは、初めて知りました。
一度、歯科用CTを撮影可能な根管治療にこだわりを持っている歯科医院で診断してもらおうと思います。

Caloo歯科Q&Aでは、
あなたの歯の悩み・疑問に歯医者さんが回答してくれます! 質問をする
image
image
歯科Q&Aで質問をする
ページトップ