三鷹市の前立腺がんの口コミ(1件)
- エリア
- 東京都三鷹市
- 病気
- 前立腺がん
30人中28人が、この口コミが参考になったと投票しています。
杏林大学医学部付属病院 (東京都三鷹市)
1. 職場の健康診断で、腫瘍マーカーのPSAが5.6まで上がり、生体検査したところ早期の前立腺がんの診断。
2. 診断してくれたドクターとの面談のなかで、骨転移やリンパ節への浸潤が無いことから、また高齢者(60代後半)なので勃起神経は残さず全摘出することにした。
3. このドクターから、全摘出ならば身体的な負担が少ないロボット(ダヴィンチ)による手術を勧められ杏林大学病院へ紹介状を書いて貰った。
生体検査では、10本の針の内5本でガン細胞が発見され、この時点でグリーソンスコアは3+3=6だった。
4. 2021年2月中旬に10日間の入院となった。入院当日にPCR検査を受けて陰性を確認後病棟へ。差額ベッド代金無しの4人部屋だが、スペースは十分で、部屋に患者共用の洗面台、ロッカー、トイレがあり、環境が良かった。
手術は2日目の午後から行われ、麻酔が少し覚めたところで家族とごく短時間の会話をして、手術室からICUへ移動。ICUで24時間過ごした後、病棟の部屋に戻った。
5. ロボット手術は、開腹せずに5ヶ所の穴を開けて、そこから手術するアーム3本、術野を見るカメラ、お腹を膨らまして術野を確保するためにCO2を送り込むチューブが入り、術後の出血を排出するドレーンチューブの穴を別に開けた。穴の大きさは、切り取った前立腺を体外へ取り出す穴が4cm、それ以外は2cm程だった。
6. ICUから病室へ戻った段階では、点滴、ドレーンチューブ、尿道カテーテルが付いた状態だが、看護師に付き添って貰い歩くことができた(病室に戻った当日に歩けて普通とのこと)。これは開腹手術よりも身体的な負担が少ないことのおかげだ。
7. 病棟での診療体制は、3人のドクターによるチーム制なので、自分の担当のドクターが居ないと言うことが無いので不安がなく安心。看護師さんは昼と夜で毎日担当は変わるが、入院前に説明した薬のアレルギーや粘着テープの接着剤による痒みの発生経験などの細かなことまで、きちんと情報が共有されていたし、どの看護師さんも優しくて親切でありがたかった。
8. 術後3日でドレーンチューブが取れて、気持ち的に楽になった。この日の夕方に、リハビリのために点滴のキャスター付きの棒を押しながら歩いていて、病棟の廊下の突き当たりまで来た時に、ちょうど夕日が遠くに見える山の影に沈んでいくところを見て、『ああ夕日がきれいだな、スマホで写メしよう』と思った。気持ちに余裕が出てきたなと実感できて嬉しかった。
8. 話が戻るが、ICUから病室に戻った翌朝、トイレで起立性貧血になり、ナースコールを押してしまった。看護師さんから、起立性貧血が起こるかもしれないから、立ち上がった後で、しばらくしてから歩き出すようにと説明を受けていたのに、すぐ歩いてしまったのが原因だった。
トイレで点滴棒にすがりつきながら、おでこに脂汗をかいて、みっともかった。起立性貧血で倒れて頭を打つようなこともあるそうなので、大事に至らず助かった。
9. 術後7日で尿道カテーテルが取れて、紙オムツになった。カテーテルが付いている違和感から解放されてほっとした。傷口をとめているホッチキスの針も取って貰い、順調な回復を実感した。
10. 前立腺で尿をせき止めておけなくなったので、常に尿漏れする。尿意が全く感じられないのに、オシッコが漏れる。この症状は、患者により半年から1年くらいのスパンで改善されていくそうだ。早く改善するための、骨盤底筋を鍛える体操のやり方を退院前に、診療のチームとは別のドクターが来て説明してくれた。
11. これを書いている5月中旬では、尿漏れは減って来てはいるものの続いていて紙オムツ生活は継続中。
12. 退院後、血尿や膿尿が続いていたが、10週間程で収まった。この間、2回通院した。1回目は絵陰部の痛みで、鎮痛剤と抗生物質を服用することになった。2回目は膿尿の改善のため、種類の違う抗生物質を服用となり、膿尿はその後収まった。
2回目の通院時に、ドクターから、摘出した前立腺を調べたところ、グリーソンスコアは3+4=7に変更となった、
また、3月末の血液検査でPSAを調べたところ、再発可能性の基準0.2の四分の一以下の0.047で、手術が成功したことを示している、との説明があった。
13. 仕事には、10日目の木曜日に退院し、金曜日は休んで、土曜日にお試し勤務、翌週月曜日から通常勤務に戻った。これは少し、職場復帰を急ぎすぎたかんじで、痛みはそのせいかもしれない。退院後2週間くらい自宅で養生してから、職場復帰した方が身体には無理がないと思った。
14. ロボット(ダヴィンチ)による前立腺の全摘出手術は、健康保険適用なので金銭的負担が少ない上に、身体的な負担も少なくて回復が早く10日間の入院で済むので、個人的にはすごくおすすめの手術だと思う。
15. 費用は、保険適用前の食事を含んだ金額が約161万円、健康保険に加入しているのでこの3割の負担だが、高額療養費制度(健康保険限度額適用認定申請)を利用して、実際の支払いは20万円以下だった。
待ち時間: 15分〜30分 通院 | 薬: 無し |
料金: 660円 |
- «
- 1
- »
- エリア
- 東京都三鷹市
- 病気
- 前立腺がん