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足にできる水疱は水虫じゃなく掌蹠膿疱症。喫煙との関連性もあり。

桃太郎  (50歳代・女性) 2016年01月18日
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病気
水虫、掌蹠膿疱症
病院
駒田皮ふ科クリニック
製薬
アンテベート軟膏0.05%、オキサロール軟膏25μg/g
関連
皮膚の発疹・かゆみ

最初に発見したのは、15年くらい前の夏でした。
右足の親指の側面に、小さな水疱が直径1センチくらいの範囲に、びっしりかたまって出来ていました。かゆみはなく、透明な水がたまっていて、つぶすと何日かして足の皮がかさぶたのように剥がれて、きれいになりました。

何年か経って、春、暖かくなり始めた頃に、今度は左足の側面とかかとがカサカサになり、一緒に小さな水疱が出現しました。バラけて出来ていたので、前のものとは違うのかなと思い、友達に相談したら「水虫だよ!」と言われ、市販の軟膏タイプの水虫薬を塗ってみました。症状が良くなったような、またぶり返したような、を繰り返し、夏の終わり頃に皮膚科を受診してみました。
めくれている皮膚の一部をすこし切り取って、顕微鏡で見るそうで、その場で水虫菌がいるかどうか、すぐ分かるというので、ある意味水虫であって欲しいと思いながら待ちましたが、結果、水虫菌はいませんでした。
水虫薬を使っていると、表面近くの菌には薬が効いて、正確な診断ができないから、1ヶ月くらい薬をやめて、また受診して下さいと言われました。かぶれが出ているから、と言われ、かぶれどめの軟膏を処方されましたが、病院の待合室にあった、水虫の症状パターンのポスターに、ほぼ同じ見た目のものがあったので、きっとこれだと思い、いつの間にかまた症状は治まったので、病院には行きませんでした。
もらった軟膏も、使ってはみたものの、効いてる感じもなく、ベタベタするだけだったので、すぐ使うのをやめました。

このあと10年くらい、水疱が出現したり治まったりの繰り返しで、年々症状がひどくなっていきました。水疱が出てくる場所も、足の側面だったり、土踏まずに線状に出たり、かかとの皮膚の厚いところだったり、出来ては枯れて皮がボロボロ剥がれていきました。
水虫だと思い込んでいたので、2年間くらい、市販の水虫薬を色々試しました。液体タイプのものが、乾燥している皮膚に浸透してイイ感じのような気がして、でも塗ると激痛がはしり、かかとの皮がだんだん浮いてきたようになり、かかと全体の皮が1枚で剥がれたりしました。皮が剥がれても、その下にはすでに新たな水疱が出来ていました。

ある年、水疱が冬になっても治まらず、手のひらや手の指にも出現しはじめました。さすがにこれは水虫ではないと思い、前回とは違う皮膚科を受診しました。
診察の方法は前と同じでしたが、この時は、もうずっと水虫薬を使っていなかったので、きっと菌が出るものだと思ってたのですが、違いました。

診断された病名は、"掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)"でした。
無菌性の水疱が、反復して出来るのが特徴で、原因は不明、よって治療方法も不明、とのこと。帯状疱疹のお友達みたいなモノらしいです。
患者さんの共通点としては、女性でタバコを吸う人に多いらしく、でもタバコを止めたからといって治るかといえば、確実ではないそうで、でも治った前例はあるから、とりあえず禁煙して下さいと言われました。禁煙という言葉に、極端にうろたえる私のリアクションを見て、「皆さん悩むんですよね~」と、ナースが笑っていました。
とりあえずは、皮膚の剥がれをおさえるための、保湿効果のある軟膏を処方されました。アンテベート軟膏と、オキサロール軟膏というのを混ぜたものでした。この頃は、水疱のあと鱗のように皮が繰り返し剥がれていたのですが、うすーく軟膏を塗っておくと、わりとサラッとして、少し症状も軽くなりました。

その後は受診していませんし、禁煙もしていないし、完治もしていません。
掌や手の指には出なくなったので、社会生活に支障はないかな、と思っています。
ただ、人によっては、関節炎を発症する場合もあるそうです。何年か前に、女優さんが発症して、食事療法とかで症状は改善したらしいけど、やっぱり完治はしないから、いつまた発症するかわからないそうですね。

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