フラップ手術（歯肉剥離掻爬術）による歯周病の外科治療: フラップ手術や「歯肉剥離掻把術（しにくはくりそうはじゅつ）」とも呼ばれ、歯周外科治療の基本となる治療法。
歯周基本治療だけでは改善できないような中度～重度の歯周病（歯周ポケットが5mm以上）に対して、治療する部分の歯ぐきを切り開き、歯根をむき出しにして歯石や病変を目視で確認しながら徹底的に除去する小手術。

GTR法（組織再生誘導法）や歯周組織再生療法の前段階として実施されることが多い。（保険適用あり）
※自由診療の他の治療と併用時は、フラップ手術も自由診療となる。

麻酔により術中の痛みはなく、術後には痛み止めと感染予防に抗生物質が処方される。
手術時間は1時間程度で通常日帰り手術となり、術後1週間～10日で抜糸して、その後は定期的な経過観察を行う。

▼おくちカレッジ｜第一三共ヘルスケア
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_okuchi-college/periodontal/cure/cure03.html
料金の目安: ≪保険適用あり≫　2,000円程度／本 ※3割自己負担 ≪保険適用なし≫　他の治療法と合わせて、10万円程度／本 ※自由診療の歯周組織再生療法などと併用した場合

中度の歯周病治療 (661): 自覚症状が現れ始める中度歯周病の治療では、歯科衛生士による歯磨き指導や歯石除去などの歯周基本治療と、必要に応じて歯ぐきの切開を伴う歯周外科治療を併用する。（原則、保険適用あり）
重度の歯周病治療 (592): 歯周ポケットが6mm以上広がる重度歯周病の治療では、歯を残すための治療を前提とした「歯周基本治療」、歯ぐきの切開を伴う「歯周外科治療」、グラグラの歯を固定する「歯周補綴（ししゅうほてつ）」を行うが、場合により「抜歯」もあり得る。（原則、保険適用あり）

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