GTR法（歯周組織再生誘導法）: 2008年に保険適用となった重度の歯周病に対する治療法で、歯周病によって破壊された歯ぐき（歯肉）・歯根膜・歯槽骨など歯周組織の再生を誘導する「歯周組織再生療法」のひとつ。
歯周病で破壊された部分に吸収性人工膜を挿入して空間を作り、歯周組織が再生しやすい環境にする治療法。（保険適用あり）
この治療を行う前には、先に「フラップ手術」を行い、深い歯周ポケット内の歯垢・歯石を除去する必要がある。

＜メリット＞
・歯槽骨は歯周病の発症前と同じ状態に戻る。
・エムドゲイン法では治療が難しいケースに対応できる可能性がある。
・エムドゲイン法と比べて、費用が安価。

＜デメリット＞
・人工膜を入れて、歯ぐきを元通り縫合することが難しい。
・人工膜のスペースに細菌が入り込んで、歯周病が悪化するリスクがある。

▼おくちカレッジ｜第一三共ヘルスケア
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_okuchi-college/periodontal/cure/cure03.html
料金の目安: ≪保険適用あり≫　5,000円～10,000円／本 ※3割自己負担 ≪保険適用なし≫　5万円～15万円程度／本 ※エムドゲインなど自由診療の治療法と併用する場合

中度の歯周病治療 (667): 自覚症状が現れ始める中度歯周病の治療では、歯科衛生士による歯磨き指導や歯石除去などの歯周基本治療と、必要に応じて歯ぐきの切開を伴う歯周外科治療を併用する。（原則、保険適用あり）
重度の歯周病治療 (598): 歯周ポケットが6mm以上広がる重度歯周病の治療では、歯を残すための治療を前提とした「歯周基本治療」、歯ぐきの切開を伴う「歯周外科治療」、グラグラの歯を固定する「歯周補綴（ししゅうほてつ）」を行うが、場合により「抜歯」もあり得る。（原則、保険適用あり）

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