眼科の専門病院であることをちゃんと踏まえれば、とてもいい病院です。
子供の頃からずっと、目に力を入れてないとものが二重に見えてしまう症状(複視)があり、眼鏡屋さんで検査してもらったり、近年では眼...
眼科の専門病院であることをちゃんと踏まえれば、とてもいい病院です。
子供の頃からずっと、目に力を入れてないとものが二重に見えてしまう症状(複視)があり、眼鏡屋さんで検査してもらったり、近年では眼科に行ってみたり、眼科から紹介を受けて総合病院(聖路加国際病院)に行ってみたりと、いろいろしていました。
ただどこの眼科でも複視の症状に対する診断ができず、聖路加国際病院では「視力には問題ないし斜視ではないから複視ではない」としてドライアイの目薬処方が出るなど、自分の症状に診断がつかず、ずっとモヤモヤした気分でした。
ちょっと眼のあたりに力を入れれば複視が修正できて、視力自体はいい(1.2~1.5/両眼)ので近くも遠くもきれいに見えるため、わざわざ神経眼科で見てもらうほどでもないかとそのままにしていました。
なんやかやで40代後半になり、老眼が出始めて老眼からくるピント合わせのためにピント筋を使うのと、複視の修正のために目に力を入れるのと両方の筋力を使うように感じ、眼精疲労がひどくなってきたため、重い腰を上げて神経眼科にかかることにしました。
井上眼科の評判は知っていましたが、めちゃくちゃ待つとも聞いていたので迷っていたのですが、東京の神経眼科相談医全35人中6人(17%)が井上眼科に集まっているのを知って、もうこれは井上眼科しかないかと思い受診を決めました。
一般眼科ではないからか、電話予約ですんなり10日後くらいの初診の予約が取れました。
一般的に井上眼科と通称されていますが、入院・手術を行う井上眼科病院と、外来診察をする井上眼科クリニックがあり、隣同士ですが別の建物なので注意が必要です。
当日は指定された1時間幅の時間で受付を済ませました。(例えば9:00~10:00までの間に受付してください、などと指定されます)
受付は非常にシステマティックで、広いロビーに初診受付カウンターに5人ほどの受付係さんがおられ、銀行のような順番待ち札で番号が呼び出され、問診票や個人情報取扱同意書などの書類を記入して受付に返します。
※私は使いませんでしたが、マイナンバー保険証リーダー導入済(2022/11現在)
そうするとすぐに診察券、受付番号票とクリアホルダーに入った必要書類を渡されました。受付番号は常に本人確認のためにチェックするのでちゃんと持っておくようにと注意がありました。
その上で第一ラウンジへ進んでクリアホルダーを受付トレーに入れるようにと案内されます。
5分ほど待っていたところ名前を呼ばれて、受付番号を確認、まずは看護師さんによる問診。複視の症状が長くあることなどを伝え、老眼との複合で非常に眼が疲れるようになったと伝えました。
そのままその看護師さんが検査につれていってくれ、視力検査や眼圧検査や乱視検査などの機械による検査があり、老眼が始まってから今年作った眼鏡の検査などもしてもらいました。(ここまで受付から約40分/待ち時間5分)
そのあと、クリアホルダーを返され、別のラウンジに移動して診察受付のトレーにホルダーを入れるようにと言われました。このラウンジは診察待合室で診察室が3つほどあり、神経外来もここなので次は診察かなと思っていたら、10分ほどして看護師さんが出てきて先に別の検査をしてもらうので、別のフロアの別のラウンジの検査受付にクリアホルダーを入れてくださいとのこと。
院内(18~20階)は院内移動用エレベータが別についているので、それを使って別フロアのラウンジに移動、検査受付のトレーにクリアホルダーを投入(最初間違って診察受付に入れてしまいました。検査受付と診察受付両方同じラウンジのこともあるので注意が必要です)。
そこで25分ほど待って、今度は視能訓練士さんが視野や見え方の検査をしてくれました。遠くを見たり近くを見たり、眼を動かしたり、ボールペンについたマスコットの額のマークを見ながらあちこち眼を動かしたり、テストレンズをつけて視力検査をしたあと、別室に移って左右で別のレンズを見て像が合うまで機械を動かす検査(シノプトフォアという機械のようです)をしたり。(ここまでで受付から2時間ほど/待ち時間40分)
診察待合のラウンジに戻って50分ほど待ち、ついに診察。医師の前で検査機器を通して遠くのランプを見るなどの検査を1分ほどして、開口一番「輻湊不全型外斜視ですね。仰られているような症状、全くその通り当てはまります」と。
40年来の疑問がやっと解けた瞬間でした。
先生の説明によれば、輻湊不全型外斜視は、簡単に言うと「寄り目が不得意な外斜視」。
人間は近くのものを見るときに自然と寄り目になって像を1つにできるよう眼を動かすのですが、輻湊不全型外斜視ではその寄り目が不得意なので、近くのものが二重に見えてしまう。遠くを見たときにはそこまで症状が出ないのは、ほんのすこしだけ外に向いている眼(外斜視)を眼の方向を動かす筋肉で修正しなきゃいけない量が少ないから、ということでした。
子供の頃からの症状とよくマッチした説明で、更にこれで子供の頃から今に至るまで球技が不得意な理由もよくわかりました。(向こうから飛んでくるボールを1つのものとして捉え続けるのが難しく、あてずっぽうでボールの位置を予測する必要がある)
普通、常時斜視であれば手術をするのですが、近くのときは斜視が強く出るが、遠くの場合は強く出ないとなると、手術をすると逆に遠くを見るときに内斜視になってしまうため、眼鏡を作って様子を見ましょうということになり、次回眼鏡処方のための検査をすることになりました。(診察終わりまででおよそ3時間/待ち時間1時間半ほど)
この後、そのままラウンジで15分ほど待って、次回の眼鏡処方のための検査予約を取りました。次回の予約は診察室待合のラウンジに予約用のカウンターがあって、そこで取れますので会計待ちなどを別途する必要はありません。
会計は自動会計機に診察券を挿入して自分でできます。領収書と明細書が自動で出てきて、これで通院完了です。(ここまで3時間半ほど/待ち時間1時間45分ほど)
個人的には、自分の症状は一般眼科で診れる症状ではなく、複数の専門的検査と診断を受ける必要がある症状だったので、最低でも眼科に強い専門病院、場合によっては総合病院や大学病院などで受診する必要があり、それを考えれば全部で3時間半というのは、そこまで検査や診察等に掛かる時間が長かったとは思いません。
ただ、普通の眼科でも診れるような症状であれば、同じような時間が掛かるのは非常に長いと思いますので、専門的診断などが必要なさそうなら近所の眼科で診てもらい、井上眼科クリニックにかかるのは、どうしても診断がつかなかったり、症状がよくならないなどがあったとき、というのがよいのかなと思います。
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2022年11月来院
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2022年11月投稿
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1時間〜2時間 通院 |
料金 |
2,840円 ※保険点数948点 |
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