祖母は糖尿病を患っていて、その合併症である糖尿病性腎症も患っていた。
腰が痛いというので、整形外科に連れて行ったところ脊椎圧迫骨折が発覚。
医師には、糖尿病による慢性腎不全で腎臓でのビタミンD3の活性化能が低下し、骨粗鬆症になりやすかったのではと説明されました。
慢性腎不全
→腎臓でのビタミンD3の活性可能低下
→腸管からのカルシウム吸収低下
→腎性骨異栄養症(=骨粗鬆症)
という仕組みだそうです。
元々女性は閉経によりエストロゲン(女性ホルモン)分泌が低下する60歳代後半から骨粗鬆症有病率が高くなるそうですが、そこに慢性腎不全の既往があったことでより罹りやすくなってると言われました。
祖母の場合は腎臓が悪く、腸管におけるカルシウムの吸収を促進する活性型のビタミンD3が不足しがちだったため、<活性型ビタミンD3製剤>が処方されました。
<活性型ビタミンD3製剤>はアルファカルシドールというお薬で、注意事項は高カルシウム血症とカルシウムが含まれるサプリメントを摂らないようにとのことでした。
食事の指導も受けました。
食事療法は骨密度増加につながるので、家族で協力してビタミンD、ビタミンKなど、骨密度を増加させる栄養素を積極的に摂りました。
また、タンパク質の摂取量が少ないと骨密度の低下を助長しますので、食事量が少なくなりがちな高齢者の方は注意が必要だそうです。