Caloo(カルー) - 激化していった花粉症を1年で改善。ストレスや肩こりなど原因が複数あると気づきました。 : 病気体験レポート
病院をさがす

激化していった花粉症を1年で改善。ストレスや肩こりなど原因が複数あると気づきました。

後藤けい  (60歳代・女性)

76views 2018年06月12日投稿 0votes 0comments

最初に花粉症になったのは、20歳代の時でした。台北に住んでいて、公害がひどかったのとストレスのせいだと思います。

その後、良くなったり悪化したりを繰り返し、40代前半、食事とお風呂以外の23時間は、数年間、マスクの生活でした。幼い子供がいて、子どもたちの「お母さんの思い出」が、マスクをした女の人だったらどうしようと、真剣に悩んだこともありました。

あるとき、花粉症にショウガとアールグレイ(紅茶)が良いとのうわさを聞きました。なんとか治したいといういっしんから、毎日、乾燥ショウガ(料理用)をアールグレイに入れて飲みました。乾燥ショウガは、1日スプーン5杯ぐらい。アールグレイは、ティーバッグではなく葉っぱタイプで、朝から晩まで飲みました。1年たったある冬の日、体臭が甘くなっていることに気がつきました。臭いはどんどん強くなり、シーツや衣服まで香るほどに。人に気づかれたらいやだなと心配でした。

そして、春。花粉症の症状は、一切出ませんでした。嬉しくて家族に報告したら、
「年を取ると、自然に花粉症がなくなるんだって」と、言われ、そうなのか?とも思いましたが、ショウガとアールグレイのおかげに100%間違いありません。

その後、縁あってカナダに引っ越しました。植物の種類が日本と違ったからか、花粉症が少し戻ってきました。散歩する林の場所によって症状が出たり出なかったりしたので、植物の種類に関係しているということがはっきりしました。

何年かして、日本に里帰りしました。花粉症が特別に猛威をふるっていた年の5月でしたが、症状は全く出ませんでした。日本の植物への免疫は、残っていたようです。

55歳を過ぎてから、カナダの植物による花粉症が年々悪化していきました。58歳の春、鼻の奥とのどの痛みからはじまり、中耳炎、ものもらい、そして、気管支炎と、次々に症状が重くなりました。

ある日、友達と会う約束をしていたのですが、待ち合わせ場所まであと200メートルというところで具合が悪くなって動けなくなり、約束をキャンセル。そのあと、ショッピングセンターのベンチで30分、動けず、横になっていました。

そのあと仕事を1か月、休みたいぐらいにまでに具合が悪くなってしまいました。

「このままだと、来年の春は、越せない。こんなみじめで不安で苦痛な人生を生涯、送りたくない。」

崖っぷち状態でした。もう一度、ショウガとアールグレイに挑戦しようかと思ったのですが、その気力が起きませんでした。こころもからだもボロボロだったのです。たったひとりで、この激しい症状に立ち向かえるほどのエネルギーはこれっぽっちも残っていませんでした。

「専門家の助けが必要だ。ひとりぼっちでは、戦えない」

西洋薬は、使って数日は良いのですが、そのあと、効果がなくなるのと同時に、副作用が起きて、自分には合わないことを知っていました。

わたしの職場はスーパーで、お客さんとたまたま健康について立ち話していたら、その人の口から、
「このドクターは、天才」と、あるドクターの名前が出ました。その名前は、以前、ふたりのお客さんから聞いていました。治療方法は、西洋ハーブとビタミンやミネラルを組み合わせて治療するホメオパシーという療法でした。

すぐに予約して、診てもらいました。ドクターは、ロシアから移民してきていて、医学博士のほかカイロプラクティックなど、いくつもの専門分野を研究してきた60代の男性でした。治療では、中国漢方の手法を取り入れ、からだのなかの電気の流れを測って方針を立てる方法をとっていました。

「からだのどこが病気でも、五臓六腑を流れる電気を診れば、弱っているところ、過剰に反応しているところがわかる」

データを診ながら、患者の話に熱心に耳を傾け、どのハーブやビタミン、ミネラルを使うのか判断していく。先生は、どんな質問にもていねいに答えてくれました。

診療は、6週間から7週間に一度。健康保険は効かず、毎回、1万円ほどの治療費は負担でした。ですが、
「絶対に花粉症を完治させたい。つらい未来を送りたくない」という気持ちが後押しをし、通院し続けました。

あれから8か月。ここ5年間、疲労が激しかったのですが、だんだん良くなっているのがわかりました。ですが、冬の真中、花粉症の症状が出始めました。
「8か月も通ってきたのに、なんで治っていないのだろう」

ドクターに症状が出てきたと伝えると、対処療法として、錠剤やスプレーが出されました。
「これでは、根治にはならない・・・」
それでも、ドクターの治療は信頼し続けていました。

2月の末。首のストレッチをしていて、首の骨の並びに異常があることに気がつきました。以前、何人もの医者にそのことを訴えてきたのですが、カナダだからか、どの医者も取り合ってくれず、不安な思いをしてきていました。でも、その日は、鏡に映る不自然な姿勢の自分に、絶対に首がおかしいと確信せずにいられなかったのです。

インターネットで調べると、日本で長年、操体の施術してきた日本人の先生が家の近くにいることを知りました。すぐさま予約を入れました。

わたしを診察した先生は、こう言ってきました。
「こんなにひどい肩こりは見たことがない」
「首の骨のここが飛び出ている」
肩こりは、20年間、肩が鋼鉄のようにがちがちでした。でも、たかが肩こり。放っておきました。首の異常は、はっきり指摘され、心底、ほっとしました。これで治療できると。

さらに、先生はこう話してくれました。
「腰痛の治療をしていた人たちに、花粉症が治った人がいる」
「そんなこともあるんだ。どうぞ、わたしにもご利益がありますように」
でも本当のところ、期待していませんでした。わたしは、腰痛がなかったので。

が、何度目かの施術が終わった翌日、花粉症の症状が一気に軽くなり驚きました。最初は、今年の春は、花粉はあまり飛んでいないのかもしれないと思っていたのですが、周りに聞くと、昨年よりいっそうひどい症状になっていると、全員が言うのです。

2018年6月。花粉は、目で見えるほどたくさん飛んでいます。でも、わたしの症状は、ほんのわずか。去年の今頃と比べたら、天と地の差ほどあります。


わたしの体の中で何が起きてきたのか。

わたしの花粉症の原因は、強いストレスがホルモンの流れを滞らせ、それがひどい肩こりをひきおこし、それが自己免疫力を弱め、症状を引き起こした。ドミノと同じで、病気は、ストレスが発端となり、そのあと、からだの弱い部分を次々と隠れるように侵食しはじめ、最後に、無視できない形で現れる。

花粉症が最初に治った40代後半は、ショウガとアールグレイが、自己免疫力を高めてくれていた。そのころ、ママさんサッカーと、スイミングのコーチもしていて(毎日、どちらか、あるいは両方をしていた)、ホルモンの流れを促していた。最後に、ふたつの作用が共鳴し、それで、花粉症が消えた。

カナダに来てから再発した花粉症は、西洋ハーブを1年間使ってきたことで、ストレスから引き起こされた自己免疫力の弱まりを高めることができた。長年の激しい筋肉のコリや、首の骨の並びの異常によるホルモンの流れの滞りは、整体でほぐされた。ふたつの働きが合わさることで、絶望的な花粉症の症状が劇的に改善された。

一般に、花粉症がなかなか治らないのは、原因が複数にまたがっていることに気がつけず、ひとつの原因のみに注目し、対処療法しているからなのかもしれません。

花粉症を完治させるには、からだだけでなく、こころも、総点検して、原因を突き止めていくことが大切なのだと思います。

花粉症は、治すと強く決意し、行動を起こすことで、必ず良くなっていく。そう信じています。

みなさんも、決してあきらめないで、ぜひ自分なりの治療方法をみつけていかれますよう、こころから祈っています。

コメント0件コメントを書く

この病気体験レポートは参考になりましたか? 参考になった

花粉症・肩こりに関連する病気体験レポート

【花粉症に関する体験レポート(140件)を読む】

【肩こりに関する体験レポート(9件)を読む】

花粉症・肩こりに関連する病院口コミ

  • 数年前から花粉症の減感作療法で受診しています。 (現在、減感作療法の新規受付は中止しています。)
    5.0 クレメンザ 医療法人社団 泰陽会本八幡耳鼻咽喉科(千葉県 市川市)
  • 長らく職場の近くの眼科医院でお世話になってましたが、定年をきっかけに通院しやすい地元の眼科を探してこ
    5.0 武蔵村住民 医療法人社団晴山会 おしきり眼科(東京都 武蔵村山市)
  • スギ花粉症状がひどいので、2週間ごとにアレルギー症状を抑える薬を処方してもらい、1〜2ヶ月は通院をし
    5.0 まゆみん たかはし耳鼻咽喉科(新潟県 新潟市秋葉区)
  • 院長先生が患者一人一人に寄り添ってくれる親切な方です。 初めての来院で怖がっている子供に対して
    5.0 健康体001 医療法人 月うさぎ みやざわ耳鼻咽喉科(埼玉県 春日部市)
  • 親子でお世話になっています 先生もスタッフの方もみんな優しく安心して通えます。 漢方を希望しまし
    5.0 みかん 深見耳鼻咽喉科(神奈川県 横浜市都筑区)

【花粉症に関する口コミ(1422件)を読む】

【肩こりに関する口コミ(47件)を読む】

口コミを投稿

医療機関の関係者の方へ

無料医療機関会員登録
  • 掲載情報の編集・追加
  • 口コミへの返信
  • 貴院ページのアクセス数確認
詳しくはこちら
ページトップ