根管治療: 歯の内部にある根管内の治療。歯内療法（しないりょうほう）または歯の根の治療とも言われる。

治療時は麻酔を行う。ファイルという専用の器具で根管内の細菌や傷んだ神経、過去に治療した古い詰め物などを除去し、きれいに清掃・消毒して密閉した後、土台を建てて被せ物を装着する。
根管内は非常に狭い空間のため、マイクロスコープ（歯科用顕微鏡）を用いることがある。また、ラバーダムと呼ばれるゴム製の膜を使用し、治療時の細菌流入を防ぐことで、治療の成功率を大きく高めることができる。

根管治療は、健康保険が適用されるが、使用する材料や器具には制限がある。また、保険適用外の高性能な機器や材料を使用する精密根管治療を行っている歯科医院もある。精密根管治療は、自費診療になるため費用が高額になるが、通常の保険治療では抜歯になるケースでも歯を残せる場合がある。

▼日本歯内療法学会
https://jea-endo.or.jp/public/about.html
料金の目安: ≪保険適用あり≫10,000円～20,000円（3割負担） ≪保険適用なし≫1根管数万円程度※被せ物の費用は別途必要（数万～十数万円程度）

虫歯治療（重度, C3-4レベル） (680): 神経（歯髄）に及ぶ虫歯の治療。虫歯に感染した歯質や傷んだ神経を取り除き、根管内を消毒して封鎖して詰め物や被せ物をすることで進行を抑え、抜歯を回避することができる。
ラバーダム (285): 歯科治療時に使用するゴム製の膜（シート）。唾液の流入を防いで感染を予防する効果があり、おもに根管治療で使われている。

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