ワクチン名: シナジス（基礎疾患のある乳幼児向けのRSウイルス予防接種）
概要: RSウイルスに対するモノクローナル抗体製剤（注射）。
体内に侵入したRSウイルスの感染を防ぎ、重症化を防ぐ効果がある。薬の持続効果が短いため、秋から春にかけての流行期間中は月に1回の接種を行う必要がある。
シナジスの接種は、重症化リスクの高い乳幼児が対象。非常に高額な薬だが、以下の条件に該当する場合は保険が適用される。保険適用時の自己負担額についても、多くの自治体で乳幼児医療費助成制度による助成が受けられる。ただし、自治体によっては保護者の所得制限を設けているところもあり、自己負担が発生する場合もある。

≪保険適用の範囲≫
(1)在胎期間（出産時の妊娠週数）が28週以下で、生後12か月以下の乳幼児
(2)在胎期間が29週～35週で、生後6か月以下の乳児
(3)過去6か月以内に気管支肺異形成症（BPD）の治療を受けた、生後24か月以下の乳幼児
(4)血行動態に異常のある先天性心疾患（CHD）を有する、生後24か月以下の乳幼児
(5)免疫不全やダウン症候群を有する、生後24か月以下の乳幼児
(6)肺低形成、気道狭窄、先天性食道閉鎖症、先天性代謝異常症、神経筋疾患を有する、生後24か月以下の乳幼児　※2024年3月適用追加

▼アストラゼネカ　シナジス
https://www.synagis.jp/
接種タイプ: 任意接種
対象者: 基礎疾患のある乳幼児
料金の目安: ≪保険適用あり≫※条件あり 2万円～5万円程度（1回） ※体重・投与量により異なる乳幼児医療費助成制度により助成される場合が多い。