閉じる
メニュー

父が急性心筋梗塞になりステント治療。がんの治療に悪影響。

banana  (60歳代・男性) 2014年07月25日
1,310views 0 2
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
病気
膀胱がん急性心筋梗塞
病院
独立行政法人 国立病院機構 信州上田医療センター

何年か前から膀胱ガンを患い,その治療を受けて来た父は,母が入院してから一人暮らしとなっていました。
我家族は,父の住まいから 1.5キロメートルほど離れたところに住んでおり,仕事が休みの毎週 土曜日と日曜日には,父の様子を見に行っておりました。

10月の ある土曜日,その日は何か用事があり,父の様子を見に行く事が出来ませんでした。 すると 夜8時頃,珍しく父の方から電話が有り,「胸が痛くて我慢出来ないんだけど,来てくれない?」との話。大正生まれで 軍隊にも行った経験を持ち,痛みに関しては非常に我慢強い父が,その様な電話を掛けて来るとは,只事ではないと思い,大急ぎで父宅へ駆けつけました。
直ぐに市内最大の「独立行政法人 国立病院機構 信州上田医療センター」へ連れて行きたかったのですが,救急搬送ならともかく,一般の場合,紹介状が無いと診て貰えないので,近くの夜間診療所へ連れて行きました。

そこで心電図を採ったところ,波に異常があるとの事で,漸く「独立行政法人 国立病院機構 信州上田医療センター」に紹介して頂けました。
父を私の車に乗せて連れて行ったところ,看護師さん達が待っていてくれました。

父は直ぐに処置室へ運び込まれ,検査等を受け,約1時間後,先生からの説明がありました。
「急性心筋梗塞を起こしていました。きっと長い時間我慢されていたので,心臓が 3分の1 程腐ってしまいまして・・・・・・。 これから,梗塞を起こしている血管に ステントという網で出来た管を入れる手術をします。」という事でした。
手術は,午前3時頃 無事に終わり,父は そのまま ICU へ。 3日後,ICU を出て,一般の病室へ移りました。
そこで 1週間ほど療養の末,検査で異常無かった為 退院し,我が家で同居をしました。

年が明けたころ,膀胱ガンでは同病院に掛かっていた為,その定期検査を受けました。
過去に膀胱ガンの BCG治療,内視鏡手術を何回か受けて来た父でしたが,その検査でもまだガンが残っているので,出来るだけ早い時期に,再度 手術が必要 という結果でした。
しかし,急性心筋梗塞を発病した後は,最低でも半年は手術が出来ない,との事で,時が経つのを待つしかありませんでした。

ステント治療をした後は,その箇所に血栓が発生し易く,再発のリスクが高いと聞かされていましたが,長く寒い信州の冬を どうにか自宅(一般の住宅)で乗り切り,一息ついた頃の 3月下旬,手術に向けての事前検査として実施した CT検査で,リンパ等へのガン転移が見つかり,「既に手術は手遅れであるので,実施しない」との方針が医師から説明されました。

父はその後,がん治療を受ける事無く,入院生活をしたまま,9月に他界しました。

私は,父が急性心筋梗塞にならなければ,必要なタイミングでガンの手術を受けられ,もっと長生きが出来たのではないか? 父が性心筋梗塞を発病した原因は,寒さではなかっただろうか? 父の家に炬燵等の暖房を早く用意して上げるべきではなかったろうか? もっと頻繁に,特に発病した土曜日の昼間,父の様子を見に行っていれば,早期発見が出来,急性心筋梗塞はもっと軽く済んだのではなかろうか? そうすれば,がん治療再開の時期も早まり,結果が違ったのではないだろうか・・・・・・・・?

悔やまれてなりません。

この病気体験レポートは参考になりましたか?
参考になった
体験レポートトップへ戻る