仕事で、長時間人前で話をしていたら突然、耳の聞こえが悪くなり始めました。耳に膜が張った感じです。自分の声が、まるでプールのなかに入っているときのように聞こえるのです。
よく山登りや、乗り物のなかにいてトンネルに入ったときに体験する、耳の一時的なつまった感じがずっと続くのです。そんなときはよく、唾を飲み込むといい、なんて言われますが、それは効きませんでした。
自分の声の聞こえが悪いせいで、うまく発音ができているか分からなくなってしまったのです。それでも話し続けなければならないので、なんとなくの勘で話していました。が、やはりうまく話せていなかったようでした。
いつまでもその状態は続きましたが、しばらく休むと良くなりました。
しかし、後日また同じ症状が表れたのです。その後何度も症状が出てきたので、耳鼻科に行きました。
聴力検査や、鼻から息を出す力を計測しました。そしてついた診断が、耳管狭窄症だったのです。
すると先生がペンより少しだけ細いくらいの棒を鼻に入れたかと思ったら、ぐいと奥まで挿されました。そして言われた通りそのまま話をしてみると、とても楽であることがわかりました。先生いはく、痩せている女性に起こりやすいとのことでした。耳と鼻をつなぐ管が、普通ならキュッと縮むのに、私の場合は縮みきれていないとのことでした。そのため、縮みきれていない部分に空気が入ることで不自由が起こっていたらしいのです。だから、棒を鼻の奥に挿してきちんと締まる様にすると、楽になるとはそういうことでした。もちろん、常に鼻に棒を挿しておくわけにはいきませんが、大体雨の日や、台風前はなりやすいと言われました。
とくにお薬や手術については触れられずに診療が終わりました
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