漢方薬による網膜色素変性症治療: 東洋医学では、健康な血を蓄え血量のコントロールの乱れを改善することが眼疾患の治療のポイントになると考えられている。そのため、視力に関係したツボを強化する「柴胡剤（さいこざい）」や血行を良くする「駆お血剤（くおけつざい）」、余分な水分を排出する「利尿剤」などの漢方薬を組み合わせ、網膜の血流改善を促すことにより症状を改善したり、進行を抑えたりする効果が期待されている。

東洋医学用語で「お血」と呼ばれる血液が滞留している状態の場合、お臍のまわりに押すと痛い圧痛点がある。また、「胸脇苦満」と呼ばれ、みぞおちからわき腹にかけて肋骨の下あたりに抵抗圧痛感がみられる場合がある。例として、そのような時は”柴胡桂枝湯（さいこけいしとう）”などの「柴胡剤」や「駆お血剤」の”桂枝茯苓丸（けいしふくりょうがん）”や「利尿剤」の”苓桂朮甘湯（りょうけいじゅつかんとう）”を組み合わせ用いる。年配の人で白内障や神経痛、糖尿病を併発しているような場合は、八味地黄丸（はちみじおうがん）や牛車腎気丸（ごしゃじんきがん）を用いる場合もある。なお、体質や体力、その時の体の状態などによって、漢方薬の処方内容は変わる。
料金の目安: 処方される漢方薬により保険適用される場合とされない場合がある。自費の場合、一日約400円～700円程度。

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網膜色素変性症

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