スギ花粉症の舌下免疫療法（シダキュア）: スギ花粉症の舌下免疫療法（別名：減感作療法、SLIT（スリット））は、アレルギーの原因となる物質（＝アレルゲン：花粉症の場合、スギ花粉）を少量ずつ体内に取り入れ、時間をかけて身体をアレルゲンに慣らす治療法。
アレルゲンに対する免疫反応自体を改善するので、アレルギー症状を完治させる・長期的に症状を起こらなくすることができる可能性がある。

5歳以上６５歳未満を対象とし、『治療薬を舌の下に置き、1分間保持したあと、飲み込む。その後5分間はうがい・飲食を控えるだけ』。1日1回、少量の治療薬から服用をはじめ、その後決められた一定量を数年間（推奨期間：３年以上）にわたり継続して服用します。
初めての服用は、医療機関で医師の監督のもと行い、2日目からは自宅で服用します。

皮下注射による投与に比べ①痛みが無い②自宅服用できるので通院回数が少ない（約1ヵ月おきの通院）のが特徴。ただし、臨床結果では約70%以上が効果的とする一方、効果が現れないケースも約20%ある。

花粉飛散中に治療を開始することはできず、治療開始時期は一般的に6月～12月頃とされる。
長期にわたり正しくアレルゲン免疫療法が行われると、次のような効果が期待できます。
①くしゃみ・鼻水・鼻づまりの改善
➁涙目・目のかゆみの改善
③アレルギー治療薬の減薬
➃生活の質の改善　

※重症の気管支喘息患者は治療が受けられない。

■アレルゲン免疫療法ナビ（鳥居薬品株式会社）
https://www.torii-alg.jp/

■アレルギーポータル（一般社団法人日本アレルギー学会）
https://allergyportal.jp/
料金の目安: 健康保険適用で自己負担は、月2,000円程度（治療開始前にスギ花粉症の確定診断が必要。アレルギー検査費用が5,000円程度）

診療科目

アレルギー科、耳鼻咽喉科

病気

花粉症、アレルギー性鼻炎

診療・治療法

皮下免疫療法（SCIT）によるアレルギー性鼻炎・花粉症の治療 (91): 花粉やダニによるアレルギー性鼻炎の症状を改善するための注射による治療法。対症療法とは異なり即効性はないが、アレルギーの根治を目指すことができる。

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