股関節の軟骨が減り、脚の付け根に痛みが生じ、動かしにくくなる疾患で高齢者や女性に多い疾患である。
加齢による老化や肥満、長期間にわたり股関節に負担がかかる仕事やスポーツをすることで少しずつ症状が現れる場合の他、先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全など特定の疾患やケガによって発症する場合もある。
初めは歩行や運動後に感じる股関節や腰、膝の鈍痛といった症状から始まり、少し休むと痛みはなくなるが、進行するにつれて股関節に慢性的な痛みを感じるようになる。
末期になると歩行が困難になったり、足を引きずりながら歩く跛行(はこう)になるなど日常生活に支障をきたす場合もある。
一度発症すると自然治癒することはなく少しづつ進行していく疾患であるため、早期に治療を開始して少しでも進行を遅らせることが大切である。
まずは進行を抑えるために筋力維持や可動域を広げる筋トレやストレッチなどの運動療法や鎮痛剤による薬物療法を行うが、症状が進行した際には、手術が必要になる事もある。
手術別 | 件数 | 平均 在院日数 |
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(01) 人工関節再置換術等 | 46,694件 | 20.8日 |
(02) 大腿骨頭回転骨切り術等 | 566件 | 40.1日 |
(03) 関節滑膜切除術 肩、股、膝等 | 164件 | 18.9日 |
その他手術 | 1,255件 | 11.6日 |
手術なし | 3,317件 | 14.9日 |
合計 | 51,996件 | 20.4日 |
「股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)」の治療実績数を、便宜上“変形性股関節症”のランキングとしています。この件数には、他の病気の治療も含まれることがあります。