板橋区の心臓血管外科の口コミ（1件）

約1年前の2021年の6月に大動脈解離で手術を受けました。
職場で気分が悪くなりトイレで30分ほど倒れ、やっとの思いで立ち上がり早退しようと上司に伝えると、顔面蒼白だぞと、そのまま床に横に寝かされました。意識ははっきりとしていて激痛とかは無かったのですが、とにかく身体を動かすのが困難でした。30分位で救急車が到着し近隣の病院に運ばれました。
その病院でCTなど検査した結果、大動脈解離スタンフォードA型と診断されました。しかし、手術できる体制が取れないとのことで、板橋区の帝京大学付属病院へ救急車で移動し、そのまま緊急手術を受けました。
手術開始が深夜1時で朝方6時位には手術が完了したようです。
後から色々調べると、搬送中に亡くなったり、手術時間が半日以上かかったりなどもあって、約5時間の手術は早かったのだとか思いました。
入院中は医師の説明も丁寧で看護師もてきぱきと明るく接してくださり、安心できました。手術の影響で胸郭出口症候群が原因の右手麻痺になりましたが、治療やリハビリ等で退院する頃には普通に動かせるようになりました。
このような手術で入院生活を送るのは初めての経験でしたが、食事が想像以上に美味しかったのが良かったです。まだ自分が学生の頃に祖母が地元で入院していた時の病院食が不味かったイメージがあったので、安心しました。またイベント食事があり、「七夕メニュー」や「土用の丑・鰻」、また「病院の設立記念特別メニュー」もありました。病院の食事は食べる側も作る側も様々な制約がある中で用意するもので、かつ、入院生活の楽しみのひとつだと思います。それを大切にされている姿勢が感じられました。
入院している日にちが経つに連れ、身体に着いていた管も徐々に外されて、行動がしやすくなってからはリハビリも兼ねて病院内を歩いていました。病院内はまだ建物が新しめの事もあって、通路も広く動きやすく、水などを病院内に2ヶ所あるコンビニで買い物してました。
3週間ほどで退院しましたが、左側の肺に水が溜まり呼吸しにくい状態になってきたので、2週間程で再入院し脇腹からドレーンチューブを差し込んで胸水を抜いてもらいました。再入院は1週間ほどで、2リットル位の胸水が出ました。
その後は自宅から板橋は若干距離があるので、近隣の病院で心臓リハビリや通院投薬を受けています。心臓リハビリは半年位続けました。
手術から約8ヶ月後に職場へ復帰できました。