これは息子が生まれたばかりの時のことです。生後一ヶ月半で手術しその後完治。
現在中学生で元気に暮らしています。傷あともほとんどありません。目立ちません。
●発症時と症状
生まれたときからすぐ吐く息子でした。長男第一子だったために、
吐く異常さを誰かと比較できずに、周囲に病気だと思ってもらうまでが大変でした。
4400gという巨大児でうまれたものの、1ヶ月たっても吐いているため、体重が増えませんでした。
生んだ病院に電話で相談しても、赤ちゃんは吐くものだからげっぷをして、と言われました。一ヶ月検診でも体重が増えないとはいえ、標準体重はあったため、体重が増えていないこと吐くことを異常だと思ってもらえなかった。
吐き方は、ドーーっと全部滝のように吐きます。ミルクがそのまま出てきます。
●吐いてばかりのため受診
生後1ヶ月半
肺炎だということで入院になりました。総合病院です。
何をしてもよくなりませんでした。点滴を吐く感じ。
数人の医師、沢山の看護士さんがおなかを診て触ってくれましたが、ひとりだけコリッとしたしこりを感じると言ってくれました。ベテラン看護士さんです。
肺炎の治療で一向によくならないために、私が泣いて頼んだりちょっと色々話しをきいてもらったりして、やっとエコーをとることになり、そこで病気が発見できました。
エコーを取る判断をしてもらい本当に助かりました。
●転院して手術
入院した病院では手術ができないとし、
こどもの病院として全国でも有名な千葉県こども病院に転院。
手術をせずに薬を飲むだけでも半年かければ改善されることもある、
手術すれば3日ぐらいで退院でき、完治できるという2択の治療説明があり、
手術は。。。と躊躇してましたが、何ヶ月も待っても予約ができない
手術室が明日キャンセルで空くこと、内服治療で改善されなければ結局手術しかないと言われ、覚悟をきめて手術しました。
子供の体力が落ちていたし、手術するにしてもすぐできなきゃ
体力を戻してから手術になったと思う。この日転院できていなかったら
この日エコーを取らなければ、助からなかったかも知れません。まさに奇跡。
●手術
全身麻酔で数時間。おなかを切って幽門の外から切れ込みをいれるというもの。縫合しましたが、横に切ったため、成長してもおなかのシワに見えて
まったく気になりません。わざわざひろげて見せなきゃ絶対みつかりません。
赤ちゃんでかわいそうと思いましたが、本人は痛い記憶もありませんので
かえって赤ちゃんでよかったかも。
●肥厚性幽門狭窄症という病気
胃と腸の間の幽門が狭窄ですので、ぎゅっと筋肉があつく飲んだものが胃から腸へいかないため、そのまま戻ってくる、つまり吐いてしまいます。
第一子長男に多く、1000人にひとりと当時いわれていました。
最初の子だから発見が遅れます。滝のように吐くのは普通ではありません。
周囲は、吐くのが普通よ~とかいってきます。
座布団を背中に入れて傾斜をつけないと簡単に吐いてしまうという方受診をすすめます。
狭窄してるとこを手術でゆるめてあげれば正常に機能します。
●教訓
病院を変えることも一考かと思います。
症状が改善されていない事実をもって、説明とは違うので再検査してほしいと
時には訴えてください。
よい先生にあえるとあとは治療するのみ!