診療案内
甲状腺・副甲状腺の病気
バセドウ病
薬物治療、放射性ヨウ素内用療法、手術の3つに分けられます。
薬物療法
薬物療法は、最も簡便で外来治療が可能な為、第1選択となります。欠点として、顆粒球減少、薬疹、肝機能障害などの副作用が生じる場合があることや、治療効果に個人差が大きく、一旦寛解しても再発率が高いことなどが挙げられます。
治療開始後2年で寛解率は3割程度です。薬物療法を2年以上継続しても薬を中止できる目途が立たない場合は、他の治療法を検討します。
放射性ヨウ素内用療法
放射性ヨウ素を日帰りで内服する治療です。副作用・合併症は他選択より少なく、甲状腺の腫れも小さくなります。数ヶ月後には甲状腺機能低下症に移行する事が多く、甲状腺ホルモン薬の服用が必要になります。
甲状腺摘除術
甲状腺摘出術は、最も早く確実に治療効果が得られます(手術直後から抗甲状腺薬は不要)。全摘除を行うと甲状腺ホルモン薬の服用が生涯必要になります。一部残す亜全摘術は投薬が不要となる可能性ありますが、再燃のリスクがあります。
橋本病・慢性甲状腺炎
甲状腺機能が低下した場合には、甲状腺ホルモン剤(チラーヂン®、レボチロキシン® など)補充を行います。日常から過剰のヨウ素摂取がある場合、食事制限を行う事で甲状腺機能が改善する事があります。
亜急性甲状腺炎
鎮痛解熱剤を投与し、鎮痛・消炎をはかります。数週間の少量の副腎皮質ステロイド投与を併用する事で著効します。甲状腺機能低下へ移行した場合、甲状腺ホルモン(チラーヂン)の投与を行う場合があります。
腺腫様甲状腺腫
環境因子があれば除去に努めます。真の腫瘍では無いため経過観察が中心となりますが、“がん”の合併や圧迫症状、機能性結節の合併では手術により切除します。
良性腫瘍[ろ胞腺腫]
良性腫瘍
サイズが小さい場合、通常は経過観察となります。(a)腫瘍の増大傾向、(b)腫瘍径30mm以上、(c)血中サイログロブリン値が高値/1000ng/ml以上などでは、濾胞(ろほう)癌の可能性が高くなり、手術をお勧めします。
甲状腺癌(がん)
治療はいずれのタイプにおいても、切除手術が第一選択となります。切除手術後は、甲状腺癌の組織型分類により治療法が異なります。
副甲状腺機能亢進症と骨粗鬆症
根本的な治療法は、手術により腫大した副甲状腺病変の摘出です。血中Caの値が11㎎/dl以上、骨粗鬆症やクレアチニンクリアランス低下(60ml/min)があれば、手術療法の適応となります。
反回神経マヒと嗄声(させい)
癌の浸潤により治療前から反回神経がダメージを受けている場合や手術における合併切除では、症状に応じて音声治療を行います。日帰り手術にて経皮的にアテロコラーゲンを注入する方法(繰り返し)、入院手術にて喉頭形成術を行う方法などがあります。
内科
一般検診や診断書作製、各種ワクチン接種など
鼻
アレルギー、ちくのう・慢性副鼻腔炎
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