独立行政法人労働者健康安全機構関西ろうさい病院 の口コミ・評判

地方の医療センターで生検受け、前立腺がんと判明。
ダビンチ手術は不適であるし、放射線治療で十分治ると大学病院で助言された。
保険適用外の量子線治療も候補だったが、前立腺がんに対しては実績が乏しく、むしろ失敗例があることを医師から告げられたので、これは除外した。
　そこでIMT放射線治療機について、海外メーカーサイトを含めて調べたら、トモセラピー(国内メーカー）と回転型IMT（米・カルフォルニア州・バリアン社製 V-MAT)だと知り、近隣病院のどこが保有か調べたら、関西労災病院がヒット。この近辺はURが短期でも住居を提供しており、そこからの通院が15分と便利だった。
早速2ndオピニオンを申し込んで、医師と面談。30分以上懇切丁寧にパソコン画面を使って説明され、また多くの質問にもすべて回答してくれた。2000年以降、この治療機分野では、コンピュータ技術と機械制御技術の目覚ましく発達し、Ｘ線治療装置の治療精度が劇的に向上し、副作用が激減したと言われた。確かにｍｍ単位で目標を狙え、画像解析や計算精度と計算時間が良くなっている。なので、近接の直腸への被ばくはＶＭＡＴでは最小限になり、痛みもほぼ無くて驚いた。
可変速型ＩＭＴ（ＶＭＡＴ）は、何よりも照射時間が1分ほどと、ＩＭＴの中でも最短なため、動きやすい前立腺の照射には最適だったこと。
アメリカでは、前立腺がん治療の大半が放射線治療ということが納得できる。
手術はリスキーで高価な国のようだ。日本では医師が誠実で器用（上手）なので全摘手術を進めることが多いようだが、術後のＱＯＬは今やＸ線治療が良いという時代になった。
　計37回の通院照射とその前後の通院だったが、治療の1時間ほど病院に滞在以外は土日祭日は自由に付近を観光でき、神戸・大阪に近いこの病院の地の利は、退屈しなかった。いやむしろとても楽しい滞在経験だった。
海外の各地にも１～2か月居住体験したが、日本での似たことは容易だがむしろ手続きが面倒だった。
トモセラピーも気になり調べたら、経験者のクチコミは多く、痛みの副作用もそれなりに有ったが良好そうに感じた。ＶＭＡＴより便利だが機構はかなり違っていた。VMATは心臓部のコリメータがアナログ制御で、ＣＴ型のトモセラピーはコリメータがデジタル制御らしい。トモセラピーはX線放射部を回転させるため小型化の必要があったと思われる。高額な放射線治療機は進歩が激しく、導入した病院も維持更新が大変と推測してしまった。