70歳の時に母が緑内障と診断を受けました。最初はその診断をするために、眼圧検査や眼底検査はもちろん、一泊入院をして検査をしました。
でもよく言われるような視界が欠けたり、痛みなどの異常が全くなくて、老眼鏡が合わなくなったということだけで受診したのです。
母の場合は「原発開放隅角緑内障」という診断でした。
これは隅角(ぐうかく)といわれる部分がひろく、虹彩でふさがれていないので、視野が狭くなったりという自覚症状がほとんどなく、さらに眼圧が高くないタイプだったので特に「正常眼圧緑内障」といわれました。治療としてはごく初期で、眼圧も平常ということもあって、眼圧を下げるための点眼薬を使いました。
月に一度病院に通って、目標眼圧に向けてその数値を保てるようにコントロールしていくというものです。
自分には深刻な症状が現れていないので、病院に行きたがらなかったり、点眼をを忘れてしまうといったこともあり、家族が注意してあげる必要があります。
正常眼圧緑内障のため涙の異常もなく眼圧が基準値内であるため、発見されることが少ないそうです。
でもこのタイプは日本人にはとても多く約7割も占めているそうです。
母はたまたま早期発見で簡単な治療ができたのですが、視界が欠けるなどの症状が出てしまった場合、残念ながらもとに戻すことはできないにしても進行は食い止めることができるので早めの診察が必要だと実感できました。