アトピーではなくマラセチア皮膚炎。間違ったケアで悪化してしまった。
ヴォジャノーイ041
(50歳代・女性)
病気 | マラセチア皮膚炎 |
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製薬 | デルモベートスカルプローション0.05%、ケトコナゾールローション2%「JG」 |
季節の変わり目にはよくアトピー性皮膚炎に悩まされていました。例年のように、乾燥する時期になったので、頭皮のフケも同じようにアトピーだと思い込んでいました。ヒルドイドローションという保湿剤を頭皮にすりこみ、かさつきをおさえるためにコンディショナーを多目に使うなどして、潤いをプラスしようと心がけました。
すると、治るはずの頭皮のフケがどんどん酷くなってきました。フケの大きさも普通のものではなく、かさぶたのように、がっさり剥けるといった感じで、剥けたあとは、ジクジクと汁がでて、いつも頭皮が脂こくて、臭いも気になりました。黒い服を着ると肩が気になるので着られませんし、頭を掻くたびに浮いたかさぶたが落ちていくので辛くてたまりません。
これはアトピーではないな、と思ったのは、いつも使っていた、ステロイド軟膏では症状がよくならなかったからです。
もっと早く病院にいけばよかったのですが、思い込みによって勝手に自己判断していたため、酷くなってしまってからの受診となりました。
すると、これはアトピーではなく、マラセチアという菌が頭皮に繁殖して炎症をおこしている、といわれました。マラセチアなんて、初めて聞きました。髪の毛を洗ったあと、充分に乾かさなかったりすると菌が発生し、コンディショナーをつけたあと、洗い流しが不充分で、その油分と皮脂の汚れが合わさることで、菌のえさができるので繁殖し続けてしまい、悪化したのだといわれました。季節の変わり目は体調を崩しやすく、免疫も落ちるので、通常ならこれほど悪化はしないらしいのですが、悪条件が重なってしまったのです。
強い痒みがあるので、その痒みを抑えるステロイド剤と、マラセチア菌を抑える抗菌剤を処方されました。
しかし、ステロイド剤は免疫を抑えてしまう作用もあるので、使いすぎないようにといわれました。
私は今まで治すつもりでまったく逆なことを自己判断でしていたのです。
コンディショナーを多目に使い、頭皮の乾燥が恐くてドライヤーをつかわず、免疫を落とすステロイド軟膏のみを使いつづけてしまったのです。
今はマラセチア菌を増やさぬよう、ストレスにも気を付けながら、正しいケアを心がけています。