産後の様々な要因が重なり、すごい勢いで全身に広がった慢性蕁麻疹。

出産後1年経った日に、産後初めての生理がきました。その前日の夜、入浴中膝の内側が痒くなりました。温まるといつも体が痒くなるので、気にせず掻いていました。
風呂から出て、膝を見ると蚊に刺されたようになっていましたが、まだまだ痒いので掻いていました。
夜中に猛烈な痒みで目をさますと両足の内側が直径10センチほどに赤く腫れ上がっていました。
とりあえず、家にあったオイラックスを塗り込んでその場はしのぎましたが、翌朝見ても、腫れは引くことなく、むしろ大きくなっていました。
これは普通じゃないと思い、近所の皮膚科を受診。おそらく蕁麻疹だろうといわれ、アレジオンとジルテックが処方されました。余りに痒いので塗り薬を頼みましたが、蕁麻疹には塗り薬は効かないとのことで、処方されませんでした。
受診を終えて家に帰ると、腫れていた中心部の赤みがなくなり、外側は広がり、ドーナツのようになっていました。
内服薬を1日飲んでも蕁麻疹は広がっていく一方で、膝以外にも服で擦れるところにどんどんでき、下半身は蕁麻疹だらけになりました。消えても他のところにできる、もしくは真ん中から治りつつ外側に広がるので、どんどん勢いを増している感じでした。

再び受診し、薬をアレグラへ変更、これもダメでアレロックに変えてもらいました。皮膚科の先生から、ダメなら他で点滴をしてもらうように言われました。

蕁麻疹の勢いは止まらず、全身に広がったため、アレルギー科のある内科に行きました。
内科の先生は、「蕁麻疹の勢いが強いときは内服で少しずつ叩いても効かない。」とのことで、ステロイドの注射をしてくれました。それに加えてステロイドの内服も処方されました。注射をしてもらうと体全体に広がっていた蕁麻疹が、時間とともに引いていきました。蕁麻疹があったところはあざのようになりましたが、数日で綺麗になりました。
しかしその数日後風邪をひき、発熱してしまい、抵抗力が下がったためか、再び蕁麻疹が出始め、再度受診し注射をしてもらいましたが、今度は完全には消えませんでした。
注射をしてくれた内科は家から遠いところにあったため、腕のいい皮膚科を調べ、そちらに行くことにしました。
経過を話すと、先生は「蕁麻疹の薬は対症療法でしかないので、治すことはできない。完全に出なくなるようにするのではなく、支障のない程度に抑えていくのが目標」と言いました。そして、風邪に対して抗生剤、蕁麻疹にはアレロック、ガスターを処方しました。ガスターを飲むことでアレロックの効き目が増すと薬剤師さんが教えてくれました。
アレロックを飲むと眠いしだるいし、できるだけ飲みたくなかったので、最初は毎日飲んで、蕁麻疹の様子を見ながら飲む間隔を開けていきました。だんだん飲む回数が減り、頓服にして、今では薬を飲まなくてもなんとかしのげるようになりました。今蕁麻疹が出るのは生理前後や体調不良、疲れている時です。そして、でても2、3カ所で広がることも無くなりました。

皮膚が弱いと痒みのきっかけにもなるので、毎日しっかり保湿をするようにし、刺激の強い化学繊維は避けるようにし、痒くなっても掻かないように今も気をつけています。
蕁麻疹の原因ですが、私の場合、産後の生理再開によるホルモンバランスが乱れや、育児疲れ、乾燥肌の放置、冬場のためヒートテックなど化学繊維の刺激が重なったのだと思います。