高校三年生の11月ごろ、受験を控え連日遅くまで勉強し、睡眠不足が続いている中、ある朝発熱と全身の関節の痛みで目が覚めました。
熱を測ると39℃、全身のだるさ、食欲のなさ、関節痛、多少のせきなどがあり、母親の見立てではおそらく風邪だろうということで、その日は水分を取り保温をしひたすら眠りました。(我が家は風邪と思われる症状には基本的に薬を飲ませず、各自の治癒能力にまかせる方式をとっています。当時、インフルエンザは学校内で流行っていなかったので、ひとまず一晩は様子を見たようです。)
翌日の朝になっても、39℃の高熱はひかず、食事をとれないことから体力が低下していくのが心配になったため、家の近くの山本医院という小さな診療所を受診しました。医師の見立てもおそらく風邪だろうということで、点滴をし、薬の処方はなく家路につきました。
点滴後は37℃5分くらいまで体温は下がり、少し楽になったため、あいかわらず食欲はありませんでしたがおそらく翌日にはよくなるのではという感覚を感じ休みました。
ところが、朝になると再び39度の熱がぶり返していました。受験による体力低下のせいか?とも思われたので再び同医院を受診し、点滴。やはり当日は少し熱は下がり楽にはなるものの、翌日またも熱がぶり返しました。
同じ流れをもう一日繰り返したところで、通常の風邪ならたいてい夜に熱が上がるのに、点滴で熱をさげても翌日高熱が出るのはおかしい、どうやら通常の風邪ではないようだと家族が判断し、ふれあいばし診療所を受診しました。
症状を伝えたところ、風邪から肺炎をおこしているのではという疑いを指摘され、胸部XPをとりました。
そうしたらマイコプラズマ肺炎という病気ということが判明し、そこで抗生物質を処方されました。学校はさかのぼって出席停止の扱いになりました。
抗生物質を飲み始めたらみるみるうちによくなりました。確か受診の翌々日には登校できたように思います。
学校を休んだ期間はトータル5日程度でした。(土日もはさんでましたが)
調べてみるとマイコプラズマ肺炎の好発年齢は5~14歳のようです。
高校三年生という年齢と、風邪そっくりの症状、私の場合はせきが通常の風邪程度としか感じられなかった(ひょっとしたら風邪よりひどかったのかもしれませんが、たいてい風邪をひくと熱はなくせきだけという場合が多いので意識してませんでした)という点などから初診の病院では判断ができなかったものと思われます。
当時この病気はまったく周囲でかかっている人はいませんでしたし、私が罹患したのは体力の低下という側面も大きかったと思います。
通常ならさがるような熱が長引くような場合は、大人であってもこの病気などを疑って病院を変えてみるのも手だと思います。