仕事が多忙だったため、休日は意識的に寝る時間を長めにとるようにしていました。ですが、疲れは取れないどころか些細な物音でもすぐに目が覚めてしまい、眠ることで余計に疲れてしまう。そんな日々が続いていました。
さらに職場でも急に意識がとんだかのように居眠りをはじめてしまうことも度々起こり、上司に怒られるどころか、精密検査を真顔で薦められたほどでした。(私のイビキが酷かったため、脳溢血の疑いを持っていたそうです)
そんなある日、テレビ番組で「睡眠時無呼吸症候群」についての特集が行われ、自分がそれに該当することがわかりました。
そこからインターネットでこの病気の治療を行ってくれる病院を探し、北野病院で診察と検査入院を受けたところ、睡眠時の呼吸はほとんどできていない状態で、脳波も起きている時とほぼ同じという、酷い状態でした。
そのため病院側も非常に迅速な対応をしていただき、検査結果を受けてすぐにC-PAP(寝る時に鼻につけるマスクから空気を送り込んで気道を確保してくれる装置です)を薦められました。装置の調整を行うための検査入院(夜間のみ)を1週間続け、退院後は就寝時にC-PAPを付けて寝る治療を受けました。目覚めた時の爽快感が今でも鮮烈に覚えています。
その後、1か月に1回、データの採取・分析のために通院を行いました。1年経って体調も安定してきたので、原因の1つと言われていた扁桃腺の除去を行っていただきました。
幸運なことに、扁桃腺を除去することで気道が確保され、C-PAPを使わなくても心地よい睡眠をとることができるようになりました。