入院してステロイド治療を受けました。

今回はステロイドパルス療法による入院治療に関してレポートを書きます。

左眼の肥大からバセドウ病が発覚し、オリンピア眼科病院での診察でステロイドパルス療法を説明されました。これを平塚共済病院で医師の意見を仰いだところ、時期を逸してしまう可能性があることからこのタイミングでの入院治療を決断しました。

今回、ステロイドを3日間投与した後4日間は何もしないという治療を3回行いました。ステロイドは副作用が多く、大量に使うものですから発生頻度も高くなります。そこで、予防できる副作用は内服薬で予防していきましょうということになり、入院時からいろいろな薬が始まりました。

入院時から始めた予防薬は以下の3種類です。
・ランソプラゾールOD錠15mg「ケミファ」
・バクタ配合錠
・ボナロン錠35mg
それぞれ上から胃潰瘍、感染症、骨粗鬆症を予防しています。
こうした予防を施したのち、以下の2種類の点滴を使用しました。
・ソル・メルコート1000ml
・大塚生食注100ml

その後、血縁関係のある人の中に遺伝で糖尿病を患っている人がいるということで食前の血糖値の計測を始めました。するとMAXで213とか出るものですから、糖尿病の予防のため
・ジャヌビア錠50mg
も処方されました。この薬を服用すると血糖値はおよそ120前後で推移するようになり、ほぼ正常になりました。

こうして1クール目の点滴がすべて終わったところで採血と胸部レントゲンの検査を受けました。副作用及び異常等は見られなかったということで無事1クールの点滴を終えました。

2クール目に入ると別の副作用に気づくようになりました。これは1クール目の点滴でもあったことですが、ステロイドの点滴を受けた夜だけ異常に眠りが浅かったのです。眠れて3時間くらいでした。ステロイドの点滴がない日は普通に眠れていたので、これは環境変化によるものだと考えてそのままにしていました。後から医師に確認したところ、ステロイドで眠れなくなることがあるということだったので、あの時眠剤を使えばよかったんだと後悔しました。

不眠症状を受けてこの2クール目の点滴中は
・ゾルピデム酒石酸塩OD錠5mg「EE」
という睡眠薬を服用しましたが、私にはイマイチでした。この薬は服用から3時間もしないうちに効果が切れてしまう、入眠障害に向いたものでした。しかし私は眠りには入れるけれど途中で起きてしまう、中途覚醒に悩まされており、これを改善するにはもう少し作用時間が長い睡眠薬が必要だと医師に言って次の点滴期間では睡眠薬を変えていただきました。

不眠以外にも2クール目の点滴の翌日に突然の食欲不振から発熱症状が出て、その後嘔吐しました。流れを簡潔に書くと発熱は一時38.4℃まで上昇。その後薬を飲もうと体を起こしたときに嘔吐の前兆をとらえ、嘔吐・・・。このときは近くにゴミ箱があった以外に嘔吐する場所がなく、ごみ箱に嘔吐しました。この後、
・カロナール錠200
・テルペラン錠5　5mg
が処方され、症状は改善に向かいました。上から解熱剤と吐き気止めです。

しかしこの発熱と嘔吐により、翌日に緊急で採血、インフルエンザ、尿の検査が入り、治療の日程もずらさざるを得なくなりました。また、3クール目の点滴に関しては実施前に採血を行い、問題がないことを確認してからとなりました。

この一連の試練に関して医師は慢性的な便秘から腸炎を引き起こしているのではないかとにらみ、以下の薬が処方されました。
・新レシカルボン坐剤
・センノシド錠12mg「サワイ」
どちらも便通を促進する薬です。すぐに排便したいので座薬を使ったところ、形のある便が出てきました。腸炎なら下痢便が出てくるのではないかとみていたようですが・・・。ちなみにセンノシドでは少し腸が動き出した感じがするにとどまりました。

これ以外には2クール目の点滴では副作用は見られず、3クール目の前の採血の結果によっては退院日が決まることに。

最後の1クールの点滴前、予定通り採血を受け、その結果を待ちました。結果は異状なし。ステロイドの投与を受けられることになり、点滴を受けました。

この夜は看護師さんが睡眠薬をすっかり忘れていたのか睡眠薬は出てきませんでした。案の定眠れなくなり、ナースコールで睡眠薬をお願いすると出てきたのは
・ルネスタ錠1mg
でした。これはゾルピデムよりも作用時間が長く、服用すると6時間ほど寝ることができました。これでも「超短時間作用型」に属し、入眠障害向けの睡眠薬。でも仕様上5時間も持続するので中途覚醒にも向いている睡眠薬で私にぴったりでした。

こうして入院して行うステロイド治療がすべて終了し、医師から今後についてお話を伺いました。退院後の治療方針の説明を受けるとともに今後は心肺機能を酷使するような運動は避けてほしいと言われました・・・。医師が言うには
心肺機能を酷使する→喉に負担がかかる→重篤な感染症を引き起こしやすくなる
ということだそうです。いやぁ、まさかこんなことを言われるとは・・・。

そして退院の日。退院後に服用する薬と書類を受け取り、無事退院しました。
退院後に服用する薬は
・メルカゾール錠5mg
・ザイザル錠5mg
・ランソプラゾールOD錠15mg「ケミファ」
・バクタ配合錠
・ジャヌビア錠50mg
・プレドニゾロン錠5mg
・ルネスタ錠1mg(頓服)
・センノシド錠12mg「サワイ」(頓服)
・カロナール錠200(頓服)
ちなみに入院中に甲状腺ホルモンの量が落ち着き、メルカゾールの1日量が3錠から2錠に減りました。ステロイドの効果ですね。そしてプレドニゾロンという薬がステロイドホルモン剤となります。

現在、プレドニゾロンを1日4錠服用していますが、最終的には服用しなくても支障が出ないところまで機能を回復させていきます。これには数か月単位で時間がかかりますが、焦らず医師の指示に従って減量していきたいと思います。