診療案内
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)
肛門から内視鏡を挿入していきます。これによって、大腸内腔の病変(炎症、潰瘍、ポリープ、がん 等)の有無などを確認することができます。
また、観察時にがん等が疑われる組織があれば一部を内視鏡で採取して詳細を調べるほか、発見したポリープを切除可能と医師が判断した場合は内視鏡で除去することもあります。
◆大腸カメラを受けた方がよいとされる方
・便潜血検査の結果が「陽性」と出た
・下痢や便秘等の便通異常がみられる
・血便の症状がある
・血液検査の結果等から貧血が疑われる
・顔色が悪いとの指摘を受けている
・急激に体重が減少した
・お腹がよく張る感じがする
・血縁者に大腸がんの患者様がいる など
◆苦痛をできるだけ軽減
大腸カメラは肛門から腸内に向けて内視鏡を挿入します。その流れの中で空気も一緒に入るようになります。
これによって、検査が終わっても腹痛やお腹のハリが続くようになるわけですが、その影響をできるだけ少なくするために当院では炭酸ガスを送気していきます。
この炭酸ガスは、体内で空気よりも吸収されやすい特徴があります。
また検査中は苦痛を可能な限り軽減できるよう鎮静剤も使用していきます。
検査時はウツラウツラした状態となるので、それほど苦しい思いをしなくて済むようになります。
◆前日までの流れ
大腸カメラを受けるには、はじめに当院の外来をご受診ください。
診察の結果、検査を受けることに問題がなければ、日時を予約していきます。
また前日の食事ですが、消化によいとされる食事を中心にして、夕食は20時頃までには済ませてください。
飲み物については、水やお茶であれば制限されることはないです。
また前日に飲むための下剤を処方されている場合は、服用するようにします。
◆検査当日について
起床後は、検査を終えるまで何も食べません。
常用薬については、医師の指示に従って服用、あるいは中止するようにします。
飲料に関しては、水やお茶であれば水分摂取は問題ないです。ご自宅で腸管洗浄液は時間をかけてゆっくり服用します。
便意を催せばトイレに行き、これを何回か繰り返し、便の色が透明になれば検査の準備が整ったことになります。
来院いただき、検査着に着替えたら、検査室に向かい大腸カメラを受けます。(ご自宅での内服が困難な場合はご相談ください。)
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)
◆胃カメラを受けた方がよいとされる方
・胃部X線検査(バリウムを飲む検査)の結果から異常の指摘を受けた
・胃に不快感がある
・胸やけ、喉や胸につかえを感じている
・みぞおちの周辺が痛む
・吐き気・嘔吐、吐血の症状がある
・急激に体重減少している
・胃がんや食道がんを患った患者様が家族にいる
・日頃から塩分を摂り過ぎている 等
◆経鼻内視鏡
鼻の通りが良いとされる左右どちらかの鼻孔から内視鏡を挿入していきます。そのため挿入部のスコープの径は約5~6mmと細い仕様になっています。
この場合、舌の根にスコープが触れることがなく、嘔吐反射は出にくいことから、検査前に鎮静剤(セデーション)を使用しないことも少なくないです(希望される場合は投与いたします)。
なお検査中は口呼吸となりますので、違和感や質問があれば医師に話しかけることも可能です。
スコープの径が細いことから画像の質を心配される方もいるかもしれませんが、経鼻内視鏡自体の性能も年々向上してきています。
現在は、経口内視鏡の画質との差異はそれほど感じない程度までになっているとも言われています。
◆経口内視鏡
従来からあるタイプの胃カメラです。この場合、口から内視鏡を挿入していくので、スコープは舌の根に触れます。
したがって、えずくなどの嘔吐反射が出やすく、苦しい思いをするようになります。
そのため、検査中は鎮静剤を投与いたします。これによって、検査中は意識が薄らいだ状態になるので、それほど苦痛を感じなくなっていきます。
◆胃カメラを受診する場合
検査を受けるにあたって、まず当院外来をご受診ください。
診察の結果、胃カメラを受けることに問題がないと判断されれば、検査日時を予約します。
胃カメラのご予約はお電話でも対応しております。
それと同時に経鼻内視鏡と経口内視鏡のどちらで受けるかも選択していただけます。
また、感染症の有無を調べるための血液検査をお願いする場合があります。
このほか、現在常用中のお薬があれば、事前にご報告ください。
何を飲んでいるかわからないという場合は、お薬手帳をご持参ください。
消化器内科
人間の消化管口から肛門まで一本の長い管となっています。
その間には、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸など様々な器官が構成されています。
これら器官で起きた異常や病気についてはもちろん、消化管をサポートする働きをする、肝臓、膵臓、胆のう等の臓器について診療するのが消化器内科です。
詳細な検査は、便潜血検査、(単純X線撮影)、腹部超音波検査、胃カメラ(上部消化管内視鏡)、大腸カメラ(大腸内視鏡)等を行い、診断をつけていきます。
検査結果などから、入院加療、さらに高度な医療機器を用いた検査・治療が必要と医師が判断した場合は、当院と連携する医療機関を紹介していきます。
◆消化器内科で取り扱う代表的な対象疾患
・逆流性食道炎
・食道カンジダ症
・急性胃炎
・慢性胃炎
・胃・十二指腸潰瘍
・ピロリ菌感染症
・機能性消化管障害
・感染性胃腸炎
・急性腸炎(虫垂炎、憩室炎、虚血性腸炎など)
・便秘症
・下痢症
・過敏性腸症候群(IBS)
・クローン病
・潰瘍性大腸炎
・脂肪肝
・急性肝炎
・慢性肝炎
・肝硬変
・胆石
・胆嚢炎
・胆嚢ポリープ
・急性膵炎
・慢性膵炎
・食道がん
・胃がん
・大腸がん
・肝がん
・胆嚢がん
・膵がん など
◆ピロリ菌検査
ピロリ菌感染の有無を調べる検査は、内視鏡を使用する検査と内視鏡を使用しない検査の2種類あります。
それぞれ主に3つの検査方法があります。
*培養法
*鏡検法
*迅速ウレアーゼ試験
◆ピロリ菌除菌治療について
ピロリ菌検査の結果、陽性であるとの判定を受けた場合は、速やかに除菌治療を行うようにしてください。
その内容は薬物療法となります。具体的には、以下をを服用していきます(一次除菌)。
*1週間限定でプロトンポンプ阻害薬(あるいはボノプラザン)
*アモキシリン(抗菌薬)
*クラリスロマイシン
除菌治療が終わったら約2ヵ月後に再び検査を行います。
その結果、除菌に失敗した場合は二次除菌となります。再度1週間限定の薬物療法となりますが、その際はクラリスロマイシンをメトロニダゾールに変えて、3つの薬剤を服用していきます。
除菌できなかった場合3次除菌も可能ですが、保険適用外となります。
なお薬物療法の期間中は副作用が現れることがあります。
主な症状は、軟便・下痢、出血性大腸炎、味覚異常、かゆみ、発疹などです。
内科
消化器、循環器、呼吸器、内分泌系など多くの専門領域に分かれていますが、これらにこだわらず幅広く内科全般を診療いたします。
例えば、風邪やインフルエンザ等の感染性呼吸器疾患から、腹痛、嘔吐・吐き気、下痢などの消化器症状のほか、胸が締めつけられるような痛み、呼吸困難、息切れ、動悸、めまいなど、循環器症状や肺の病気が考えられるなどのケースでご来院される方が多いです。
また原因不明の身体的な不調に悩まされ、どの診療科に行けばよいかわからない場合もご受診ください。
内科は患者様の治療をするだけでなく、どの診療科での診察が適切かを見分ける役割も担っています。
体調不良の原因が特定できずに困っている場合もお気軽にご相談ください。
◆慢性疾患にも対応
治療に長い時間がかかるとされる慢性疾患も対応いたします。
例えば、日頃のライフスタイルがきっかけとなって発症する生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症 等)が含まれます。
さらにアレルギー疾患(気管支喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症、アトピー性皮膚炎 等)、頭痛、貧血、便秘などを良くなったり悪くなったりを繰り返す、不眠が続くという場合もお気軽にご相談ください。
◆内科でよくみられる症状
・風邪の症状(発熱、咳、鼻水、喉の痛み 等)
※発熱や咳のある方は、ご来院の前に一度受付までご連絡ください
・お腹の調子が悪い(腹痛、便秘・下痢など)
・お腹が張る
・吐き気、嘔吐
・胸やけ
・食欲不振
・胸痛、圧迫感
・頭痛
・立ちくらみ
・動悸
・息切れ
・むくみ
・尿の異常(出にくい、頻尿、血が混じるなど)
・発疹
生活習慣病
日頃のライフスタイルが大きく影響するのが特徴で、過食・偏食、慢性的な運動不足、喫煙・アルコールの飲み過ぎ、過剰なストレス等が蓄積していくことをきっかけとして発症する病気を総称して生活習慣病と言います。
代表的な疾患としては、高血圧症、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などがあります。
これらの病気は、いずれも発症初期から自覚症状が現れにくいのが特徴です。そのため病状を進行させやすくします。
多くは生活習慣病の発症で血管が損傷し、それによって動脈硬化を促進させ、気づいた時には、脳血管障害(脳梗塞、脳出血 等)、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、閉塞性動脈硬化症など重度の合併症を引き起こし、その時点で初めて罹患していることに気づいたという患者様も少なくないです。
自覚症状がないまま、ある日突然生命に影響する病気を引き起こすこともあるので怖い病気として認識されている方もいます。
ただ自覚症状がなくとも定期的に健康診断を受け、その結果から何らかの数値(血圧、血糖、コレステロール、尿酸 等)が異常をきたしていることを確認し、治療や予防に努めることができれば、先に挙げた合併症を予防することは充分に可能です。
・糖尿病
・高血圧症
・脂質異常症
・高尿酸血症
健康診断
自覚症状がなく、放置が続くと生命にも影響しかねない生活習慣病などの病気を早期に発見して治療につなげるなど、病気の重篤化の可能性をできるだけ防ぐために行われるのが健康診断です。
また健診の結果をみることで、現在の健康状態を把握し、管理・増進に努めるといった活用方法もできます。
なお健康診断に関しては、種類がいくつかに分けられます。
例えば、あらかじめ法律に基づいて行われる健診もあれば、人間ドックのように任意で行われる健康診断もあります。
当院では、以下の健康診断を行っていきます。
◆特定健康診査
40~74歳の世代の方を対象とした健診で、「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づいて行われる健康診断を特定健康診査と言います。
同健診の内容は、主にメタボリックシンドローム(通称:メタボ)の判定を中心とした検査項目になっています。
<内容>
問診・診察
身体計測(身長、体重、腹囲、BMI値)
血圧測定
血液検査(脂質、肝機能、血糖)
尿検査
また医師が必要と判断すれば、胸部X線、眼底検査、心電図も追加されます。
◆企業健診
事業者は、労働安全衛生法に基づき、労働者に対して医師による健康診断を実施し、労働者は健康診断を受けなければならないとあります。
種類としては、一般健康診断、特殊健康診断、じん肺健診、歯科医師による健診があります。
当院では、一般健康診断の中の雇入時の健康診断と定期健康診断を行っています。
自費診療
◆AGA治療
*フィナステリド
:デュタステリド
※薬代のみで診察料は頂いておりません。お気軽にご相談ください。
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