診療案内
脳神経内科

脳神経内科は、脳や脊髄、筋肉、末梢神経に生じる炎症、変性、血管障害、代謝・ホルモンなどの異常を原因とする疾患を総合的に診察する科で、頭痛、めまい、てんかん、パーキンソン病、そして認知症などに対して内科的なアプローチにより診断・治療を行っていきます。
当院は静岡県が定める指定難病医療機関です。
病状の進行具合を総合的に診断し、高度な専門的治療や外科的治療が必要な場合に脳神経外科や整形外科などの最適な治療を受けられる環境へ導く役割を担っています。
頭痛や手のしびれ、手足の震え、めまい、動きにくさなど日常生活における気になる心配事などがありましたら、お気軽にご相談ください。
【このような症状があればご相談ください】
・手足のしびれ、ふるえ
・頭が痛い
・体が動かしにくい
・飲食でむせやすい
・転びやすい
・言葉が出にくい
・ふらつきがある
・物忘れが気になる など
【当院で診察する疾患例】
・頭痛
・片頭痛
・脳卒中
・てんかん
・パーキンソン病
・アルツハイマー病
・多発性硬化症
・認知症
・末梢神経障害
・睡眠障害
・不随意運動 など
【当院で可能な処置】
・画像診断(CTスキャン、胸部レントゲン)
・薬物療法(てんかん薬、抗うつ薬、神経保護薬など)
・カウンセリング
・抗炎症薬や免疫抑制薬の使用(自己免疫性疾患への対応)
脳神経内科の主な疾患

◆頭痛
発作的または持続性の痛みが生じます。
代表的な疾患に片頭痛、緊張型頭痛、くも膜下出血、髄膜炎、脳腫瘍などがあります。
片頭痛では、ズキンズキンとした痛みが4~72時間持続した後消失し、それを繰り返します。
院内に設置したCTを使い、生命が脅かされるような緊急性のある疾患や頭痛以外の病気による痛みが起きていないかを評価しながら治療を進めていきます。
片頭痛について
頭痛は、主に基礎疾患のない「一次性頭痛」と、何らかの原因疾患があって起こる「二次性頭痛」の2つに分けられます。
片頭痛は「一次性頭痛」の1つです。硬膜血管周囲の三叉神経終末からCRPGなどの神経ペプチドが放出され、血管の拡張と炎症が起こることによって引き起こされると考えられています。
◆パーキンソン病
パーキンソン病は、主に脳の黒質の神経細胞が進行性に障害されることによって引き起こされる神経変性疾患です。
<主な症状>
・手や指の震え
・筋肉の硬直
・体の動きの鈍さ
・姿勢の不安定性
診断は主に症状や神経学的な検査に基づきますが、画像検査や血液検査も行われることもあります。
治療としては薬物療法が挙げられ、リハビリなどと合わせることで症状の改善や進行の遅延を目指します。
パーキンソン病の症状による生活への影響はさまざまありますが、適切な治療とサポートにより、自分らしい生活を送ることが期待できます。早期の診断と継続的な治療が重要であり、患者さまや家族にとっても最新の情報や病気・生活に対するサポートが必要となります。
◆脳卒中(脳梗塞や脳出血)
脳卒中は、脳への血液供給が妨げられることによって引き起こされる病気です。
〇脳梗塞
原因:脳の血管が詰まり、血液が脳に届かなくなる。
症状:急な手足のしびれや筋力低下、言葉の障害など。
〇脳出血
原因:脳の血管が破れ、血液が脳内に漏れる。
症状:急な手足のしびれや筋力低下、頭痛、意識障害、嘔吐など。
脳卒中は、放置すると重篤な後遺症を残すことがあります。早期の対応が重要で、症状が出たら速やかに救急医療を受けることが必要です。予防には、生活習慣の見直しや定期的な健康診断が役立ちます。
◆てんかん
有名な症状は全身性のけいれんですが、一時的なしびれや認知機能障害、局所的なけいれんなどの症状を呈する場合もあります。
適切な治療とコントロールにより症状を最小限に抑え、穏やかな日常生活を送ることも十分に可能な病気です。
抗てんかん薬による薬物療法をはじめ、非薬物療法、手術など、てんかんの種類や症状の強さに応じて治療法を検討していきます。
◆アルツハイマー病
主に高齢者に見られる神経変性疾患で、認知症の中で最も多くの割合を占めます。
初期症状は軽い物忘れや見当識障害(時間や場所、人物を認識・理解する能力が低下した状態)から始まり、経過とともに認知機能全般に影響が及び、最終的には日常生活の最も単純な作業を行う能力さえも失われる疾患です。
アルツハイマー病は進行性であり時間とともに症状が悪化する病気であるといわれています。
現時点では治癒法はなく、症状の緩和や進行の遅延を目標に療法が行われます。
◆多発性硬化症
本来は病原体を攻撃する役割を担う免疫系が、自分自身を攻撃し中枢神経に炎症を引き起こした結果脱髄を呈する疾患です。
免疫攻撃により神経信号の伝達が妨げられ、視覚障害、筋力低下、感覚障害など多岐にわたる症状が現れ、進行すると歩行障害や認知機能の低下も見られます。
治療の目標は、脱髄の進行抑制と再発予防であり、主に病態修飾薬(疾患の発症や進行を抑制する薬)、必要に応じてステロイドや免疫抑制薬が使用されます。
◆脳炎や髄膜炎
主に細菌やウイルス、結核、真菌(カビ)などによる感染症が原因となりますが、自分の免疫の作用で炎症が引き起こされる自己免疫性髄膜脳炎もあります。
原因によって治療の選択は異なりますが、抗生物質や抗ウイルス薬、場合によってはステロイドなどの免疫治療を用います。
内科

【当院で対応する疾患】
・風邪
・インフルエンザ
・肺炎
・生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満など)
・貧血
・動脈硬化
・喘息
・不整脈 など
【当院で可能な検査・処置】
・インフルエンザ ワクチン接種
・血糖検査
・尿検査
・心電図検査
・胸部レントゲン検査
・身長、体重、BMI、腹囲の計測 など
【内科の主な疾患】
◆風邪
主な原因はウイルス感染症によるものです。重篤な合併症を発症したりする場合もありますので、経過をしっかり観察することが大切です。
◆高血圧
血圧が高い状態が続く事で血管の壁に圧力がかかり、その結果、血管を傷めて次第に血管が硬くなり動脈硬化へとつながります。
高血圧のほとんどは、原因を特定することができない「本態性高血圧」で、遺伝的要因と食生活(塩分の高い食事)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、または運動不足や精神的なストレスなどの環境的要因が重なって引き起こされます。
一方、原因を特定できる高血圧が「二次性高血圧」で、 何らかの疾患の結果として血圧が上昇する病態です。それらが疑わしい場合には、ホルモン検査や画像検査を検討します。
◆脂質異常症
血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が多い状態を指します。
これらの余分な脂質は、動脈の壁にくっついて血管を硬く狭くしていずれ動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。
コレステロールには善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)があります。善玉コレステロールは細胞内や血管内の余分な脂質を肝臓に戻す働きがあり、悪玉コレステロールを減らすことに役立っています。
脂質異常症の主な原因は食生活(カロリー過多)や嗜好(喫煙・飲酒)過多、運動不足、遺伝などが考えられています。
◆糖尿病
血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高い状態が、慢性的に続く病気です。
糖尿病の症状には、のどの渇き、頻尿、傷が治りにくい、感染症にかかりやすい、疲れやすい、集中できない、などがあります。
糖尿病の初期の段階では目立った症状がなく、糖尿病になっていることに気付かないケースも少なくありません。
高血糖状態が続いていると、糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症といった三大合併症に罹患する可能性が高まります。
発熱外来

発熱(体温が37.5度以上)の方や風邪症状 (咳、痰、咽頭痛、鼻汁等)を有する方の受診は電話にて予約を受け付けております。
電話番号:055-925-0555 までご連絡ください。
受診の流れなどの詳細は、お電話にてお伝えします。
予約済みの患者様につきましても、受診当日や前日等に発熱がありましたら電話にてご連絡ください。
また発熱がない場合でも必要に応じ感染症の抗原検査を行わせていただくことがあります。ご了承ください。
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