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診療案内

大腸内視鏡検査

近年、食生活の欧米化により、日本人にも大腸がんが急増しています。 大腸がんの早期には症状の無い場合が多く、発見が遅れる場合が少なくありません。大腸がんについては、早期発見(大腸がんになる前のポリープのうちに切除すること)により、大腸がんによって命を落とす可能性を低くする事が可能です。

大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡を入れて大腸内を直接観察する検査です。おしりから大腸の最深部(盲腸)まで内視鏡を進め、カメラを抜きながら大腸の表面粘膜を観察します。この内視鏡の先端には、小型の高感度電子カメラが取り付けられており、さまざまな大腸の病気の発見に役立ちます。

<大腸内視鏡検査でわかる疾患>
大腸がん、大腸ポリープ、炎症性疾患などの病気を見つけ、診断するのに非常に有効です。また組織の一部を採取したり、病変を切除したりも出来ます。

ポリープ切除術

当院では従来の様に電気メスを用いないコールドポリペクトミーを採用しています。従来の電気で焼き切るポリープ切除は、切除周囲の大腸粘膜に対する熱損傷が大きく、検査後1週間以上経過してもまれに出血することがありました。
当院で採用しているコールドポリペクトミーはポリープを切除する際に通電による熱を発生させない為、ポリープ切除部周囲の大腸粘膜組織の損傷が少ない内視鏡手術です。

<コールドポリペクトミーについて>
◆術後出血が少ない
ポリープ切除後、翌日以降に出血する事を術後出血といいます。術後出血はある一定の確率で起こります。日本消化器内視鏡学会第6回全国集計(2016年)では大腸ポリープ切除に伴う合併症は0.39%と報告されています。これは現在の医療技術では0には出来ませんが、コールドポリペクトミーはその確率を下げると言われています。

◆切除可能なポリープに制限があります
コールドポリペクトミーは通電による焼灼止血の工程が入らない為、約10㎜以上の大きなポリープ、またキノコの様に茎のあるタイプのポリープ切除には向かないと言われています。
この様なポリープを認めた際には高次施設を紹介させて頂きます。

◆術後の食事・運動制限について
これだけ低侵襲な手術ですが、切除後3日間ほどは切除部の安静が必要です。この間消化の良い食べ物を摂取していただき、生活にも制限をして頂きます。アルコールに関しては3日間禁酒、その後も7日目までは控えめに摂取をお願いしています。
全国的には術後出血の可能性は0%ではありません。
心臓や脳血管の病気で、血液が止まりにくくなるお薬を内服されている患者さまは、休薬期間や服用再開のタイミングがありますで、必ずスタッフにお伝え下さい。

胃内視鏡検査

胃内視鏡検査は一般には、よく「胃カメラ」と言われている検査です。内視鏡検査は、胃や食道などの病気の早期発見に有効な検査方法のひとつとして重要な役割を果たしています。 過去に辛くて苦しい内視鏡検査を体験された方もおられると思いますが、近年の内視鏡技術は格段に進歩しています。当院では、胃内視鏡検査に対しても鎮静剤を使用します。鎮静剤を使用する事で、より苦痛も少なく、より精密な検査を行うことが可能となっています。

・経口内視鏡検査
カメラを口から挿入し、先端に付いている超小型のカメラで主に胃や食道の様子を画面に映し出して検査を行います。当院では基本的に鎮静剤を使用し苦痛も少なく検査を受けることができます。

・上部(胃)内視鏡検査でわかる疾患
上部内視鏡検査では、胃がん、食道がん、十二指腸がんといった悪性腫瘍などの他に、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、急性胃炎、慢性胃炎、胃ポリープ、十二指腸ポリープ、逆流性食道炎といった疾患の診断・検査に有効です。

胃腸内科

胃腸内科では、胃腸の病気に対して専門的な診療を行います。

<主な症状>
胃の不快感、胃の痛み、吐き気、食欲不振検診で胃の異常を指摘された下痢が続く血便が出る以前、大腸にポリープがあると言われたことがある食後にお腹や背中が痛くなる腹痛と発熱が続く体重が減った便が細くなった

上記の症状がある方はすぐにご相談下さい。

<主な病気>
食道炎、逆流性食道炎食道がん急性胃炎、急性胃潰瘍、慢性胃潰瘍、慢性胃炎、機能性胃症胃がん、十二指腸潰瘍、小腸潰瘍、吸収不良症候群急性大腸炎、虚血性腸炎大腸がん、潰瘍性大腸炎、クロ―ン病、大腸憩室症、過敏性腸症候群便秘症など

<ピロリ菌の検査と治療のご案内>
ピロリ菌は胃癌のリスク因子の一つです。
禁煙により肺癌のリスクが低くなるのと同様にピロリ菌を除菌することで胃癌のリスクが低くなります。当院では、上部内視鏡時にピロリ菌感染が疑われる方には、ピロリ菌のチェックを行います。もし、ピロリ菌が存在すれば、除菌をお勧めします。

消化器内科

消化器内科では主に口から肛門までの消化管(食道・胃・小腸・大腸)の病気を扱っています。

次のような症状がある方はお気軽にご相談ください。

胃の痛み、胃のもたれ胸やけ呑酸、げっぷ、はきけお腹の張り、腹痛便秘、下痢のどのつかえ、のどの違和感食欲の低下、体重減少、黄疸(からだが黄色くなる)黒い便が出る、便に血が混じっている

<主な疾患>
◆胃潰瘍/十二指腸潰瘍
潰瘍(かいよう)とは、何かしらの原因により粘膜が炎症を起こして組織に深い傷ができ、えぐられた状態のことを言います。 胃・十二指腸潰瘍は、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染や痛み止めとしてよく使用される非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)などが原因で粘膜が傷害され潰瘍が発症することが多いです。

◆ヘリコバクター・ピロリ菌について
ピロリ菌は胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎等の様々な疾患を引き起こします。
内視鏡検査や、血液検査、尿検査、尿素呼気試験という呼気を使用した検査で感染の有無を確認し、ピロリ菌が確認された方は、抗生剤でピロリ菌を除菌治療します。除菌により潰瘍の再発を予防できます。

◆逆流性食道炎
強い酸性の胃液などが食道へ逆流し、食道に炎症が起こって、胸やけ胸の痛みなどの不快な症状が出る病気です。繰り返すと食道に潰瘍ができたり、粘膜がただれたりします。原因は、ストレスや生活習慣によることもありますが、加齢により、胃と食道の間の筋肉が弱まる事が原因となる場合があります。胃に負担になるような食事を控え、また、腹部をしめつけたり前屈姿勢を避けるなど生活習慣を見直すことでも緩和されます。

◆潰瘍性大腸炎
何らかの原因により大腸の粘膜などに炎症やただれ、潰瘍ができる病気で、治療が難しく厚労省の特定疾患の難病として認定されています。代表的な症状としては、血便・下痢・腹痛・発熱などがあります。進行すると、便に血の他に膿、粘液などが混じるようになり、頻繁に腹痛が起こり、貧血・高熱・吐き気・嘔吐などの全身症状に至ります。

この病気は、10代後半から30代半ばの比較的若年層でかかることが多く、また症状は一時的に治ってもまた再発を繰り返すことが多く慢性的になるとつらい病気です。

◆過敏性腸症候群
過敏性腸症候群とは、大腸や小腸そのものには原因が無いにもかかわらず、下痢や便秘などの便通異常、腹痛や腹部膨満感などの腹部症状が慢性的に続く症候群です。発症には、ストレスが大きく関係しています。

炎症性腸疾患内科

口から肛門に至る消化管に慢性炎症が起きる疾患を炎症性腸疾患IBDと呼びます。
大まかには潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis)及びクローン病(Crohn’s Disease)をさします。
どちらの病気も原因は不明ですが、免疫機能の異常、遺伝、食物、腸内細菌などが関連していると考えられています。対症療法がメインですが、治療法の進歩により緩解状態を維持できる方が増えています。

以下の症状に当てはまる場合には内視鏡検査を強くお勧めします。

数週間継続する下痢(一日4-6回以上の排便)、血液の混ざる排便、食欲不振、腹痛・腹部不快感、残便感、全身倦怠感、貧血、発熱、体重減少

◆潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は大腸粘膜に炎症が起きる病気です。炎症により粘膜がただれる(びらん)粘膜が欠落する(潰瘍)を形成します。この炎症に伴い、排便回数の増加を認めたり、粘血便を認めたり、残便感が出現したりします。何かしらの免疫系の異常に伴う病態と考えられていますが、原因は不明です。 この免疫異常に伴い、目や皮膚、関節にも症状が出現することがあります。

◆クローン病
クローン病も大腸粘膜に炎症を起こしますが、潰瘍性大腸炎と異なり、全消化管(口から肛門まで)に症状が生じます。特に小腸と大腸に炎症を起こす割合が比較的高い病気です。
クローン病は粘膜の潰瘍だけではなく、腸管が細くなってしまったり(狭窄)他の臓器や皮膚と瘻孔というトンネルを形成してしまったりします。
また、痔瘻の合併や、眼、皮膚、関節症状が出現することもあります。

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