3年前より仕事量が増え、休日も仕事のことを考え、眠れなくなったため受診しました。最初は、軽い睡眠導入剤の処方と簡単なアドバイスを頂き、何とか保っていました。
2年前より管理職に就きますが、自...
3年前より仕事量が増え、休日も仕事のことを考え、眠れなくなったため受診しました。最初は、軽い睡眠導入剤の処方と簡単なアドバイスを頂き、何とか保っていました。
2年前より管理職に就きますが、自分には向いていないと思っていました。上司はもとより後輩にも、いろんなことを言われ、だんだん職場に行くのが怖くなり、朝出勤しようとすると動悸や息苦しさが出て辛い日々が続きます。休日も何もやる気がせず、横になっていることが多くなり、ついに出勤することができなくなりました。もう会社は辞めるしかないと思い、副院長先生に相談しました。
仕事内容と生活状況を詳しく聞かれ、正直に話しました。業務や職場の人間関係、その他様々な要因が重なりストレスとなっていることが推測され、うつ状態に陥っているとのことで、休養を指示されました。仕事に行けないにも関わらず、休むことに対する不安、お金の心配もありました。私には妻と子供がいます。自立支援制度(治療費が1割負担になります)の利用を勧められ手続きをしました。うつ状態の病名で診断書を書いて頂き、会社に提出しました。まずは、1か月間会社を休むことになりました。
休業中、上司が直接、主治医と話がしたいと言うので、嫌でしたが先生と相談したところ、診察が終わってからなら可能とのことで、3者面談をしました。自分からは上司に病状を説明することができないので、先生にお願いしました。うつについて、症状と治療方針を上司に説明して頂き助かりました。
治療に関しては、休養と抗うつ薬が必要と言われ、以前から処方してもらっていた睡眠導入剤に加えて服用することになりました。うつの症状に合わせて量が調節されました。時折、自分は価値のない人間に思えて絶望感が強まり、消えたくなる気持ちを抱くことがあり、不安を和らげる薬も頓用で使いました。
仕事を休んで1か月が経ち、家庭内では特に問題なく過ごすことができるようになりましたが、就労に関しては不安がありました。先生と相談して、あと2か月休みを取ることになりました。その間、気分が悪くなければ図書館へ行くことを勧められました。長く休むことへの不安もありましたが、良くなれば就労可能の診断書を書くこともできると言って下さり安心しました。しかし、少し元気が出てきたと思うと、また疲れて気分が落ち込むことの繰り返しでした。先生の診察で、やりだしたら途中でやめられない性格で、自意識が過剰になり人の目や世間体が気になるので、余計やめられないということに気付かされました。一進一退を繰り返し、結局、仕事は1年間休みました。その間、傷病手当の書類を先生に書いて頂き、最低限の生活は確保できました。
職場復帰に関しては、先生の意見を聞きながら上司と相談し、管理職業務を外してもらい、以前の部署に戻ることになりました。最初は半日勤務とし、慣らしながら徐々に出勤時間を増やしていきました。その後、何とかフルタイムで勤務することができるまで改善しました。
今となっては、あの時、会社を辞めなくて良かったと思っています。うつ状態の私に、じっくり向き合ってくれた副院長先生には感謝しています。ありがとうございました。
来院時期:
2019年07月
投稿時期:
2019年11月
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