診療案内
頚部・肩の疾患

◆反復性肩関節脱臼
外傷性脱臼後3~6週の固定とその後の運動療法によって反復性脱臼へ移行することは予防できるといわれています。
反復性脱臼の治療法として、保存的に筋力増強訓練を行いますが、根治的させるには手術を行うことが多いです。手術法として150以上の手技が発表されています。
◆棘上筋腱石灰性腱炎
断裂した腱板そのものの自然修復は期待できないので主体は手術療法になります。
◆インピンジメント症候群
ステロイドの肩峰下滑液包への注入。ときに肩峰形成術(肩峰前下面の切除)を要します。
◆肩関節窩上関節唇複合損傷(SLAP病変)
投球動作の一時中断しフォームの点検を行い、腱板機能訓練を行う。
関節鏡にて手術を行うこともあります。
◆五十肩
病態や病期を考慮しておこなわれます。
自然に治ることもありますが、放置すると日常生活が不自由になるばかりでなく、癒着して動かなくなることもあります。
急性期には、三角巾、アームスリングなどで安静をはかり、消炎鎮痛薬の内服、注射などが有効です。急性期をすぎたら、温熱療法(ホットパック、入浴など)や運動療法(拘縮予防や筋肉の強化)などのリハビリを行います。
これらの方法で改善しない場合は、手術(関節鏡など)を勧めることもあります。
運動療法は強い痛みを伴うような運動はせず、痛みのない範囲内での振り子運動(下記参照)や自動運動(自分で動かす事)などが効果があるとされています。
◆頚椎症
薬物療法:消炎鎮痛剤、ビタミンB製剤、筋弛緩剤
装具療法:頚椎カラーなど
理学療法:首を軽く前にまげての牽引療法や温熱療法
手術療法:症状により適切な方法が選択されます
腕・手の疾患

◆キーンベック病
装具などで固定、安静。
この場合、治療は長期になるので手首を使わない環境を整備する必要があります。
治らない場合、手術が行われることもあります。
◆ドゥケルバン病、デケルバン病、ドケルバン病
安静位を保つために固定を行います。テーピングや装具を使って固定を行います。
腱鞘内に局麻剤入りステロイド注射をして炎症、腫れ、痛みを抑えます。
手術をする場合、重症の場合は腱鞘を切開し腱を開放する手術を行います。
◆デュピュイトレン拘縮
手の運動や温熱療法が有効です。
日常生活上で支障をきたすようになると厚くなった手掌腱膜を取り除く手術が行われます。
◆へバーデン結節
のみ薬、貼り薬、テーピングなどを行います。
保存的治療でも痛みがとれない場合や変形がひどくなる場合は手術療法の選択もあります。
◆橈骨遠位端骨折、コーレス骨折、colles骨折
徒手整復(引っ張ったりして骨を元の位置に戻す)して固定します。その際麻酔を使うこともあります。初めは副木のようなもので包帯固定し、その後ギプスにて固定をします。場合によっては手術療法が必要なことがあります。
固定中は努めて指は動かすようにします。高齢者の場合は肩や肘も早期に動かすようにしなければならない時もあります。
◆上腕骨外側上顆炎
保存的療法:最初に行う治療です。
局所の安静を保ち、つまりは手関節を上に向けて固定などして手指の伸筋腱を弛緩させた状態で上腕骨外側での緊張を除去する、そして湿布や外用薬を使用します。多くの場合、これで数カ月以内に痛みが軽くなります。
局麻剤入りステロイド注射を行います。
テニス肘用バンドを装着します。
手術療法:保存的療法で治らない時などに行います。筋膜切開術、切除術、前進術等があります。
◆野球肘
このような成長期のスポーツ障害の背景には、患者本人のスポーツに対する歪んだ認識として休むことへの罪悪感や人一倍に練習することによる休養不足、慢性的な疲労があると考えられます。近年、overuseによる成長障害は増えてきております。このような障害があらわれたら、治療と平行して患者本人の意識を変えるカウンセリングを行い、十分な休息をとれる環境作りを整えてあげることも大切ではないかと考えられています。
腰・股の疾患

◆腰部脊柱管狭窄症
日常生活で姿勢を正しく保つことが必要です。神経の圧迫は腰をまっすぐに伸ばして立つと強くなり、前かがみになるとやわらぎますので、歩く時には一本杖をついたり、シルバーカーを押して腰を少しかがめるようにしましょう。そうすると楽に歩けます。また、自転車での移動も痛みが起こりにくく、良い運動になります。
保存存的治療としてはリハビリテーション、コルセット、神経ブロックや脊髄の神経の血行を良くする薬で症状が改善することもあります。しかし、歩行障害が進行し、日常生活に支障が出てくる場合には手術を行うこともあります。
◆変形性股関節症
投薬・運動療法・手術があります。
手術は人工関節や関節を形成する手術などがあります。
痛みや運動が制限されると日常で動くことが少なくなり、肥満の原因やさらなる筋力低下を起こし状態を悪化させることにつながります。股関節は荷重がかかる関節ですからなるだけ荷重がかからないような姿勢で運動をするのがよいでしょう。いすに座った状態でゴムチューブなどをひざに巻き足を開くようにする運動や、横向きに寝て足を真上に上げる運動が一般的です。お尻の筋肉が働いてると意識しながら動くと効果的です。それとこういった痛みを持つ方は大抵足だけでなくお腹や背中、骨盤周囲の筋力も低下している場合が多いので、中でも特に姿勢を保つための筋肉を使うような運動もよいでしょう。体と足のストレッチは無理のない範囲でゆっくり持続的に伸ばしていきましょう。プールなどで水の浮力により股関節に負担をかけずに運動することもできます。
膝・足の疾患

◆半月板損傷
保存療法:投薬やリハビリで症状が改善する場合があります
手術療法:切除術や縫合術があります
◆内側側副靭帯(MCL)損傷
単独損傷であれば外反動揺性は小さいので装具装着などによる保存療法を選択します。6週間程度でスポーツ復帰が可能となります。
十字靭帯損傷を合併したものでは手術療法を行うことが必要となります。
◆後十字靭帯損傷
多くの場合スポーツ復帰など可能なので大腿四頭筋訓練を中心とした保存療法を第一選択とします。日常動作に不自由を感じている時には再建術を行うこともあります。
◆前十字靭帯損傷
あまりスポーツ活動を望まない中高年者には装具の装着や筋力強化を中心とした保存療法で経過を見ます。
一方スポーツ活動を望む方には腫れなどの急性期症状がおさまるのを待ってから手術療法を行います。手術は自分の組織を使った靭帯再建術を行うことが多いです。
◆変形性膝関節症
膝の変形は力学的な異常なストレスと筋力低下が原因のひとつです。姿勢が変わると重心の位置が変わりその負担は膝にかかります。姿勢は骨盤や脊柱の筋力低下による姿勢保持機能の低下、と同時に骨盤や脊柱の筋肉やその他の組織の萎縮や短縮による柔軟性の低下によってわるくなります。
◆踵骨棘
安静
歩行時、踵をつけないように(免荷歩行)
消炎鎮痛剤
踵をつけないような装具を装着します
手術をすることもあるがほとんどは保存的に治療をすすめていきます
◆偏平足
基本的に保存療法になります。子供であればよく運動させて、はだしで歩かせ、運動療法を行います。
痛みがあって歩くのに支障がある方は装具療法として、足のアーチをつくるのを助けるアーチサポーターを靴にいれます。足のアーチがないため、クッションとしての役目がなくなっているので、衝撃吸収パッドを入れます。アーチ形成のテーピングなどもあります。あとは運動療法を行います。運動療法はタオルギャザーといって、足の指でタオルを手繰り寄せるたり、持ち上げたりする運動です。
その他外反母趾・アキレス腱炎
交通事故外傷

当院では、受傷直後から適切な治療を行い、早期の回復に向けて医師、看護師、理学療法士、作業療法士、柔道整復師他、メディカルスタッフによるチーム医療で治療します。
「むちうち症」
交通事故での頚部の外傷はよくむち打ちとか、頚椎捻挫と言われています。交通事故時の追突、衝突、急停車時に頭部が前後左右に激しく動き、その複雑な受傷機転により頸椎に多様な症状をもたらすことが知られています。むちうち損傷にともなう頚部靭帯の不安定性は、血管や神経にも障害を引き起こします。そのため、むち打ちの症状は一般的に「頚の痛み」と考えられがちですが、他にも頭痛、めまい、吐き気、手先の痺れなどの症状が生じることもあります。
交通事故に遭遇してしまった場合、まず速やかに整形外科専門医のいる医療機関で診察と精密検査を受け、治療方針を決定し、早期治療を開始することが非常に重要です。
痛みが強いときは、安静を保つことが大切です。安静を保つために頸椎カラーを使うことがよくあります。
治療は主に、投薬治療、注射、物理療法、運動療法がおこなわれます。
投薬とは、抗炎症薬や鎮痛薬、筋肉の緊張をほぐすための筋弛緩(きんしかん)剤の内服、外用薬を投与します。
物理療法とは、電気療法、温熱療法、頸椎の牽引(けんいん)、レーザー治療のことを言います。
運動療法は、療法士によるマンツーマンの施術、生活指導などいわゆるリハビリテーションのことを指します。
リハビリテーションは特に大切で、受傷後早期にリハビリテーションを受けることが治療を効果的に進める第一歩となります。
当院では交通事故に遭われた患者様を守るためのサポート体制を整えております。
病院では待ち時間が長く、通うのが大変だと感じている方、ぜひご相談ください。
また、整骨院では医師による検査ができず、仮に後遺症が残ったとしても、医師しか書けない後遺症診断書を書くことができず、もらえるはずの慰謝料がもらえないということもあります。
当院では医師による検査結果、診断結果のもとに、再診の医療機器等を用いながら、専門スタッフによる施術治療や投薬を組み合わせて患者様に合わせた治療を提案します。
労働災害

◆こんな迷いや悩みがあるときご相談ください
職場で怪我をしたけど、保険つかえないの?
労災を使ったら職場に迷惑がかかるんじゃないの?
労災使ったら、普段よりお金がかかるの?
そもそもこれって労災が適応なの?
労災になったらどのような手続きが必要なの?
◆職場で怪我をしたら保険は使えない?
業務中や通勤途中で怪我をしたときは、労災保険制度が適用となり、健康保険が使えませんもし健康保険で治療を行うとなった場合は、治療費を全額負担しなければならなかったり、途中で労災に切り替えるとなっても、大変手間がかかる手続きが必要となります。
お仕事や通勤途中で怪我をされた場合は必ず、クリニックの受付でその旨をお伝えください。
◆労災になったらどのような手続きが必要なのでしょうか?
できるならば、事前にお電話いただき労災である旨伝えていただけると、スムーズに手続ができます。
当院は労災保険指定医療機関です。
受診の際には、
「療養補償給付たる療養の給付請求書」(様式第5号)(業務災害用)
をご持参ください。
こちらの書類はお勤め先にて、もらうことができます。
骨粗鬆症の治療

年を重ねてくると、ホルモンの減少等により骨の密度が低下していきます。
骨の代謝のサイクルのバランスが崩れてくると骨粗鬆症となります。その骨代謝を採血で調べ、その人に合った治療法を選択していきます。
骨折を起こしやすい大腿骨頚部、胸腰椎、橈骨で骨密度を測定します。
当院では、骨密度の検査に精度の高いDXA法を採用しております。前腕、股関節、腰椎、の3か所で測定が可能となっております。
陥入爪の治療

当院では、足のトラブルである痛みのある陥入爪の処置を実施しております。
必要であれば麻酔をして、痛みのないような処置を心がけております。
是非ご相談ください。
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