診療案内
内科
専門性を活かしながら、内科全体が一体となって全身的な内科診療を目指しています。
リウマチ・膠原病、感染症、循環器、腫瘍、消化器領域の専門医が高い専門性を持って診療にあたっています。それと同時に各診療グループの連携を密に行って全身的な内科ケアを実践し、ご高齢の方にも安心して治療を受けていただける体制を整えています。標準的治療・新規治療に加えて、リハビリテーション、温泉療法、疼痛緩和治療等を含めた幅広い治療オプションを提供します。
診療領域
リウマチ・感染症内科、循環器内科、腫瘍内科、消化器内科
主な検査
骨・関節X線検査、関節超音波検査、関節穿刺、骨塩定量検査、心臓超音波検査、下肢動脈・静脈超音波検査、心臓カテーテル検査、簡易・精密睡眠ポリソムノグラフィポリグラフ検査、血圧脈波、運動負荷心電図、ホルター心電図、24時間血圧計、上下部消化管内視鏡検査、がんの遺伝子検査、CT、MRIなど
主な治療
リウマチ・膠原病
経口抗リウマチ薬、生物学的製剤(抗サイトカイン療法)、標的型合成抗リウマチ薬、副腎皮質ステロイド療法、免疫抑制療法、大量ガンマグロブリン療法、リハビリテーション
感染症 抗生剤、抗ウイルス剤、抗真菌剤等による治療
循環器 薬剤治療、経皮的冠動脈形成術、ペースメーカー植込術、リハビリテーション、持続陽圧呼吸療法(CPAP)
腫 瘍 抗がん剤治療、免疫チェックポイント阻害薬、放射線療法、疼痛コントロール治療
消化器 消化管薬(制酸剤、粘膜保護剤、消化管運動改善薬など)の内服加療、ヘリコバクター・ピロリ除菌治療、内視鏡的粘膜切除術、
内視鏡的粘膜下層剥離術
外科
早期から終末期までがん診療に特化した科で、根治性を担保しつつ「徹底的な低侵襲」治療を目指します。一方、高度進行がんに対しても基本的に「最後まで根治性をあきらめない」診療をしています。また大学の病院として最新知識や技術を市民に還元し、お役立ていただくことを心がけています。
日本外科学会(指導医1名・専門医4名)、日本消化器外科学会(指導医1名・専門医3名)、日本消化器内視鏡学会(専門医1名)、日本乳癌学会(認定医1名)、がん治療認定医機構(認定医3名)、日本食道学会(食道科認定医1名)が専門的な診療にあたっています。
対象疾患
消化管外科(食道癌、胃癌、大腸癌、消化管間葉系腫瘍(GIST)、消化管穿孔など)、乳癌、肝・胆・膵外科(原発性・転移性肝癌、胆管癌、胆のう癌、膵臓癌など)、その他一般外科、高度(末期)進行がん
主な治療法・高度先進医療
●消化管、肝・胆・膵、乳腺の悪性腫瘍に対する手術
●最新機器による放射線照射療法(放射線科)、最新の分子標的療法、化学療法
●低侵襲治療(腹腔鏡下手術、肝癌に対するラジオ波焼灼術)
●高齢者に対する負担の少ない低侵襲手術
整形外科
整形外科が診療する病気の中でも、“脊椎外科”はその技術の進歩が著しく、より専門的な知識を必要とします。坐骨神経痛の原因(腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア)に対する内視鏡手術・顕微鏡手術や脊柱側わん症に対する矯正固定術、圧迫骨折に対するセメントを用いた経皮的椎体形成術などの低侵襲手術や、最新手術を行っています。
整形外科医4名が専門的な治療にあたります(日本整形外科学会・専門医3名、日本脊椎脊髄病学会・脊椎脊髄外科指導医3名)。
病状は患者さんによってそれぞれ異なります。手術的治療ばかりではなく、薬物治療、リハビリテーションを含めた保存的治療を、最新・最高の技術・知識を基に考え、十分な説明と同意のもとに行うよう心がけています。
対象疾患
● 頸椎椎間板ヘルニア
● リウマチ頸椎(環軸関節脱臼など)
● 頸椎症(頸椎症性脊髄症、頸椎症性神経根症)
● 脊椎靭帯骨化症
● 脊椎圧迫骨折
● 腰椎椎間板ヘルニア
● 腰部脊柱管狭窄症
● 骨粗しょう症
● 脊柱側わん症
● 脊椎腫瘍など
婦人科
婦人科一般診療、悪性腫瘍、女性ヘルスケアといった婦人科全般の専門領域に関して診療を行います。
2005年に当院での産婦人科診療を休止しましたが、2024年4月から再開いたします。婦人科一般診療、悪性腫瘍、女性ヘルスケアといった婦人科全般の専門領域について、他医療施設(病院・クリニック)と連携した診療を推進していきます。
得意分野
婦人科一般診療:良性腫瘍(子宮筋腫・卵巣嚢腫など)、性感染症 等
悪性腫瘍および関連疾患:子宮頸部異形成・子宮頸癌、子宮内膜増殖症・子宮体癌、卵巣癌、外陰・腟癌 等
女性ヘルスケア:月経困難症・月経不順・更年期障害 等
の検査・治療を行います。
なお、不妊治療、産科診療(妊婦健診・分娩など)は行いません。
主な治療 等
病気の診断に必要な検査を行い、治療を開始します。検査には、上述した様に入院して行う手術も含まれます。治療として外来での投薬(抗生剤やホルモン剤など)を行う病気がありますが、悪性腫瘍の場合は手術療法、放射線療法、化学療法の中から適切な治療法を組合わせて行います。
放射線科
放射線科の担当領域として、院内各科と院外医療機関からの依頼による画像診断、さまざまな悪性腫瘍に対する高精度放射線治療、消化器(食道・胃・大腸)に対する内視鏡的治療、肝臓・胆のう・膵臓、脾臓・門脈に対する画像下治療を行っています。
各種画像診断装置と高精度放射線治療装置を導入し、主にさまざまな悪性腫瘍を対象に、画像診断、放射線治療、内視鏡的治療、画像下治療(血管内治療など)に幅広く取り組んでいます。前立腺癌に対する画像誘導放射線治療などの高精度治療(IMRT)を開始し、すでに100名以上の患者さんを、豊富な湯量に恵まれた温泉を備える別府の素晴らしい療養環境で治療しています。低侵襲の大腸検査として注目されているCTコロノグラフィにより、大腸癌などの詳細な病変評価や体動不良な患者さんの消化管検査及び内視鏡的治療にも対応しています。
可能な限り、低侵襲な画像診断と治療が提供できるように、各専門医が診療にあたります。さらに、院内の各科の専門医師とも緊密に連携をとりながら、診療に取り組んでいます。
対象疾患
各種悪性腫瘍など
主な検査
320列マルチディテクタCT 検査、1.5TMRI 検査、血管造影検査、消化管造影検査、内視鏡検査、CTを用いた仮想内視鏡検査
主な治療
● 各種悪性腫瘍に対する高精度放射線治療(強度変調放射線治療・画像誘導放射線治療・体幹部定位放射線
治療法)
● 消化管悪性腫瘍に対する内視鏡的治療(EMR、ESD)
● 肝臓・胆のう・膵臓や血管狭窄病変に対する、画像介入下低侵襲治療(IVR: 経皮的治療・血管内治療)
麻酔科
麻酔科の主な診療内容は、手術時の麻酔管理です。手術を受ける際には痛みを取ると同時に呼吸、循環、代謝など、手術時に刻々と変化する生体反応を制御する必要があります。生体の機能をコントロールし、患者さんの安全を確保するのが麻酔科医の役割です。
麻酔が必要な手術、検査実施時の安全管理です。加えて、重症な患者さんの循環、呼吸、代謝を含む全身管理を援助しています。
手術時の麻酔管理では、安全で最適な麻酔管理を実施するために、手術前患者さん訪問を行います。その際に、手術内容や患者さんの情報を基に、症例に合った麻酔方法、全身管理を説明し、患者さんの納得の上で術後の痛みが少ない方法を実施しています。術後の疼痛管理は、担当診療科の主治医と協力して実施します。
主な検査
麻酔管理に必要な検査は、入院前後に担当診療科で実施します。血液検査、心電図検査、呼吸機能検査、X 線検査などがそれです。さらに手術前に麻酔医が診察し、必要に応じて動脈血液検査、心エコー検査など特殊な検査も加えます。
リハビリテーション
病気によって低下した身体機能を、患者さんがその人らしく生活できるよう回復させ、さらに自立した社会生活機能を最大限に向上させる急性期から慢性期にわたるリハビリテーションを行います。
障害に対し、身体の良い面に着目して、残された機能を最大限に引き出し、「その人が、再びその人らしくなるように」患者さんを主体としたリハビリを基本方針においています。
脊椎外科疾患、関節リウマチや膠原病、血液疾患、パーキンソン病、心疾患、脳血管障害、高齢者の生活習慣病や呼吸器疾患、悪性腫瘍などのリハビリテーションを中心に行っています。
リハビリテーション室のほかに、温泉運動プール(9.5m×4.8m×1.1m)、温泉鉱泥浴などの、温泉施設を備えています。
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